武術の天才は世界を巡る   作:ADONIS+

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6.トリコ

『GS美神 極楽大作戦!!』の世界で冥子の所為で死亡した私は『トリコ』の世界に転生していた。今回の私の名はレイナです。苗字がなくただのレイナですけど、この世界は苗字がない人ばかりだからそれが普通のようですね。

 

 それにしても前回は散々な目にあった。まさかあんな死に方をするとはね。終わった事は仕方ないが、これからは味方の足を引っ張るような奴には注意しよう。というか、そんな奴は速やかに排除するべきだろうね。百害あって一利なしだよ。

 

 前の世界ではGSをやる様になってからは、いつ死んでもおかしくないから死亡した際は『トリコ』の世界に転生するように設定していたが、まさかこんなに早く転生する羽目になるとは思わなかった。

 

 まあ、過ぎてしまった事をあれこれ言っても仕方ない。これからの事を考えるとしましょう。この世界での目的は主に、食義特に食没の習得、グルメ細胞の取得、美食を味わう事の三つです。

 

 食義に関してはこの世界では小学生から授業をやっており、教育が終わると食林寺に行って食義の修行を受けた。かなり厳しい修行でしたが、何とかやり遂げて食没までマスターすることができました。

 

 その結果、食い溜めが可能になった。といってもトリコのような体格のいい男が大食いをするならともかく女性が大食いをするのはシュールなので、必要ながない時以外はしないようにしている。大体アイテムボックスのおかげで食料の確保が容易名のもあり、あまり役に立っていないので苦労した甲斐がなかった。

 

 それはともかく、グルメ細胞を取り込む事と美食を楽しむことはある意味ダブります。グルメ細胞を進化させて能力を向上させるには美味しい物を食べないといけませんからね。この世界はグルメ時代と呼ばれるだけあって食材の美味さが半端ではない。これまで食べて来た高級料理が色あせて見える程の食事がごろごろしている。というか全体的な食材の質が半端じゃないですね。

 

 そんな私ですが、この世界で漸くトリッパー支援組織『三千世界監察軍』と接触しました。死神から話だけは訊いていましたが、一向に遭遇することがなかったから忘れかけていましたよ(笑)。

 

 

 

 彼らと接触した私は彼らが商品化していた偽ダイオラマ魔法球(監察軍がネギま世界のダイオラマ魔法球を科学技術で再現したアイテム)を見てあるアイデアが浮かんだ。それはIGO(国際グルメ機構)がやっているビオトープ兼超巨大養殖場兼実験場のように、トリコ世界のグルメ食材の養殖をこの偽ダイオラマ魔法球で実現する事だった。

 

 偽ダイオラマ魔法球であればアイテムボックスで出し入れできるから何時でもどこの世界にいてもグルメ食材を収穫して美味しい料理を食べることが出来るからとても魅力的な話だった。

 

 しかし、独自の生態系を構築するとなると個人で上手くいくとは思えない。となれば『エデンの檻』のライカ島のようにグルメ食材のDNAを使って動植物を作り出す大規模計画として生態系構築をやるしかないだろうが、そこまでいくとなると話が大きくなりすぎるから流石に監察軍も了承してくれないだろう。

 

 待てよ。私個人の都合で要請するからダメなんだ。いっそのこともっと計画を大きくして監察軍にもやる価値があると思わせるだけの利益を出せる計画にすればいいじゃないか。

 

 そう、ブリタニア帝国はテラフォーミングを積極的にやっているから偽ダイオラマ魔法球なんてちゃちな代物じゃなくて、テラフォーミングした惑星そのものを使ってトリコ世界の動植物を繁殖させればいいだろう。

 

 おおまかな計画を思いついた私は監察軍にそれを提案した。監察軍はそれに応じた為に、ブリタニア帝国、アトランティス帝国、大日本帝国の三ヵ国を跨る美食計画と呼ばれる大規模計画が推進されることになった。

 

 その計画の為に私は美食屋となりグルメ細胞を進化させつつ、何十年にも渡ってトリコ世界の情報(動植物の飼育、捕獲、調理などのノウハウ)と、捕獲した動植物のDNAサンプルを監察軍に送り続ける一方で、この美食計画で製造される動植物の一部を流用して偽ダイオラマ魔法球にグルメ食材を含めた生態系を構築することに成功するのだった。

 

 そうこうしているうちに結構な歳になったので、美食家として活動するのが難しくなった私は、この世界の料理技術の習得と向上に集中することにした。この世界の美食食材はとても魅力的で飽きることがなく結構長い事そうしていたが、さすがに120歳になると体がガタがきたしまったので毒を飲んで転生することにした。




解説

■偽ダイオラマ魔法球
 監察軍がネギまの別荘を様々な世界で使用できるように、下位世界で汎用性の高い純粋科学技術を用いて再現した物。その為、魔法が使えない世界でも使用できる便利アイテムである。尚、グルメ食材の養殖に使用しているものは海に囲まれた島であるが面積は約18万km2と北海道の二倍ほどの面積があり、その島と周りの海が10万分の1にまで圧縮された状態となっている。

■美食計画
『短編及び中編集 美食計画』で監察軍が推進した計画。レイナが発案+各種情報提供、監察軍が計画実行という役割分担であった。
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