Fate/Table Talk 偽史夢幻奇島ニライカナイ ~虚光のタウミエル~ 作:珈琲菓子
SCP要素ありますあります(申し訳程度)
有り体に言って、其処は廃墟だった
ドアを開け、館に入った瞬間に理解できた
外見は洋風の建物だったが、その内部は見るも無残な状況と化していたからだ
辺りには瓦礫が散乱し、家具も家電も原型をとどめていない
現在立っている場所が玄関という事は辛うじて理解できた
「こりゃまた、派手にやったもんじゃのう…」
1階の天井、2階の床、部屋と部屋の間壁という境界を完膚なきまでに破壊され、本来2階建てだったであろうその建造物は、強制的に平屋にされていた
「…アーチャーが暴れでもしたのかねぇ…、さっきまでアイツが居た訳だしよ」
個室もあった筈だが、”部屋”が形を成していないので最早意味が無い
立派なのは館の外側だけである
建物として存するための最低限の柱を残し、破壊された内部
壁・床といった遮蔽物を切り崩し、”館”は”大広間”に変化している
「…誰も居ないようじゃな」
「漁る手間が省けた、って意味じゃあ悪くはねぇな」
瓦礫は散らばっていても、粗大ゴミとなった家具製品は一定の間隔で山積みだ
「既に漁られた後のようじゃしな」
傷だらけの書物や、破れかけの書類は綺麗に一か所にまとめてあった
分別、仕分けといったフレーズを想起させる
参考となりそうな物と、そうでない物の仕分け
何も考えずに破壊した物では無い、効率的に全ての部屋を探索できるよう、考えて手を加えたのだろう
無秩序に見えて、ある種の整合性を感じる破壊のされ方だった
「………小器用な真似をするわい」
「丁寧なことをするもんだ、置き土産として受け取っておくぜ」
この状況を作りだしたのは、間違いなくアーチャーだろう
端々に見える几帳面さ
大規模ながら精度の高い破壊
何より、直前まで此処に居たのは、アーチャーであるからだ
彼が残した手がかりを、見逃すわけにはいかない
≪探索判定≫
【槍】⇒失敗
【騎】⇒成功
瓦礫を越え、奥に進むと、比較的破壊の痕跡が少ない場所に辿り着く
これ見よがしに置いてあったのは、薄汚れた手帳のような物と、怪しく輝く、”紅い宝石のネックレス”だった
「…む、これは?」
手に取ったのは、どうやら日記のようだ
表紙には”Adelheid Von Fraualpen Flügelink”と書かれている
日記を記したのは、この”Adelheid(アーデルハイト)”なる人物であるらしい
日記には目印の心算か、ページの端々に、所々折り目が付いていた
手掛かりになりそうな、折り目の古い日時から読み進める
「どれどれ…」
『1月10日
国際連盟が発足された日だ
財団支部の手引きにより、ようやく本国から日本に至る 寒い
なんたら地方の孤島、Dr.ブライトに寄ればこれもオブジェクトの一種だとか
確かに龍脈の質はかなりの物だし、国産みの伝承とかもあるようだ
島だけに、本国とは隔絶されており、文明レベルは底辺
財団の手も入っているとは言え、水道も電気も碌に通って無いとかナニソレ
コンビニもホームセンターも無い、有るのは小さい商店だけ(17時閉店)とか
数少ない原住民はどうやって生活しているんだ
この国では季節的にかなりヤバいので、一族総出で開拓するしかないか』
『3月20日
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが結婚した日だ
Dr.ブライトが我らが島に来島した
たまに物資を外部にバレない程度に送ってくるぐらいだったが、本人が来たのは初めてだ
我々お手製の館を見た時は驚いていた いい気味だ
頑張って建てたかいがあったモノだ(大部分は財団の人達がやってくれたけど)
…設計は私が自信を持ってやったんだけどなぁ
自慢しようと思ったら、奴は物資の注文を聞くだけ聞いて直ぐ帰った
協会とか列島の魔術師共に気付かれていないか、情報網の監視に来たのだろうか』
「………」
黙々と日記を読むライダー
「ん? 爺さんなんか見つけたのか?」
「………」
「(無視…ってか集中してんのか)」
辺りを見回していたランサーが声をかけるも、耳には届いていないようだった
『3月27日
ユーリィ・ガガーリンの死んだ日だ
殺しても死なないDr.ブライトが、物資を滅茶苦茶送ってきた
こっちに来る時、泣く泣く屋敷に置いてきた、大量の私本がヤケクソ気味に来た
積んでるシリーズもあるし、これで良い暇潰しになるだろう
この島マジで何もねぇしな
原住民がやってる、小屋みてーな商店ぐらいしかねーし
コンビニもホームセンターも本屋も無いし、…って、これ前にも書いたな』
「おい、爺さんよ」
「うむ?」
日記に目を奪われていたライダーが顔を上げる
