デュラララ!!に強いの入れたかった   作:グラン(団長)

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久方ぶりだね、でも残念ながら今回はそんなにおっぱいはないんだ……ごめんね?
相変わらずクソみてぇな文章だけど、デュラララ二次が増えて欲しいから頑張るよ。
ザ・ボスが池袋に来るデュラララ二次がメチャクチャ面白いから読んだ方がいいよ!
こんなクソみてぇな文章じゃなくて、ちゃんと読み物だよ!スゴいよ!
もっとみんなデュラララ二次書けよぉ!!!
おっぱい。


14話

街で偶然静雄さんとトムさんに出くわした。

これからお昼らしく、一緒に行かせてもらうことになった。

奢ってもらえるなら行くよそりゃ、その分年下に還元するつもりだからいいだろ。

年下とご飯あんまり行かないけど。

 

 

「イラッシャーイ、オォ~今日はクレアも一緒ネ~」

 

「さっきばったり出くわしたからよ、3人で頼むわ」

 

「了解ヨ~、3名様ご案な~いネ!」

 

 

カッコいいよなぁトムさん。

こういう時なにも言わずにさらっと全員分支払ってるからねこの人。

お礼言ってもなんでもない感じで気にすんなって言うだけだからね。

ちょっと今度俺もやろ、正臣あたり誘ってみるか。

 

 

「おぉ!ロシア寿司はいつの間にあんな可愛い娘雇ったんだ?店長、ロシア語で綺麗ですねってなんて言うんだ?」

 

 

トムさんが店の隅を見てはしゃいでる。

気になったから俺も見てみたら、この前赤林さんに関節極められてた女が、すんごい無愛想な顔で突っ立ってた。

やだ、ハッピが絶望的に似合ってないウケる。

あ、こっち見た。

 

 

「……あなたは……ッ!?」

 

 

お、気づいたっぽい。

 

 

「なぜここに……ッ!!!」

 

 

お、横にいた静雄さんにも気づいたっぽい。

それよりさっきからトムさんが店長に教わったロシア語で呼び掛け続けてるんだけど、ガンスルーなんだけど。

 

 

「……店長、俺なんか嫌われるようなことしちゃったかな?」

 

「いや、してねぇと思うが……お前らヴァローナの知り合いか?」

 

 

ヴァローナって言うんだあの人、ヴァが発音しづらいなヴァが。

 

 

「いや、俺は知らねぇっすね。クレアの知り合いじゃねぇのか?」

 

「知り合いっていうか、お互いに顔は見たことある程度の関係ですね、ハイ」

 

「……にしてはクレアのことスゲー睨んでるぞ?」

 

 

なんでや、なんでそんな殺意込めて睨むんや、俺がなにかしたか?

……あ、したわ。

相方の大男天井にぶら下げたなそういや。

でもあれはノーカンやろ、先にちょっかい出してきたのあっちやし、だから俺は悪くない。

 

 

「気のせいですね、身に覚えがありません」

 

「理解不能です。あなたはスローンの敵です、ここでなければ速やかに報復し同様の苦痛を与えていたでしょう」

 

「ハッハッハッ、なに言ってるかわかんねぇや」

 

「それが事実ならば速やかに医療施設に向かうべきですね」

 

「さすがに今のは俺でもわかったぞ」

 

 

だってなんか漢字が多いんだもん、ムリムリ平仮名に直して出直してきてください。

 

ふと、店長がなにかを思い付いたような顔をした後、トムさんに語りかけた。

 

 

「……お前ら人手はたりてるのか?」

 

 

 

ーーーーー

ーーー

 

 

 

寿司食った後、ヴァローナはトムさんの所に引き取られたらしい。

まぁ強いから借金してる客なんかには負けないわなそりゃ。

最近静雄さんが後輩が、出来きたんだよと嬉しそうに話してくれた、可愛い。

そいつ静雄さんにナイフ飛ばしたヤツですけどね。

あ、ナイフ返してねーや忘れてた。

 

 

「ずいぶん余裕そうじゃないか、……傷つくねぇ!!」

 

 

危ね!

普通の人が当たったら死ぬんじゃねぇかってぐらいの回し蹴りが側頭部に飛んできたのでスウェーで避ける。

鼻の頭にチュインッ!ってコスった、熱い熱い!!!

 

 

「あんたにとっちゃ余裕なのかもしれないが、一応依頼なんだ、しっかりしてもらわなきゃ金は払えないよ?」

 

「すんません、ちょっと考え事してました」

 

「そうかい、……じゃあ考え事ができないくらい攻めるしかないね!!!」

 

「ちょまッ!?」

 

 

聞いての通りお仕事中です。

目の前のクールビューティーが今回の依頼人である写楽美影さん、バチバチの武闘派である。

美影さんは時折こうして、俺に組手の依頼をくれる。

正直格闘技の腕前はホンモノ……っていうか池袋にいる人の中でもトップクラスなので、俺が教えられることなんてなにもないって言ったんだが、自分より強いヤツは珍しいとのことで未だに依頼を受ける。

 

俺と美影さんが出会ったのは、俺がまだ中学生で、美影さんが高校生だった時だ。

イザヤさんに遊びに誘われたので待ち合わせ場所に行ったら美影さんがいた。

そんで襲いかかられた。

 

どうやらイザヤさんに俺の実力を測って欲しいと頼まれていたらしく、後でイザヤさんに軽めの腹パンしたのを覚えている。

しかし、襲いかかられた時に美影さんを完封してしまい、それ以降度々組手に誘われるようになった。

美影さん美人な上にメチャクチャ布面積少ないから、嬉しいんだけど視線とかガッツリ見ないようにするの大変なのよ。

これでもし美影さんが巨乳だったら俺に勝ち目はなかった。

 

 

「うおッ!?」

 

「今失礼なこと考えてなかったかい?」

 

「俺がそんなこと考えるわけないでしょう!あっ!それより美影さん!時間時間!この後なにか用事があるって言ってましたよね?」

 

「……チッ、今日も1発も入れられなかったか」

 

「いや、何回かカスってましたって。ほら、鼻の頭赤くなってません?てか取れてません?スゲー熱いんですけど」

 

 

無視された。

酷いなぁ、どっかに鏡ねぇかな?

