でも書けるときに書かないとエタるんだよ。
だから書くんだ。
がんばれORE!
「おーい杏里、迎えに来たぞー……って帝人君?」
負傷して入院した杏里が退院するとのことなので、病院まで迎えに来たら、帝人君がいた。
ありゃ、おじさんミスったかな?
「クレア」
「クレアさん!?」
「おぉ、久しぶり帝人君。もしかして帝人君も杏里の迎えかな?」
「は、はい、一応……」
……これはどうするべきだ?
なんともいえない空気が3人の間に流れているのを感じる。
ここは帝人君に任せておじさんは撤退するべきか?
うん、そうだな!そうしよう!
「あー俺は用j
「ごめんなさい竜ヶ峰君!クレアさんに用があったのを忘れてました、今日はクレアさんに送ってもらうことにします。わざわざ来てくれたのにすいません」
「あ、そ、そうだったんだ!いやいや!気にしないで!勝手に来ただけだから!僕も買い物しなきゃいけなかったの思い出したよ、じゃあね!クレアさんも!」
「あ、……うん。気をつけて帰ってねー」
え、なにあれ悲しい。
絶対買い物の用事とかないじゃん!
絶対嘘じゃん!
てか帝人君絶対杏里のこと好きじゃん!
おじさん邪魔した感半端ないんだけど、自責の念がすんごいことになってる。
「……それじゃあ、行こ」
「帝人君……、で、用事ってなんだ?」
「え、あ、それは……後で話す」
こうなってしまってはしょうがない。
杏里にバイクのヘルメット渡して後ろに乗せる。
……相変わらずいい胸してやがるちくしょう。
「いつも言ってるけど女なんだからもう少し自分の体に自覚を」
「なに?」
「……なんでもねーよ」
クソ!腕に力入れるのやめろっていっつもおっぱい。
ほんとおっぱい。
ーーーーー
ーーー
ー
最近黄巾賊が妙にイキってる、てか絡まれる。
腹立つからパンイチにしてズボン大通りにぶん投げることにしてる。
正臣にあんまりボコさないでって言われてるけど、これならいいよね?
あ、走って取りに行った、がんばれ~。
ん?杏里から電話だ。
「もしもしー、どうしたー?」
『クレア、助けて』
「詳しく状況を教えろ……
ーーーーー
なんか黄巾賊について探ってて集会覗いてたら正臣が将軍しててビックリして音を立てちゃったらしい。
で、現在隠れてるけど見つかりそうになっていると。
「わかった、すぐ行く。ただ、セルティさんにも連絡しとけ、二人の方がアイツら撹乱できるだろ」
『……わかった』
「絶対助ける、大人しくしとけよ」
『うん、待ってる』
ーーーーー
ーーー
ー
向かう途中でセルティさんと合流したので作戦を立てた。
まず俺が突っ込んで場を撹乱、その隙にセルティさんが杏里を救出。
杏里は正臣にバレたくないみたいだから、セルティさんに影でヘルメットを作って隠してもらう。
我ながら完璧すぎる作戦だ。
「お、見えてきた。そんじゃ、一番槍いただきます!」
『気をつけろよクレア』
セルティさんと別れ、黄巾賊の群れに突貫!
轢かねぇように気をつけないと。
「オラァァァァァ!!!テメェら毎度毎度絡んできやがっていい加減にしやがれぇぇぇぇぇ!!!」
「クレアさん!?なんでここに!」
「あ、正臣じゃん。いやな?最近黄巾賊がクソほど絡んでくるからさ、いい加減鬱陶しいなって」
「なんだテメェ!この人数に一人でカチ込みとか頭沸いてんのかぁ!」
「やめろお前ら!この人に手出すな!」
おぉ、さすが将軍。
一応頭ってだけあってみんな言うこと聞くんだ、なんか不満げな奴等がいるみたいだけど。
「クレアさん、後にしてくれないですか?今はあんたより……って黒バイク!?」
あ、セルティさんバレちゃった。
コンテナの上からこっそり隙間に隠れてた杏里確保してたけど、逃げる前に気づかれちゃったか。
ほれ、さっさと逃げろ逃げろ。
「ま、待て!」
シャキンッ!
黄巾賊の一人が持っていた鉄パイプをセルティさんと杏里に投げつけた。
セルティさんの死角からの投擲物に、杏里が罪歌を振るって切り落とした。
とりあえず今鉄パイプ投げたらやつの顔は覚えた、お前は次会ったときにフルティン決定な。
「あれは!?」
そのままセルティさんは逃走。
さすがにこの人数いても、バイクで逃げられちゃ仕方ないよなぁ。
……ん?なんか視線がこっちに集中してんな。
「……クレアさん、あんたもしかして黒バイクと切り裂き魔とグルすか?」
「なに言ってんだ?俺は自分の用事で来ただけだ、黒バイクなんて知らねぇぞ?」
「嘘こいてんじゃねぇぞ!このタイミングでグルじゃねぇわけねぇだろ!さてはテメェもダラーズか!」
「あ!おいバカ!やめろ!」
さすがに騙せないよねぇ。
正臣の制止も聞かずに、黄巾賊の一人が金属バットで殴りかかってきた。
まぁ、受け止めるよね。
どうしよう、どうせだから脅しておいた方がいいかな?