「あぁ、済まぬな ちょいと、妙なモノを見つけて、の…」
「へぇ、日記か? 此処に住んでいた奴のかもな、手掛かりになると良いが」
「態々アーチャーが遺した品じゃからな、何かあるに違いないわい」
「それもそうだな、んじゃあソイツは任せるぜ 俺は他にも何か無いか探してみるよ」
「応とも、任せられた
あ、そこにある宝石の首飾りは触らん方が良いぞい 魔術師の邸宅で見つかった宝石なぞ、どんな仕掛けがしてあるか分からんからの」
「あぁ、気を付けとくぜ」
そう言ってランサーは瓦礫の物色作業に移った
「さぁて、未開の地に降り立った此奴等はどうなったんじゃ?」
ページを捲る
『5月23日
世界カメの日だ
カメに敬意を払う日らしい、
我々一族は殻に籠って大人しくしているので、もうカメも同然だから敬意払われてもいいと思う
ソレとは何の関係も無いが、またDr.ブライトが来た
話によると、列島の方で聖杯戦争が動くとの事だった
第4次から10年程たった今、5回目となる戦争をそろそろ始めるらしい
周期からいって、今回は恐らく年末当たりか
気の早い連中は触媒探しが終わっている頃だろう
御三家は当然として、時計塔のアニムスフィアが参戦するらしい
こっちの『聖杯戦争・改』が先に完成すればどうなってしまうのか楽しみだ
設計図は第4次の時点で出来てるし、準備が整えば楽勝なのに』
「(”第4次”…、”御三家”…、この辺は孔明殿が以前…そして、”アニムスフィア”…、”聖杯戦争”…!)」
幾つかの単語は、カルデアのレイシフト記録に有ったモノだった
不穏でしかない組み合わせは、現状が特異点である事を際立たせる
『7月7日
この国では今日を七夕と言うらしい
オリヒメとヒコボシが1年に1度会うことができるという、ロマンティックな性の一日だ
その逸話にあやかってか、今日でやっと必要な材料が届いた
龍脈の調整、設計準備は既に済ませてあるので、後は聖杯(仮)を基盤としたシステムの組み立てのみ
施工期間は大体半年近くになるか
計算上、土地に魔力が満ちるのはクリスマスあたりになる
ソレまでに済ませることが出来れば我々の勝利だ
間にあったなら英霊サンタクロースでも呼ぶか』
「(…成る程、ワシがこの日に召喚されたのは、これが理由か…
それにしても、こんな遊び半分の気持ち聖杯戦争を起こそうとは…、そりゃあアーチャーもあんな風になるわい…)」
『10月31日
ハロウィンの日だ
ソレとは何の関係も無いが、最近B級グルメとやらが美味い
この国の食に対する姿勢はかなりの物だ
一つの料理を題材としながら、地域によって殆ど別物となるのは面白い
飽食の時代とは良く言ったもので、Dr.ブライトが運んでくる食料は豊富で外れが無い、流石だ
私の先祖の記憶から知っていたが、この国でも飢饉が頻発したらしい
なのに今ではこのレベルにまで成長するとは、誠に歴史とは奇異な物だ
流石は私の先祖、先見性が有りやがる』
「(エンジョイしとるのう…魔術師なんじゃろうが、また変な手合いのようじゃわい)」
『11月20日
杉田玄白誕生の日だ
重大な事に気付いた
今まで聖杯戦争のシステムを作ることに躍起になっていて失念していたが、英霊を呼ぶための触媒を完全に忘れていた
一応触媒が無くても、召喚者によってある程度は決定されるのが通例ではある
でも折角だし、狙ったのを呼び出して、色々話とか聞いてみたいんだよね
列島の方ではそろそろマスター達が上陸した頃か
今から触媒集めは流石に無理だろう
半年ぐらい前までならば、第5次参加予定マスター共に紛れて収集はワンチャンあった
けど今このタイミングでは、無理に動くと気取られる恐れがある
財団の隠蔽工作も万能では無い 定期的にDr.ブライトが来るのもその証拠だ』
「(度々登場する”Dr.ブライト”とやらも気になるが…、一番は、この日記を記した人物が何処に居るか、じゃな…)」
この館の住人が聖杯戦争を裏で操っているのは明白
だが、姿を確認出来ないのは妙である
最初に召喚された、ビルが並ぶ都市群にも、各サーヴァントと戦った場所にも、それらしき者は何処にも居なかった
「(呼ぼうと思っていたワシが召喚されている以上、儀式自体は失敗しておらん筈じゃが…)」
聖杯戦争のシステムを一から創り上げた我流ならば、令呪がサーヴァントに宿るという異常も不思議では無い
『11月25日
三億円事件の日だ
皆にバラすと怒られそうなので、こっそりシステムを改造した
調整を施して、ある程度融通を利かせられるようにした
触媒要求のランクを下げて、召喚のグレードも絞ればイケるかもしれない
という狙いの元、こっそりとやってやった
気付かれはしない、とは思う』
「いや、駄目じゃろ…」
『12月23日
