今回はカズマ回です!
いつゆんゆん出そうかな?
ハルキside
おはようございます。ハルキです。デュラハン騒動から数日が経ちました。 アクアの浄化魔法によって呪いが無くなったダクネスは元気にカズマ達とクエストに行っている。
「ギルドのお姉さんに勧められた魔法道具店ってのは…いまだに道が分からん…。」
俺はクエストには行かずに魔法道具店を探していた。 これまで戦いをしてきて俺は気づいた事がある。 それは──
「魔力が桁違いとはいえ、エネルみたいにポンポンと技が撃てないんだよな…。」
そう、原作のエネルは無限並のエネルギーを操れるのだが俺は違う。 2億Vの雷を撃つとかなりの魔力が持っていかれるのだ。 エネルはポンポン出せるのに…。この世界での仕様なのか、周りの冒険者には魔法として認識される。 実際スキルにもなってるのでワンピースの世界のようには出来ないようだ。 この前アクアに聞いてみたら…。
──回想 ギルドの酒場──
「しょうがないから教えてあげるわ!いい?ハルキやカズマのいた日本もこの異世界も確かに実在するの。でもマンガとかの世界は創造物なの。だから創造物の世界から持ってきた特典を選ぶとその世界の仕様になるわ。」
「その世界の仕様?何だそりゃ?」
「例えばこの世界では魔法や技もスキルとして習得するでしょ? だから悪魔の実の能力者の技もこの世界では魔法扱いなの。使っていれば魔力も減っていくし、習得するにもポイントが必要。 あくまでもこの世界の雷人間になるの。」
ここでアクアの隣にいたカズマが話に入る。
「てことは悪魔の実の能力者の技もスキル扱いなら、俺でも習得出来るのか?」
「出来ないことはないけど、冒険者カード見てみなさいよ。」
「え?な、何だこれ!?
「あれ?俺の時は5ポイントくらいだったけどな?」
アクアはシュワシュワを飲みながら話す。
「能力者じゃない人が習得するには何倍ものポイントが必要だし、威力もかなり落ちるの。 カズマじゃ無理ね。」
タメ息をついてがっかりするカズマ。 俺も正直少しへこんだ……エネルのような無双は出来ないってことだ。 やっぱり考えて闘うようにしないとな。
「まぁ、私がハルキの担当だったら悪魔の実なんてあげなかったけどね。 それよりも写○眼の方がいいわよ!」
「仕事しろよ女神様…てかお前ナ○ト派なの?」
──回想終了──
てな訳で、ゴロゴロ無双が出来ないってことだ。 そこで俺は魔力切れを考えて回復アイテムの購入を考えた。めぐみんみたいに撃ったら倒れるなんてことにはならないために魔法道具は必要だ。 高難易度のクエストをこなしてまだお金に余裕があるからな。ギルドのお姉さんに聞いてみたらここを勧められた。
「ウィズ魔法道具店ねぇ…。」
道具店に着いた俺は店のドアを開ける。 店内は道具が綺麗に並べられて、カウンターの奥に店主らしき綺麗な女性がいた。フム、大きい……どこがとは言わんけど。
「いらっしゃいませ。 何をお買い求めですか?」
「魔力を回復するアイテムが欲しいんだ。 この店に置いてるかな?」
「はい!魔力切れを回復するアイテムならこちらのマナタイトなど如何でしょう?」
店主さんは笑顔でカウンターから鉱石のような物を取り出した。マナタイトと呼ばれたその鉱石は キラキラと美しく輝いていた。
「こちらを使うと魔力が一気に回復するんです。 しかもこのマナタイトは最高品質ですよ!」
「へー!持ち運びしやすいしいいな! これいくらだ?」
「2000万エリスです。」
「高いわ!!!」
ウィズ「このすば!?」
「ハァ…品質は低くていいから安めのとかないの?」
「で、ではこちらのマナタイトはどうでしょう? 品質は低くなりますが充分回復しますよ? こちらは10万エリスです。」
とりあえず安めのマナタイトを2つ購入する。 改めて品揃えを見るとかなりの魔道具が置いてあるな。
「この液体は何だ?回復薬に見えるけど…?」
「それは開けると爆発するポーションです。」
「危なっ!! …んじゃ、この指輪は?」
「それは装備して魔法を使うと自動で爆発する指輪です。」
「ただの自殺アイテムじゃねーか!! 爆弾屋かここは!?」
「ち、違うんです! これは結婚指輪にして愛する人を外敵から守り抜くというもので──」
「外敵以上に危険でしょーが!?」
ろくな物を置いて無いな。 この店主さんは商才が全然無いな。
「うう…何でなんでしょう…売れると思って仕入れたのに全く売れないんです…。」
「あー、店主さん。 客の俺が言うのもなんだが、駆けだしの街で2000万エリスのマナタイトは売れねぇし、置いてる品と場所を間違えてるからなぁ。 もう一度仕入れを確認してみたらどうよ?」
「は、はい! もう一度見直してみます! あ、それと私のことはウィズと呼んでください。」
「んじゃウィズ、俺はハルキでいいよ。 定期的にマナタイトを買いにくるから、また来るな。」
「はい!ハルキさん、ありがとうございます。また来てくださいね。」
こうして俺はウィズの店を出た。 商才ゼロな店だけど、まぁ人が良さそうな人だし、定期的に買い物してやるか。 店のお得意様になるのはそう遠くないかもな。
カズマside
「あーわーれー女神ー売られてゆーくーよー。」
ハァ…アクアの奴ずっと壊れた檻に引き込もってやがる…。 アクアは今回の湖の浄化クエストで散々な目にあった。 さすがに可哀想なのでクエストの分け前は全部アクアのに外に出たくないと言ってきた。
「アクアは大丈夫なのでしょうか? 凄いトラウマを植え付けられましたね。」
「ああ、ブルータルアリゲーターが檻を壊して振り回していたからな。 一人で檻に入れられ湖に取り残され襲われて…ハァァン…!」
「お前…今うらやましいって思ったろ?」
アクアを見ると死んだ眼をしながら運ばれている。 さすがに可哀想なのでしばらくはアクアに優しくしてやるか──
「女神様ーーー!!!」
すると後ろから立派な鎧と剣を持った男がアクアに近づいて来た。 男はスゴイ力で檻を曲げる。 ってオイオイ!?何だコイツ?
