お蔵入り作品集   作:ADONIS+

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※このSSはADONISが思いついたものの設定に無理がある為にトリッパーシリーズの正史から外しています。その為、本来の話とは関係なく、あくまで嘘ネタです。


もしも美月が剣心の師匠だったら(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-)

 みこと再び旅に出たボク・東条美月(とうじょう みつき)は原点に立ち返るべく『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に世界、それも比古清十郎が緋村剣心と会う前に病死してしまい飛天御剣流が失伝してしまっている下位世界に訪れていた。

 

 ここで、原作の比古清十郎の代わりに剣心の名付け及び育ての親になり飛天御剣流を教えていたが、原作通り剣心が13歳の時に喧嘩別れしてしまった。やはり若い剣心は飛天御剣流の理を真に理解することなく血気や使命感だけが先走ってしまっていたようだ。

 

 そうなることは、わかっていたので別にいいですが、やはり実際にそうなってしまうと面白くないですね。

 

 その後は十五年ほどその世界の各国を旅していた。といっても時代が人種差別が当たり前の帝国主義時代なだけに欧米各国はさけてアジアやアフリカばかり旅していたけど。

 

 それでもそれらの地域は植民地にされていて白人たちの横暴が目に余っていた。その為、現地の人々を救うべく白人たちと敵対したりもした。そんな旅も原作が開始すると終わりにして日本で活動することにしました。

 

 

 

 そして、志々雄との戦い始まって剣心がボクの元に訪ねてきたが、あいつは後ろからいきなり切り掛るというあまりにも無礼極まりない行動をした。

 

 原作でも思ったけど剣心は喧嘩別れした師匠に奥義伝授を頼み込むために来たはずなのにこんな挑発的な行動をするなんておかしいでしょう。ボクだったら即座に帰れといってやりますよ。

 

 なので、「いきなり切り掛るような無礼者に用はない。とっとと帰れ」と言ってやったら剣心はボクの手を握って食い下がってきた。まあ、状況がかなり切羽詰まっているため剣心としてはこのまま帰らないのは分かるけど、だったら最初からこんなバカな真似をしないでほしいね。

 

 仕方ないので、しぶしぶ剣心を家にまねいて話を聞くことにしたが、その話を聞く限り概ね原作通りに話が進んでいるようだ。やはりこの時期の剣心は精神的にかなり不安定になっているようで、このままではいずれ破綻してしまうだろう。

 

 そんなことを考えていると、原作通り神谷薫、明神弥彦、巻町操の三人が訪れた。今日は千客万来ですね。

 

 唐突に彼女たちから何歳だと聞かれたので、正直に98歳と答えておいたら、「飛天御剣流は不老の秘術でもあるのか!」と騒ぎ出してうるさくなった。

 

「別に飛天御剣流は不老とは関係ない。たんに剣心が若作りで、ボクが人間離れしているだけだよ」

 

 変に誤解されても困るから、一応ボクが半ば人外の存在となり外見と実年齢が乖離していることを説明しておく。そのついでに彼女たちから剣心がこれまでやってきたことを聞いておいたが、やはり流浪人になって人助けの旅をしていたらしい。この辺りは及第点といえるが、剣心には最大の問題があった。

 

「なるほどね。飛天御剣流の理を得てはいるようだな。だが、剣心お前では飛天御剣流の奥義伝授は無理だよ」

 

 そもそも飛天御剣流の技は強力な分だけ肉体に大きな負担がかかる。ましてや奥義ともなればその負担は凄まじいものである。体格がよく優れた筋肉をもっていればそれに耐えられるが、剣心のような華奢な体つきではそれは不可能だ。剣心では飛天御剣流の技を使う事で肉体にかかる負担は蓄積されてやがて体を壊してしまうだろう。そんな状況で奥義を使えば尚更それを促進させてしまうだけである。

 

 本来ならば、修行をやりながらその体作りをやる事で少しでもマシにするつもりだったが、剣心が飛び出してしまいそれができなかったために、奥義伝授は不可能になってしまったのだ(まあ、元から体作りはできないと思っていたけど)。

 

 ちなみに、ボクの場合は体格云々ではなく、ソーマの恩恵で半ば人外となっているためその辺りは問題になっていない。逆にいうと飛天御剣流はボクのような人外みたいな奴か原作の比古清十郎のような超人でないと万全に使えないやたら使い手を選ぶ流派だったりするのだ。

 

 ボクはその辺りの事情を説明しておいた。剣心はボクの言葉に愕然としていた。まあ、そりゃそうでしょう。体つきの問題で奥義伝授はできないなんていわれたらどうしようもないからね。

 

 

 

 ここで諦めるほど剣心は諦めがいいわけではない。「それでも奥義伝授をしてほしい」と、言ってきたので仕方なく教えておくことにした。というか、教えておかないと原作ブレイクになってしまうよ。

 

 まず、奥義伝授は九頭龍閃(くずりゅうせん)の伝授から始まり、師の放つ九頭龍閃を破って初めて天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)を会得できるのだ。

 

 そこでボクは九頭龍閃を教えて、剣心を試してみたが、やはり生きたいという意思に欠けていた。これでは天翔龍閃を会得することはできない。そこで剣心をあおってなんとか原作通りの展開に持ち込むことができた。

 

 剣心の刀が逆刃刀(さかばとう)であったとしても天翔龍閃をまともにくらえば常人ならば生き残れないだろうが、不死身であるボクはそのダメージから即座に復活できた。とはいえ、ここまでのダメージを受けたのは本当に久しぶりだ。

 

 その後、剣心の頼みを聞いて葵屋の救援に向かい不二を撃退しておいた。とまあ、ボクの原作介入はこの辺りで終わりだろう。

 

「ねえ、ねえ、美月そろそろ次の世界にいこうよー」

「そうだね。みこ」

 

 だから、ボクは次の世界に行くことにしたのだった。




あとがき

 今回は病死した比古清十郎の代わりに美月が剣心の師匠になり、彼の役割を代わりにやっています。とはいえ、この話は少し不自然なのでやはりお蔵入りです。
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