東京タワー完成の日だ
遂でに明日が儀式の日だ ウシミツドキに合わせ、式を紡ぐ予定になっている
朝も早すぎるレベルなので今日は早目に寝る事にする
触媒も何とかなったし、イケるだろう
長年の夢であった起源の打倒を果たせると思うと、楽しみだ
我々が新たな歴史の始まりとなるのだ』
日記はそこで最後のようだ
膨大な量の情報をぶつけられ、軽く混乱するライダー
「ここまで、か」
日記を閉じる
これ等の記述を全て信じるとするならば、とても許容できる事実では無い
Flügelink(フリューゲリンク)なる一族の存在
一族に手を貸す、財団と呼ばれる謎の組織
共通の目的は聖杯戦争を一から創り上げる事だという
「見るに、このDr.ブライトとかいうのが様々の根回しをしておったようじゃの」
全ての基準となる冬木の聖杯戦争ですら、御三家が膨大な時間をかけて完成させたものだというのに、そのような事が果たして可能なのか
2騎を含め、矛を交えたサーヴァントが召喚されている以上、失敗した訳では無いのか
それとも、マスター不在や特殊な令呪の発現も、我流の改造の影響なのか
聖杯戦争のために用意されたこの島
文面から見る限り、ほぼ未開拓の状態であると推測できる
しかし、実際召喚されたのは開拓どころか発展しつくされた都市の中だった
他のサーヴァントの場合、召喚場所はどうだったかのか、現状、確かめる術は無い
せめて、日記を書いたアーデルハイト本人か、事情を知るDr.ブライトに話を聞ければ早いのだが
「(まぁ、心当たりは無くも無い、が…)」
しかし、全くの当てが無い訳では無い
召喚された当初、何も状況が把握できず、町並みを彷徨っていた頃
最初に話を聞いた第一島人の女性
彼女は、仕事で島に上陸したと言っていた
果たして、その仕事とは何なのだろうか
この島の存在が、財団とやらに隠蔽されている以上、外部の人間が簡単に辿り着けるはずが無い
少なくとも、本件に全く関わりが無いとは言えない
意味深な忠告、2騎を探るような態度
懸念として抱いていた仮説は、聖杯戦争として現実となった
数少ない手掛かりは、あの紅い眼の女性が握っている
「………まさか、の」
唯一の手がかりを、再び広大な島の中から探さなくてはならない
自然と人の街を隔てる境界の向こうに居るのだろうか
戦争の裏に隠された事実
事態を解決するため、彼女を見つけ出さなくては―――
「―――何だ、この有様は…、まるで廃墟ではないか」
静寂を破って聞こえる声
聞き覚えのある平坦な声は、瓦礫を越えた背後から足音と共に響いた
「そうか? 我は趣があっていいと思うが」
足音は二つ
声音も二つ
廃墟と化した館に、新たに二人の人物が登場する
「アーチャー…、の仕業か? …随分と派手にやってくれたものだ…」
肩まで切り揃えられた髪、細身の体に纏った白衣
僅かに顔を顰め、瓦礫を蹴飛ばしながらズンズンと2騎に近づいて来る
「あれだけ豪語してこの様か…アーデルハイトめ、何処へ消えた…?」
キョロキョロと辺りを見渡しながら、ブツブツと呟く
「…私と、奴の死体も無し、…死んだか、それとも逃げたか…」
外見だけの張りぼてと化した館を見渡し、呟く
絶海に孤島で、初めて会った人間、紅い眼の女性
「…ほうほう、此処がな…成る程、中心となっているのは、この館か…」
女性の後に追いて歩く少女
森での戦闘の後、別れたキャスターだ
謎の組み合わせだが、現実として、再び二人は目の前に現れた
「………巡り合わせとは恐ろしいもんじゃのう」
「キャスターはともかく、…アンタは何者だ一体…」
図った様なタイミングで現れた探し者
疑念を抱くなという方が難しい
「久方ぶりだな、サーヴァント共… 忠告を気にせずここまで来るとは、流石というべきか…」
感情を感じさせない、平坦な声で語る
「この館に陣取っていたアーチャーを打倒したのは感謝する …奴のおかげで中々侵入できなかったのでな」
この様に瓦礫と化してしまっては無意味だが、と相変わらずの顰め面での、アーチャーへの恨み言
以前に侵入を試み、失敗したのか、乏しい表情変化の中に、僅かな感情が窺える
「世辞を言いに来たわけじゃあないじゃろう?…本題はなんじゃ?」
「右に同じくだ 約束は果たした…話して貰うぞ、汝の知る真実をな…」
「あぁ、そうだったな、…道中の護衛、感謝するぞキャスター」
白衣の女性はキャスターに礼を言い、2騎の方に向き直る
「まず私の名は、”ジャック・ブライト”、…SCPを管理する”財団”の研究員だ」
「…日記の所々に書いてあった奴じゃな?」
「…SCP?、財団? 何のこっちゃ?」
「…そうだな、そもそもの話から始めなければなるまい…」
「あぁ、こっちもあまり詳しくねぇんだ、頼む」
「じゃな、そうしてくれると助かるわい」
