『魔法先生ネギま!』の世界から引き上げた私は『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の世界に来ていた。
この世界はドラゴンクエスト系だけに剣と魔法の世界であるが、私は別に魔法に興味があるわけではない。というか、ネギまの世界でも剣術の補助に陰陽術を多少嗜んだ程度で魔法には手を出していないのだ。まあ、私の場合武術の才能はともかく魔力等の魔法の才能が乏しいというのもあるが、別の理由もあったりする。
そもそも、下位世界というのはそれぞれに世界観が異なるものであるが、その世界観の違いをもろに受けるのが魔法なのである。ある世界では使える魔法が別の世界では使用できないというのは当たり前のことで、様々な世界を移動する私にとって魔法とは非常に使い勝手の悪い能力なのだ。
しかし、気や霊力ならば大概の世界で使用できるので、これまで私はそうした力を伸ばすことに集中していたのだ。
そんなわけでこの世界では武術、それも闘気を用いたアバン流殺法のうちアバン流刀殺法とアバン流槍殺法を学ぶつもりです。つまりアバン=デ=ジニュアール3世に弟子入りするわけですね。
そんなわけで原作開始三年前にアバンに弟子入りした。ここで、何でそんな時期なのかと思うかもしれませんが、原作開始前後だとアバンに教えを乞うことは無理だし、その後も弟子を取るどころの話ではありませんし、原作終了後はカール王になっているみたいだから勇者の育成はしてくれないでしょう。
こうなると、アバンが比較的手が空いている時期が望ましく、そこで三年前にしました。私の能力があれば三年もあればアバンから剣術と槍術を吸収するのはできるでしょう。
このアバン流刀殺法や飛天御剣流と並んで一時期ジャンプ読者の間ではかなり人気があった武術です。特に奥義『アバン・ストラッシュ』などをものまねした小学生男子は多かったでしょう。ええ、勿論、私もやりましたよ。
それだけに本場というか本人からちゃんと学んでネタ技を習得するというのは凄く魅力的なんです。
そんな私ですが、これまでの積み重ねもあって見事にアバン流刀殺法とアバン流槍殺法を習得しました。これで私もアバンの使徒になったわけで、当然ながらアバンの使徒の一人としてダイたちの仲間になり大魔王バーンとの戦いに参加すると思うかもしれませんが、私はそれに参加していません。
といっても、別に怖くて逃げたわけではない。単に大魔王軍の侵攻の際に人々を守るためにモンスターの軍勢と戦って戦死しただけです。確かに私は強くなって多くのモンスターを倒すことできたけど、それでも一人で圧倒的な物量を誇る敵軍を蹴散らすといったお伽噺の英雄のような事はできなかったわけです。
柄にもなく英雄の真似事をしてみたいなんて思ったのが運の尽きでした。モンスターの大軍を一度に相手にするのがこれほど厄介だとは思いもしなかったですね。何気に物量って凄いよね。まさに「戦いは数だよ兄貴!」ですね。
アバンside
大魔王バーンが倒れて地上に平和が訪れた。私はカールの王となることになったが、すべてが万々歳というわけにはいかなかった。というのも最後の最後に地上を救うために行方不明になってしまったダイ君と戦死してしまったレイナ君の事があったからです。
レイナ君はとても才能にあふれてあっという間に私の武術を吸収して卒業しましたが、大魔王軍との戦いでは一切でてこなかったのが気になっていたわけですが、後になって大魔王軍侵攻初期に戦死していたことがわかりました。
正直言って彼女ほどの人が命を散らしていたことはとても残念に思う。彼女の手助けがあればもっと戦いようがあったでしょう。
いえ、そんなことを今更言っても仕方がありません。それにバーンとの戦いに勝利できたのだって奇跡のようなものです。それ以上を求めてしまうのは贅沢というものでそう。
今の私たちのできる事はダイ君やレイナ君に報いるためにも世界を良くしていくしかないんでしょう。そう、思い直しアバンはカール王として公務に精を出すのであった。
あとがき
今回レイナが調子に乗って大魔王軍相手に無双をしようとして戦死してしまっています。といっても転生できるレイナにとってそれは痛手ではありませんが。