「いい機会だから黄巾賊全員に言っておくぞ」
「ひ、ヒィ!?」
離してくれないので、金属バットを振り回して吹き飛ばす。
いい感じに2、3人巻き込んだな。
「俺は別にダラーズでも切り裂き魔でもねぇけどよぉ、絡まれて許すほど優しくはねぇんだ」
メキメキ
「……マジかよ」
金属バットの両端を持って二つにへし折る。
ついでにもう一回へし折る。
いい感じの大きさになったな。
「だからよ、……あんまり俺の周りで騒いでっと痛い目見るぞ?」
そのまま、さっき杏里に鉄パイプ投げたやつの足元に全力で投げる。
なかなかの速度で飛んでいった鉄塊は、地面のコンクリートを砕いて半分ほど埋まった。
威嚇は成功、ほとんどのヤツはビビってくれたらしい。
「……わかった、下にはクレアさんに手を出さないようしっかり言っておく」
「わかってくれればいいんだ、俺だって好きで暴力振るいたいわけじゃねぇからな」
「ホントにクレアさんはダラーズじゃねぇんだな?」
「違ぇよ、そもそも俺はチームに入ってねぇしな。……なにがあったか知らねぇけど、お前もあんま気張りすぎんなよ、杏里が心配してたぜ。じゃ!あばよ!」
はーちょっとスッキリした。
無事杏里も救出できたし、さっさと帰って合流するとしよう。
ーーーーー
「将軍……」
「お前ら、さっき見た通りだ。クレアさんは、あの人は平和島静雄レベルだと思え」
「でも俺達、前にアイツにパンイチにされてズボンを……」
「そんなもんですんだなら安いもんだ、あの人がマジでキレたら怪我じゃすまねぇよ。素手で車バラすような人だからな」
「さすがにそれは……、え、マジすか?」
正臣の言うことを最初は冗談だと思ったメンバー達だっが、その表情を見て冗談ではないと悟る。
黄巾賊達の視線は、誰となくコンクリートにめり込んだ金属バットだった物へと向いていた。
ーーーーー
ーーー
ー
あの後、無事に杏里を確保した俺達はロシア寿司で打ち上げをした。
杏里が元気なかったから旨いもんでも食わせてやろうと思ったんだけど、あんまり効果なかったみたい。
俺が黄巾賊に絡まれる回数もだいぶ減った、なくなったわけではないから、たまに黄色パンイチが池袋に出没するけどしょうがない。
今日は依頼もないから街をブラついてたら、セルティさんから連絡が来た。
『杏里ちゃんが黄巾賊に追われているらしい。今ダラーズが逃がしているが、心配だから私も探しに行ってみる。今は……』
ダラーズに入っていない弊害がここで来ちまったか。
……とりあえず追いかけてる黄巾賊は死刑だな。
ーーー
ーー
ー
セルティさんから連絡を貰いながら、なんとか杏里を発見できた。
黄巾賊の集団と対峙しており、リーダー格っぽい男が鼻血を出しながら杏里の胸を凝視している。
……殺すか。
「さっきからうるせぇなぁぁぁぁ!!!」
「あれ、静雄さんじゃないすか」
「あぁ?なんだクレアか、なんでこんなとこにいんだ?」
「ちょっと杏里がクソ共に絡まれてるみたいなんで殺しに来ました」
「杏里が?……あぁ、アイツらか」
「静雄さんも行きますか?」
「当たり前だろうが、ちょうどイラついてた所だ」
近づいて来る俺と静雄さんに気がついたのか、黄巾賊達の顔に驚きの色が見てとれる。
今さら遅いんだけどね。
静雄さんが顔面にぶち込むみたいなんで、俺はボディーにするとしよう。
ーダラーズー
From せるる
Sub 女の子を発見。
『無事です。一件落着。なぜなら』
From カルアミルク
Sub (no title)
『なぜなら、池袋のフォルテッシモとよろず屋紅ちゃん登場!!!』
From MONTA
Sub (no title)
『むしろあれ黄巾賊大丈夫か?死ぬんじゃねぇか?』
From せるる
Sub (no title)
『……もしもの時は止めます』
ーーーーー
それは戦いではなかった。
まるで、象がアリを踏み潰すような、圧倒的で一方的な力による蹂躙だった。
静雄とクレア、それぞれの暴力を一身に受けたリーダー格は、砲弾のように宙を舞った。
綺麗な放物線を描いたリーダー格は、街灯に衝突して人形のように地面に落ちた。
あまりに常識はずれな光景に固まる黄巾賊だったが、すぐに状況を理解し逃走を開始する。
「逃がすかよ」
しかし、魔王からは逃げられない。
すぐに一番後ろで逃げ遅れたメンバーがクレアに捕まる。
首もとを捕まれたそのメンバーは、勢いよく投げ飛ばされると、先頭で逃げていた男を潰すように衝突した。
再び固まる黄巾賊、その一瞬の隙に、クレアはすでに回り込んでいた。
「テメェら人の妹分大人数で追いかけ回したんだって?……覚悟はできてんだろうなぁ」
その場にいた黄巾賊全員が、クレアの紅の髪がまるで炎のように燃え上がる姿を幻視した。
即座に反対方向へ逃げ出す。
しかし、そちらにはもう一人の魔王がいた。
静雄が拳を振るうと、一度に3人の黄巾賊が宙を舞った。
前門の虎後門の狼、絶望的な状況に黄巾賊はパニックになる。
あるものは脇目も振らず逃げ出し、またあるものは無謀にも魔王に殴りかかる。
中には頭を抱えて地面にうずくまる者までいた。
まさに地獄。
人が宙を舞い、叫び声と命乞いの声が飛び交う。
それは、正気を取り戻したセルティと杏里が止めに入るまで続いた。
これが、後々まで池袋で語り継がれる事になる、黄巾賊虐殺事件の全容である。
主人公もはっちゃけたいときぐらいあるんだよ。
というか俺がはっちゃけさせたいんだよ。
どうせはっちゃけるならもっと強い人相手にはっちゃけさせたいけど、しばらく出ないから静雄との三國無双協力プレイで我慢するんだよ。