日記には様々な情報が書かれていたが、その意味までは読み取ることが出来なかった
解説してくれるのならば、詳細を把握できるいい機会である
「”SCP”とは、”Special Containment Procedures”の略称…ザックリ言えば”特異な力を持つ異常存在”の事だ
生物、非生物、現象…形状は様々であり、どのような力を有するかはそのオブジェクト次第となる」
「ふむふむ、儂等で言えば宝具みたいな感じじゃのう」
「そりゃあ、その辺にゴロゴロ転がってたら困るわな」
「あぁ、大概は人類にとって害を成すものが多く、取扱いが非常に困難だ
故に確保、収容、保護が求められる…、その全てを統括するのが、我々、財団と言う訳だ」
”SCP財団”
特異な力を持つ存在(オブジェクト)の回収、無力化を請け負う組織
魔術とはまた別の世界を生きる者達
それが、目の前のジャック・ブライトを含む組織なのだろう
日記を読む限り、館の住人と協力して聖杯戦争を執り行おうとしていたようだが…
「で、その財団がアーデルハイトとやらに協力したのは何故じゃ?
聖杯も、お主達の基準で言えば十分危ない代物じゃ そんなモノが発生して困るのは、収容する側であるお主達じゃろうに」
「なんてったって願いが叶うって話だ、悪用し放題だぜ」
「…オブジェクトの回収とは別に、我々には”大義”がある」
「大儀…」
「何だよそりゃあ」
「”終焉のシナリオ”…、世界滅亡の回避だ」
世界滅亡の回避、それは奇しくもカルデアと似た目的だった
「詳細は不明…いつ滅びるのか、誰が滅ぼすのか、その他の要因、目的に至るまでさっぱりだ」
「原因が分かんねぇのに、滅ぶって分かるのか?」
「あぁ、何故なら既に―――」
言いかけてブライト博士は口ごもる
「……いや、悪いが機密事項につき話す事は出来ない」
「…そうかよ、なら仕方ねぇな」
「(既に…? どういう事じゃ…)」
機密事項というからには秘匿すべき内容なのだろう
気にはなるが、深い追及は止めた
「しかし、いずれこの世界は滅亡する…確然確実明確確定的に、これだけは真実だ
財団(われわれ)はその為に創設され、今日まで歩み続けてきた…」
「妙な力を持つ”オブジェクト”って奴を回収しながら、か」
「成る程、ソレ等を、儂達で言う処の宝具として使うために…」
「…本来ならば、ここで創り出した聖杯は強力な武器になる筈だった…奴がしくじったおかげで、全て水泡に帰してしまったがな…」
「もしや、この日記を書いた人物かの?」
先程まで読んでいた日記を見せる
「そうだ、この館の主…アーデルハイト・フリューゲリンク…、奴は聖杯戦争の作成を可能と言った
事実、一歩手前まで、事は順調に進んでいた…」
「まぁ、そう上手くいく訳ねぇよな」
「…この有様になった訳だ…」
両手で顔を覆い、どうしてこうなった、とぼやく
怒りを通り越して、呆れ果てているような、そんな感じだ
「そちらにとっても大誤算、というわけじゃな
…しかし、そうやって異常物を収容する組織がよく協力を通したもんじゃのう」
「時間は有限だ…、奴の言葉に寄れば、今しかないとの事だった」
日記には、冬木の聖杯戦争についての記述も存在した
大方、そちらを隠れ蓑にどさくさで執り行うつもりだったのだろう
「それにしても、外部の協力者を随分と買っておったんじゃな?」
「買っていたのはあの一族の”眼”だけだがな…、人間性については…今更どうこう言うつもりは無い」
「して、結果がこれと…今頃、財団とやらはてんやわんやじゃろうて」
「目下の所、情報統制に追われている……国が1つ消えたとなれば、どう隠蔽しても足は付くだろう」
「時間の問題じゃろうな」
さり気なく不穏なワードが飛び出した
あまりにもあっさりと、平坦な口調だったため、ライダーはスルーしてしまう
「(…国が、消えただと…?…)」
黙して話を聞いていたキャスターは引っ掛かりを覚えるが、本題の方は次の話題へと進む
「まあ、仮に聖杯が出来たとしても防げはしなかったろうがの」
「何故、そう思う?」
「儂等が知る世界の終焉とは、聖杯を7個用いて起こされる結果じゃからな、1つや2つ程度では、どうあっても対抗しきれんのじゃ」
「…やはり、我々の知らない何かを知っているようだな…、詳細を聞かせて貰おうか」
世界終焉のシナリオ回避を悲願とするブライト博士
人理焼却を防ぎ、魔術王の手から世を救うカルデア
最終的な目標が同じならば、今は協力出来ると判断し、ライダーは事情を打ち明けることを決意した
「かいつまんで言えば、世界が突如として滅びる事実を知ったのは其方と同じじゃ
その原因が過去に存在すると知った儂等は、過去へ4度程遡って解決してきたのじゃ」
オルレアン、ローマ、オケアノス、そしてロンドン