「何をしているのですかアクア様!? さぁ!早くこちらに!」
「おい、私の仲間に勝手に触るな。貴様何者だ。」
ダクネスが男の肩を掴み止めにかかる。 その姿はまさしく仲間を守るクルセイダーだ。 ダクネスとめぐみんが男を止めている間にアクアに話しかける。
「おいアクア、 あいつ誰だ? お前を女神って呼んだぞ?」
「……女神?」
「そうだよ!お前を女神って呼んだってことはあいつも転生者なんじゃないのか?」
「…そうよ!女神!女神なのよ私は!」
こいつ自分の事も忘れてたのか!アクアは直ぐに立ち直って男に話しかける。
「私が女神アクアよ! ところで、あなたは?」
「お、お忘れですか!? ミツルギキョウヤです! 貴方に魔剣グラムを頂いた!」
「…あー!いたわね! そんな人。 ごめんね。」
テヘペロと謝るアクア、 落ち込んでるぞこの男。 するとミツルギは立ち直って俺に話しかける。
「なぜアクア様が檻に入れられていたんだ? 教えてくれ。」
カズマ・アクア「「このすば!!」」
「ハァァ!!?アクア様を檻に入れて湖に取り残した!?君は一体何を考えているんだ!!」
ミツルギは怒りながら俺の胸倉を掴む。
「おい!カズマから手を放せ!さっきから何なんだお前は!」
「ちょっと爆裂魔法を撃ちたくなってきました。」
「おいそれはやめて、俺達も死ぬだろ。」
ミツルギに対してアクアがもう気にしてないと言ってもミツルギは聴く耳をもたない。
「アクア様! 貴方は女神なのですよ!? こんな扱いを受けるべきではありません! ちゃんと衣食住は整っているのですか?」
「馬小屋で寝泊まりしてるけど。」
「貴様ーー!!」
さらにミツルギが食ってかかる。 俺を激しく揺さぶるミツルギをダクネスが引き剥がす。
「…君はクルセイダーだね? そっちの子はアークウィザードか。 こんな優秀なパーティーメンバーを引き連れておいて馬小屋だと? 君は恥ずかしくないのか!」
「おいアクア、冒険者は馬小屋暮らしが普通じゃないのか?」
「多分特典であげたあの魔剣グラムで高難易度クエストをバンバンこなしてるのよ。」
なるほど、こいつはハルキと同じように高難易度クエストをやって金持ちになってるのか。 正直ハルキとは大違いだな。 人の話も全く聞かないし…それに、こいつらが優秀?そんな!片鱗!一度も!見たこと!無いんだが!!
「ねぇ君たち、よければうちのパーティーに来ないか?好きな装備も買ってあげるし、毎日宿屋に泊まらせよう。どうかな?」
俺を無視してアクア達を誘ったミツルギ。 しかしアクア達は──
「ねぇ、あの人ドン引きなんですけど。 ナルシスト過ぎて引くんですけど。」
「どうしよう…私もあの男は生理的に受け付けない。 攻められるのが好きな私だが、何故か無性に殴りたいのだが…。」
「撃っていいですか?撃っていいですか?」
満場一致でNGでした。 まぁ、俺はどっちでも良かったがこいつらが嫌だってんならしょうがないよな。
「そういう訳だから、じゃあ。」
「待て!」
歩き出した俺の目の前に立つミツルギ。
「…退いてくれます?」
「いや、やっぱり諦めきれない!」
どうしよう…このあとの展開は目に見えてる。
「僕と決闘をしてくれ! 僕が勝ったらアクア様を譲ってくれ。 君が勝ったら何でもひとつ言う事を訊こう!」
「よしわかった!行くぞーー!!!」
「え?ちょっま!」
相手は特典持ちだ!先手必勝! 直ぐに襲いかかった俺の一撃をなんとか魔剣で受け流す。だが──
「スティーール!!!」
「!ック!!」
すかさずスティールを発動し、俺の左手にミツルギが持っていた魔剣グラムがあった。
「ほいっと。」
ベゴォォン!!
