『犬夜叉』の世界で死亡した私は『ハイスクールD×D』の世界に転生していた。今回は20世紀末の日本で、山田零菜(やまだ れいな)として転生した。両親は裏社会に関りのない一般人だったので、前回のように周囲から技術を得ることは無理だろう。
私がこの世界を選んだ理由はもちろん、神器(セイクリッド・ギア)を得るためだ。といってもこの世界で転生しても神器を得られるとは限らない。それに神器と言っても神滅具(ロンギヌス)のような神すら殺せる規格外の代物から龍の手(トゥワイス・クリティカル)のようなありふれたものまであり、まさにピンからキリまであるから正直言って博打だった。
そしてこの世界に転生した私は神器を手に入れた。私が手に入れた神器は魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)だった。
これは上位の神滅具であるから、かなり強力な代物なのは間違いないが、私としてはできれば赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)が欲しかった。まあ「赤龍帝の籠手なんて手に入れたら原作ブレイクだろ!」と突っ込まれそうですが。
正直な話、確かに私は進化させたグルメ細胞による強力な身体能力に、鍛え上げた気と霊力を持っていますが、それでも私が乙女座の黄金聖闘士であった頃の足元にも及びません。
確かにあの時は黄金聖衣という強固な鎧にして小宇宙の増幅器を使っていたため、聖衣を持たない裸同然の今よりも次元違いに強かったのは当然ですが、失ってしまうと歯がゆく思っていたわけです。その為、私の気や霊力を増幅させる為にあらゆる力を桁違いに増幅することができる赤龍帝の籠手に目を付けていました。
しかし、手に入らなかった物は仕方ありません。それに魔獣創造もそう悪くない。13の神滅具の中でも特に強い上位神滅具の一つだから赤龍帝の籠手よりも上でしょう。
この魔獣創造はイメージした生き物を作り出すことが可能な代物なので、原作のように様々な種族に対するアンチモンスターを作ることが可能だ。とはいえ、英雄派のように様々な勢力に襲撃を仕掛けてデータ収集を行うことはやらないので、その手のアンチモンスターを作るのは現状ではできない。
そこで私の知りうる最強の生き物として『トリコ』の世界の生き物たちを作り上げてみた。正直な話、生き物のイメージと言われて真っ先に思いつくのが『トリコ』の生き物だからだ。
何しろ、私は美食食材の養殖の為に『トリコ』世界で動植物の調査を徹底的にやっていただけに彼らと関りは深い。それだけに具体的なイメージがやりやすいのだ。
その為、『トリコ』世界の強力な動物たちを作り出していろいろと試していたが、その所為か私の事が三大勢力にばれてしまった。まあ、隠蔽にそれほど気をつけていなかったのもあるけどね。
その結果、堕天使に襲撃されるようになったが、その堕天使たちが下級だったこともあり撃退することができた。
しかし、力でかなわぬと見たその堕天使は私の両親を人質にとったのだ。勿論、人質を助けるために私が死ぬという選択はないし、堕天使が人質を無事に解放するとは限らないのだ。その辺りは『Fate/Zoro』のケイネスを見れば一目瞭然だろう。あれは悲惨だよ。
そうなると、人質を無視して敵対する堕天使を倒すしかないので、私はそうした。勿論、両親は死亡したよ。
その後、各地を当てもなく流離うように旅しながら魔獣創造を試していたが、英雄派の曹操からスカウトされた。
本来なら敵対してでも拒否すべきだろうが、両親の件で三大勢力に思うところがあった私は曹操に敵対する相手は三大勢力に絞ることを条件に英雄派に参加することにした。さすがに三大勢力はともかくギリシャ神話系や北欧神話系などの他所の神々まで同行するつもりはない。
英雄派に参加したことは予想以上に利益があった。というのも、私は様々な力を身に着けてきたが、こと神器に関しては全く知識がなく手探りで訓練していたが、英雄派はその手のノウハウが豊富だったのだ。そのおかげで英雄派として活動する中で魔獣創造を禁手(バランス・ブレイカー)『小宇宙を纏いし魔獣(ビースト・オブ・コスモ)』に成長できた。
この小宇宙を纏いし魔獣は禁手の亜種で、単に魔獣たちに小宇宙を使わせて強化させるだけで外見上は何の変化もない静かな禁手である。とはいえ、ただの人間である聖闘士たちが小宇宙によって凄まじい強化されていたことを思えば、小宇宙によって魔獣たちが驚異的なパワーアップするのは言うまでもないでしょう。
さて、概ね原作通りに話が進み、旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブによって拉致されて、無理やり禁手を発動させられてかなりのダメージをうけたが、それは本体ではなく影武者として用意しておいた影分身なので特に問題はなかった。
その戦いで曹操やゲオルクが破れて帝釈天に神滅具を没収されてしまうが、私の場合は影分身を解除したので特に問題はなかった。
とはいえ、もう潮時でしょうね。私はこの世界に見切りをつけて次の世界に転移した。