都合4つ目となる特異点で、カルデアは”彼”と対峙する
「そして、4度目で元凶たる存在と邂逅したのじゃよ
名を語れば呪われる故、ここでは魔術王…と呼称させてもらおうかの」
「過去に遡って滅亡の要因を潰す…? どういう技術だ?」
「さてのう、細かい理屈などは儂も知らんわい」
レイシフト、カルデアスと言った専門的な事を説明した所で理解されないだろう
それ以前に、ライダーもランサーも原理を全て理解している訳では無いので、説明しようも無いが
「兎に角、その魔術王が堂々と語っておったわ、人理焼却とやらをの」
「人理、焼却…?」
「曰く、大事業じゃと 人類を滅ぼすことで何かを成そうとしている、…人類を滅ぼすのは彼奴にとって過程でしかないんじゃとよ」
敵は72の魔神を従える魔術の王
過去の特異点における記録では、数多のサーヴァントが束になっても歯が立たなかったという
「…ならば我々は、その魔術王の通り道に転がる石ころでしかないと言うのか…、障害にすら成りえない、と…?」
「と、までは言えぬわい
知らぬとはいえ駆け抜けた結果じゃろう? 儂等とて成功するかどうかわからぬ博打の最中じゃからの」
7つの特異点を越えた先に現れる魔術王
チカラの差が歴然である事を理解しながらも、挑まざるを得ない
分の悪すぎる賭けである
「…聖杯はアテにならないというのは分かった…、我々と同じ目的を持つ者が居るというのも、終焉についても…だ」
「まあ、結果がこれなのは…なんとも言えぬがの…」
「同情するべき、なのか…?、コイツぁ…」
財団の理想としては、作成した聖杯を人類の為に役立てることだった
ところが、実験は失敗
逆に甚大な被害を齎す結果になってしまった
「…」
静寂と沈黙が場を支配しようとしたその時、
「―――ぶらいと殿、幾つか質問を良いか?」
やりとりを黙って聞いていたキャスターが口を開いた
「あぁ、構わない」
「先刻、汝は国が一つ消えた、と言ったな?」
ライダーがスルーしてしまった話題を、改めて触れるつもりだ
「その国とは、何処だ?」
「日本だ 極東の島国が一つ、昨日付けで地図から消えた…、まるで、この孤島に取り込まれるようにな」
「なん、じゃと…?」
「…はぁ?」
そう言えば話してなかったな、と
失念していた、とでも言うように、さらりと爆弾を投下した
「………………そうか」
質問を投げた当のキャスターは、喜怒哀楽のどれも浮かべる事無く、無表情で受け止める
「…参考までに、この島の事を聞いても良いか? 斯様な島、我の記憶には無いのでな」
「この島についてか…、似たような質問をつい最近受けたな」
かつてのやり取りが思い出される
『ここが何処か? そうだな…広義に捉えれば、”日本”になるだろうな』
日本がもう存在しないのであれば、何処の国の領土か判断など出来ない
日本が孤島に取り込まれたのであれば、島の名以前の問題となるが
「原住民からの呼称を参考に、我々はこの島を”オノ・ゴロウ”と呼んでいる
国産みの逸話と、特殊な龍脈の性質から我々の隔離対象だ」
勿論、”オノ・ゴロウ”などという島は日本に存在しない
恐らく彼女が言いたいのは、国産みというワードから想像するに、日本神話に登場する”淤能碁呂島(おのごろじま)”だろう
「島のアンバランスな風景を見ただろう? アレは元の列島と歪な融合を果たした名残だ」
2騎が最初に召喚された、高層ビル群の路地裏
サーヴァント達と戦った、自然の景観溢れる大地
そのギャップは頭の片隅に引っ掛かっていたが、裏には事情が存在したのだ
「…確かな情報だろうな? この淤能碁呂島へ、ヤマトが消えたと、…我等の神国が滅びたと?」
「そうか、貴様は日本の英霊だったな…、残念ながら、衛星を通して観測した、れっきとした事実だ」
「マジかよ…」
「…やはり、特異点だった、ということじゃの…」
改めて規模に驚かされる
歴史を狂わせる出来事に大小など関係無いとしても、だ
「儀式が失敗した直後のことだ
日本列島は地殻を無視し、この島に向かって移動を始めた…、まるで国産みの逸話を遡るようにな…」
「…龍脈の流れが我の知る時代と比べ、歪であったのも、そういう事か…」
苦々しく呟くキャスター
”龍脈の流れが異なる”、”一点を中心に凝縮したような”と評していたのも、的を射ていたのだ
「総人口約1億2千万に及ぶ人間は、列島と共に姿を消した…、アトランティスやレムリアを彷彿とさせる、恐るべき出来事だ」
この島の住民には一切被害が無かったのが逆に不思議だがな…、と呟く
「………」
「…そんなことが起きるのかよ…」
突如として明らかになった事実に驚きを隠せない
「……変じゃな」
「変、とは?」
「お主の言う処では、儀式の時点で失敗したんじゃろう?