「はごぉす!!?」
奪った魔剣グラムの腹でミツルギの脳天に振り下ろした。 ミツルギは白目をむいて倒れる。 よっしゃ!勝った!戦利品としてこいつはいただこう。
「ひ、卑怯者!!卑怯者ーーー!!!」
横からミツルギの取り巻きの女の子二人が叫んだ。 卑怯? 魔剣を使って決闘を挑んだこいつが卑怯だろ?
「この勝負、俺の勝ちって事でいいよな? 魔剣は貰っていくぞ。」
「嫌よ!その魔剣を返しなさい!その剣はキョウヤにしか扱えないのよ!」
「え?そうなの?」
「魔剣グラムはその痛い人限定よ。」
俺の疑問にアクアが答える。 …どうしようかな?
「まぁ使えないとしてもいいか、売ろう。」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! あんな勝負認めないわ! 私たちが相手よ!」
取り巻き二人が武器を構えるが、俺は二人に対して右手を向ける。
「…真の男女平等主義者な俺は、女の子相手でも平気でドロップキックをかませる男。 手加減してもらえると思うなよ。 公衆の面前で俺のスティールが炸裂するぞ。」
「「ヒィィッ!!」」
「ホーレホーレホホーレ!」
右手を動かしながらジリジリと近づく。 取り巻き二人は悲鳴をあげながら逃げていった。 アクア達と周りの人の目が痛い…やり過ぎた…。
アク・めぐ・ダク「「「このすば…。」」」
ハルキside
「おはようさん、カズマ。」
「おうハルキ、おはよう。」
ウィズの店で買い物した翌日。 朝食を食べにギルドに入った俺は同じく朝食中のカズマ達に会った。
「昨日はクエスト受けなかったのか?何してたんだ?」
「あぁ、ちょっとショッピングをな。 ところで──」
「なぁんでよォォーーー!!!」
「何でアクアは朝から荒れてんだ?」
「昨日のクエストで魔獣用の檻を壊してな、修理の請求がアクアにきたんだ。」
魔獣用の檻を壊したって…どんなクエスト受けたんだよ…。するとアクアが意気消沈しながらやって来た。
「お、おはようアクア。 そんな朝から落ち込むなって。」
「…クエスト報酬が30万エリス、檻の修理が20万エリス…それもこれもあの痛い人のせいよ! 次会ったらゴッドブローしてやる!」
ギリギリ歯ぎしりしながらメニューを見るアクア。 マジで昨日何があったんだ?
「見つけたぞ!佐藤和真!」
突然響いた声の方を振り向くと立派な鎧を纏った男が女の子二人を連れていた。
「君の事は色んな人から聞いたよ。 公衆の面前でスティールを使う鬼畜のカズマだってね!」
「おい!誰がそれ広めたのか詳しく!」
男はアクアの前に立ちアクアに話しかける。
「アクア様、僕は決して貴方を諦めません。ですからどうか、僕とパーティーを──」
「ゴッドブロー!! 」
「グボォォーー!!」
いきなり右ストレートをかますアクア。 うーわ、盛大に飛んだよあいつ。
「ちょっと!アンタが昨日壊した檻の修理費30万エリスよ!? 全額払いなさいよ!」
さっき20万エリスとか言ってなかったか? 10万ぼったくったぞ。 アクアは男から金を受けとり上機嫌で唐揚げを注文する。金を支払った男は立ち上がっていきなりカズマに頭を下げた。
「佐藤和真。 昨日はズルい手でも勝者は君だ。 だが頼む!魔剣を返してくれないか! 虫のいい話なのは承知してる。だが、魔剣がないと僕は──」
「おーい、お前さん。」
「え?君は?」
「カズマが魔剣を所持していない件。」
俺がそう告げると男がカズマを見て顔をひきつらせる。
「さ、佐藤和真…魔剣は? 僕の魔剣は…?」
「売った。」
「チックショーーー!!」
大声で叫びながらギルドを走り去っていった。 取り巻き二人が慌てて追いかけている。
「なぁ、何今の?」
「それがですね──」
それまでずっと食事していためぐみんが説明する。
~少女説明中~
「ヤーハッハッハ!! スティールで魔剣を取ったのか! 流石カズマ!機転が利くな ヤハハハ!!」
「話を聞いて爆笑するとは…ハルキもどこかずれてますね。」
ビー!!ビー!!
〔緊急!!緊急!!冒険者各員は至急正門前に集まって下さい!繰り返します!冒険者各員は至急正門前に集まって下さい! とくにサトウカズマさん一行、及びカシワダハルキさんは大至急集まって下さい!〕
「「は?」」
今回の話の中で独自設定の説明がありました。
このすば世界での雷人間ということにしてみました。なんがデメリット的な要素が欲しかったので…。