万象を叶える奇跡は成立しえなかった…だのに、こんな大事になったと言う」
「とは言え、、貴様等サーヴァントが召喚されている以上、完全な失敗とも言い難い」
「そこが妙なんじゃ、失敗とも成功とも言えぬこの現状…何故、日本だけがこうなった?
無作為と言ってしまえば仕方ないが、何か理由でも有るのかの?」
「確かに、ピンポイントで日本だけ、っつーのも変だよなぁ」
「ふむ…」
淤能碁呂島を中心として、周囲の地形を吸収するならば、他のアジアの国々も巻き込んでいる筈だ
「…恐らくは、島の性質が関係しているのであろう」
キャスターが口を開く
「島の性質?」
「”淤能碁呂島”…我等が語り継ぐ神話にて、全ての始まりとなった神域の名だ」
「うむ、知識としてはしっておるのう」
「天地開闢の始神たる伊弉諾と伊弉冉が、天沼矛にて虚海を掻き回した際の潮から生じた彼の地より、我が国は広がりを見せた…
淤能碁呂島とは、謂わば”誕生の象徴たる島”なのだ」
「誕生の、象徴…」
「先刻、”神話を遡るように、この島に融合した”と、ぶらいと殿は言った
要因は分からぬが、この島より生じた物が、この島に還ったのではないか?」
「島から産まれたモノが、島へ還る、か…
原始への回帰、物理的融合…オブジェクトの性質を考えれば…」
「キナ臭くなってきたのう、…最初からじゃが…」
「情報探ったら、また色んな情報が出てきやがるな…」
小難しい事は苦手なランサーがぼやいた
「幾ら不完全とは言え、この被害は生半可なオブジェクトでは起こせまい…オブジェクトクラスを始めとした情報を改訂しなければ…」
ブツブツと呟きながら考え込むブライト博士
様々な情報が次々と明らかになる中、その全てを飲み込むことは難しい
自らの起源を利用し、聖杯戦争を創り上げた者達
フリューゲリンク一族、そしてカルデアと同じく世界の終焉に対抗する組織・財団
両者が携わった儀式は、失敗したかに思えた
実際は、不完全な状態で儀式は起動し、日本列島をその住人ごと、この”淤能碁呂島(おのごろじま)”に取り込んでしまった
奇しくも、国生みの伝説を持つこの島に回帰するかのように
不完全なシステムはサーヴァントの召喚を行い、マスター不在から、サーヴァント自身に令呪を与えた
丁度、カルデアからレイシフトを行う予定だった2騎は、逆に聖杯に招かれる形で召喚された
館に居たアーチャーはこの事実を、朧げにも掴んでいたのだろう
”不出来な演目”とは、本来行われる筈だった戦争を指していたのだ
仮に、儀式が成功していたとしても、待っているのはフリューゲリンク一族による身内同士の出来レース
戦略も、戦争も無い
武人にとって、これ程面白くない勝負事は無いだろう
「…やはり、このままでは事態は解決しない…」
方針が決まったのか、俯いていた顔を上げる
その後、そのままズカズカとライダーの方へ足を進める
「ふむ?」
「”ソレ”は回収させて貰おう、野放しにしていいモノでは無いのでな」
指差したのは、日記と共に落ちていた、紅い宝石の首飾り
「なんだったんじゃ、これ?」
「碌でも無いモノを増やす、碌でも無い道具だ 迂闊に触ると貴様も碌で無しになる」
「(…触らなくて正解じゃったのう)」
転がっていた首飾り拾い上げると、そのまま身に付けた
首飾りは、持ち主に呼応するように、装飾の宝石が紅く光る
「お前は触っても大丈夫なのかよ…」
「あぁ、気にするな 既に手遅れだからな」
「…お、おう? そうかよ」
何でもないように言うブライト博士
ランサーは特に突っ込まなかった
「収獲はこんな所か…参考にはなるかどうかは兎も角、早々に本部へ帰還し、対策を―――」
「…それだけか?」
黙って話を聞いていたキャスターは、目を閉じたまま問いかける
「…私の知る限りの情報は、これで全てだ」
「そうでは無い…我が言っておるのは”貴様”自身の事だ」
「私が? どうしたという?」
「貴様の…いや、貴様等の企みで国が一つ消え去った事に対し、未だ、何の感情も見えんのでな…」
静かに眼を開き、自らの祖国を滅亡させた原因の姿を見据える
感情の無い眼には、何が映っているのか
「……ソレはもしや、謝罪の要求か? この国を滅亡させたことに対して?」
「この際、どこの国でも構わん 無辜なる人々を、住まう大地を奪った所業…本当に、何も、感じる所は無いのか?」
「………」
「(おい、爺さん…)」
「(うむ、この状況…)」
静寂
殺意は無く、敵意も無く
ただ、彼女は問いを投げているだけだ
それだけで、得も知れぬ緊張感が辺りに満ちる
「…罪悪感、か…」
対し、物怖じする様子もなく、ブライト博士は口を開いた
「…確かに存在するのだろう…存在するとは言え、…事の規模のおかげで、正直な所、まだ実感が湧かないというのが本音だ…」
静寂を破って出た答え
意図しない失敗により陥った、取り返しのつかない事態
世界を崩壊から救うために起こした行動が、逆に多くの人々の命を奪った
日本という島を、地図から消し去ってしまった
「我々が行った事だ、言い訳はしない…償いすらも出来ない」
「………」
「だが、此処で立ち止まっては本末転倒だ 我々に残された時間は有限であり、決して長くはない…」
ブライト博士は許容した
自らの起こした過ちを、大量の犠牲を
屍の上に立ち、血に濡れながらも、前を見据えることを選択した
死んだ者を嘆くよりも、生きる者の未来を考えた
「…」
対し、古代日本を支えた英霊
怒るでも無く、喚くでも無く、静かに主張を聞き入れ、
「…そうか」
と、ただ一言呟く
「貴様をこの場で如何することも可能だが、…この件に関しては、我個人の感情で裁く訳にはいかぬ…」
「意外だな、てっきり殺されるものかと思っていたが」
「…死を恐れぬ者に、死は罰にならん…痛みや恐怖ですらも、早々に慣れてしまう故、やるだけ無駄なだけよ…」
さり気なく物騒な言葉も混じっていた
解答次第では、殺すつもりだったのだろうか
「貴様は、精々生き続けるがいい…其の生で肥える罪悪を、其の最期まで抱き続けろ」
解部の審理は終わりを告げる
「…元より、そのつもりだ…」
ブライト博士が白衣を翻し、廃墟から立ち去ろうとしたその瞬間、
ズンッ、と
一際大きく大地が震えた
「むぅ!?」
「うおっと!」
「また地震か…ここでは危険だな…」
今にも崩れそうな天井を見ながら呟く
揺れは一瞬であろうとも、廃墟同然の建物にとっては十分痛手となる
細かい破片が降り注ぎ、壁や柱が軋みを上げる
倒壊したとしても、瓦礫など英霊にとっては何の苦も無いが、ただの人間であるブライト博士にとっては脅威だ
「我らも行こうか…とは言っても、当ても無いがな…」
「じゃのう…、何が起こっておるのか確認すべきじゃ」
「あぁ、潰されちゃあかなわねぇ」
促されるままに館の外へ向かう
瓦礫を越え、形だけとなった入り口から外へ出る
「…」
そこでは、先に退出したブライト博士が、立ち止まったまま彼方を見ていた
「オイ、どうしたよ博士?」
ブライト博士が見ている方向を向く
「…私は魔術はサッパリだが、アレが碌でもない物である事は理解できる」
飛び込んできた景色は、予想外の物だった
少し離れた地点、座標で言えば、恐らく島の中心辺りだろうか
その上空に”黒い点”がポツンと、浮かんでいた
「点…いや、孔か? 先程までは無かったはずだが…」
一体何処に繋がっているのか、ポッカリと空いた穴の先は見えない
宙に浮かぶ異常
空に穿たれた黒い孔
かつて行われた、冬木の聖杯戦争で勝ち残った者ならば、見覚えがあるのかもしれない
そんな者が居れば、の話だが
異常な量の魔力反応
アーチャーが消滅して久しいこのタイミング
幾度目かの、地震
「…まだ、何か起こるというのか…?」
如何に不完全な儀式の不完全なシステムと言えど、聖杯戦争として成立している以上、”ソレ”はいつ限界してもおかしくない状況であった
「見るからに不吉な…」
やがて、”ソレ”は暗闇の穴から零れ落ちた
ズルり、と滑るように赤黒い肉塊が次々と湧き出でる
ボタリボタリと、折り重なってゆく姿は、まるで死体が積み重なってゆくようだ
とてもではないが、見るに堪えない光景である
「…我々の起こした行動の結果が、こんなものだと言うのか?」
ブライト博士は感情を隠そうともせず、今までの無表情を嫌悪に歪めている
確かに信じられる筈も無い
救いの手段として信じた物が、その実、終焉を齎す鍵であった事実など
積み重なった肉塊は形を徐々に成す
地を穿ち、天に聳えるは、―――”柱”
其の名を、形容すべき名を知っている
カルデアで過去、数回に渡りまみえた敵、魔術王の繰る72の先兵・魔神柱
「こりゃあ、黒幕のお出ましかの…」
「本命といやぁ本命だな」
サーヴァントを優に凌ぐ魔力量、空を仰ぐ巨体、ギョロギョロと忙しなく辺りを観察する眼球の群れ
醜悪な姿は、カルデアにて保管されている特異点のデータで見たモノによく似ていた
警戒すべきだった
特異点が発生するという事は、魔術王が介入した可能性も存在するのだ、と
事実、この聖杯戦争の舞台に、魔神柱は出現した
「さあて、厄介な事になったのう…」
蠢き、際限なく成長を続けるその姿は、蟲の変態を想起させる
放置しておけば、いずれ島を埋め尽くしてしまいそうな勢いだ
「―――似ておるな…」
術符を取り出し、戦闘の準備を始めながら、キャスターは言った
「アンタも奴を知っているのか? キャスター」
魔神柱を指しながら訊ねるランサー
「羽化寸前の蟲が如き様相…、かつて太秦の頭領が討伐せし、富と再生を象徴する蛮神…」
苦々しい表情を浮かべ、天に聳える肉塊を見上げる
「即ち、―――”常世神”」
”常世神”
6世紀日本・飛鳥時代、とある民間宗教で信仰されていた神の名である
信ずれば富を得、若き者は長寿を、老いた者には若返りを
数々の神徳を説かれたその神は、―――”芋蟲”のようなの姿をしていたという
「あぁ、得心したわ…
海辺のあの祠…、祀られしは”少名彦命”であった…
淤能碁呂島、常世の国…ヤマトの伝承ごと取り込み、自らの神格としたか…」
伝承に記される、国産みの島・淤能碁呂島
その場所については、今以て不明な点が多い
数多くの説が囁かれる中で、最も有力説とされる、近畿地方のとある島
其処に祀られるは、大国主命と共に国造りを行った、”少名彦命”
国造りが終わった後、少名彦命が旅立った地
彼の地こそが、常世の国(ニライカナイ)
常世の国、常世の神
自ずと凝り固まって出来た島、其処にこそ現れた魔神柱
神話、オブジェクト、聖杯全てが折り合わせになって起こった化学反応
「…再び、この国に仇名すとは…」
「この国の神はよく分からんが、土着の悪魔との集合、という訳かの」
その時、増長を続ける魔神”虫”が反応を示した
『…人の世の残滓を確認…優先順位を検索…』
機械音じみた声が魔神柱から響く
腐肉の柱は膨張を停止し、無数の目玉が一斉に2騎達を捉える
「見つかってしまったようじゃのう…」
「あんだけ目ん玉ありゃな」
『検索結果、該当無し…』
『番外位”ミシャンドラ”より、総体へ…指示を求む、…繰り返す、指示を求む』
数秒の沈黙の後、
『…応答なし……記憶領域における行動基準を参照、最適パターンを適用…』
『自己増殖を一時停止、障碍の排除を優先事項に設定…』
『人理の残滓を速やかに排除する』
明確なる敵対宣言
腐肉で出来た巨体を揺るがし、木々をなぎ倒しながら進軍を開始
イレギュラーな聖杯戦争の裏に潜む黒幕が、遂にその姿を現した
「一応、儂等は初めてになるのかの」
「案ずるな、我も経験は無い」
「へっ、初陣で大物たぁ、良い土産話になるじゃねぇか」
一番槍が前に出る
「こんな大物とは生前戦ったことはねぇが……、大いに楽しめそうだ」
「私は村人の避難を誘導しよう、化け物の相手は任せるぞ」
「そっちは頼んだぞい、幸い儂等を狙っておるようじゃし、引きつける手間が省けるわい」
『魔神ミシャンドラ、覚醒状態へ移行…起動率50、60、70…95%―――』
『―――内部聖杯・励起完了、殲滅を開始』
偽りの神と、回帰した歴史
虚実入り混じる夢幻の奇なる島にて、最後の戦いが、幕を開ける
これはな、SCP-1945-JPと言ってな、”オノゴロ協定”でググれば出てくるんだ
かいつまんで説明するとな、複数人で行う”儀式”の事なんだ
コイツを行うとな、何と儀式の参加者同士が超融合(物理)しちまうんだ
更に恐ろしい事にな、周囲の地形ごと素材にして、大型の生物を融合召喚しちまうんだ
あと、この島はな、”オノゴロ島”って言うんだ
曰く、イザナギとイザナミが槍で海を掻き回した時の塩から出来たんだってよ
つまり塩が日本誕生の切っ掛けってこったな
古事記にもそう書かれている(ガチ)
そういや、この島で妙な”儀式”やって、しかも、”塩”ぶちまけて台無しにした奴が居ましたね…