ヒリッヒリしてるんだけど。

 

 

「あー!クレ兄だ!ずるい!また美影さんと組手してたんだ!私もクレ兄と組手したいーー!!!」

 

 

後ろからマイルが飛びついてきた。

入り口の方を見ると、クルリと赤林さんと茜ちゃんがこっちを見ている。

え、どういう組み合わせ?

 

 

「なんだクレアもいたのか、ちょうどいい。お前ちょっと茜ちゃんに護身術教えるの手伝ってくれ」

 

「え、なになに茜ちゃん武闘派になるの?えぇー、茜ちゃんには可愛いままでいて欲しいなぁ。美影さんとかマイルみたいならない方がいいぞぉ?」

 

「……マイル」

 

「オッケー美影さん!」

 

「え?いや、今のは言葉のあやって言うか何て言うか……ごめんなさいッ!?」

 

 

コンボはズルいと思う。

さすがに美影さんとマイルの二人を相手にするのは簡単なことじゃない、……できないわけでもないけど。

 

マイルの打撃はそこまで重くないので、多少の余裕がある。

しかし、美影さんの一撃はそうはいかない。

打撃を受けるのではなく、受け流す。

美影さんが足元を刈り取るように蹴りを入れてきたので飛んで避ける。

同時に、ローリングソバット決めようとしてきたマイルの足を、体を捻りながら捌く。

 

マイルはすぐ飛び上がるのが悪い癖だ、よく言うのだが全然直さねぇコイツ。

 

そのまま太ももを腰の脇に抱えるように固定し、振り回して美影さんに押し付ける。

さすがにマイルごと攻撃するような人じゃないので、攻撃を中断して受け止める。

その隙に、体を押し付けるように当て身を食らわせ、二人とも吹き飛ばした。

なるたけダメージを与えないようにしたので、痛みはほとんどないはずだ。

 

 

「……わぁ、クレアお兄ちゃんすごい」

 

「どうだい茜ちゃん、クレアにも教わりたいよねぇ?」

 

「は、はい!」

 

 

やられた、赤林さんがニヤケながらこっち見てる。

……茜ちゃんの視線が、キラキラした視線が刺さる。

くそう!幼女にそんな期待するような目で見られたら、やるしかねぇだろうがっ!!!

 

 

「……わかりましたよ、あくまで護身術っすからね?」

 

「おぉ、頼んだ。……ちなみに怪我なんてさせたら、どうなるかわかってるよな?」

 

「恐いからそういうのやめてくださいホント」

 

 

 

ーーーーー

ーーー

 

 

 

茜ちゃんにはとりあえず受け身の練習をさせた。

いやだって教えるったっていきなり組み手とかできるわけないやん?

俺は基本的に体で覚えろ方式だったから、理論立てて教えるとか無理やて。

茜ちゃんが体を動かすのに慣れてきたら、軽めの組み手とかを教えようかと思っている。

赤林さんが粟楠会からの依頼ってことにしてくれるらしい、あざっす!

 

で、現在俺が何をしてるかというと……

 

 

「美味しーーー!美味しいね!クル姉!茜ちゃん!」

 

(うん)(おいしい)

 

「おいしい!ありがとう、クレアお兄ちゃん!」

 

 

クルリとマイルと茜ちゃんにクレープをご馳走している。

ほら、奢ってみたいって言ってたじゃん?

だから目について暇そうだった3人を誘って近くのクレープ屋に来たわけだ。

いやー、いいわぁ、素直に感謝されるって気持ちえぇわぁ。

 

……あれ?こっちに向かってきてる3人見たことあるな?

あれ静雄さんとトムさんとヴァローナさんじゃね?

 

 

「クレアにクルリにマイル、茜もいるじゃねぇか。なにしてんだお前ら?」

 

「静雄お兄ちゃん?」

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

お仕事中だったらしい。

少し話をして、トムさんと静雄さんは仕事に行ってしまった。

ヴァローナさんは残され、微妙な空気が流れている。

というか、茜ちゃんとヴァローナさんが静雄さんを取り合って言い合いしてる。

 

 

「ダメ!静雄お兄ちゃんは私が殺すの!」

 

「拒否します、静雄は私の獲物です」

 

「静雄さんモテモテだねぇ、安心してねクレ兄!私とクル姉はクレ兄派だから!あ、でも幽平さんもいるからなぁ~」

 

(大丈夫だよマイル)クレ兄(私はクレ兄派)

 

 

あ、クルリのおっぱいがッ!!!

ちょっとそんなこと言いながら抱きつくのやめなさい!

こら!ちょっ!ホントダメだって!まだ高校生なんだから!

 

 

「えぇー!ズルいズルいクル姉!じゃあじゃあ、私は幽さんにするから、二人で半分こずつにしようよー」

 

(それは名案)

 

 

半分こて、……物理的にじゃないだろうな?

 

というか、さっきから回りでうろちょろしてる人達はなんなん?

あ、こっち近づいてきた。

 

 

「平和島静雄がいない今しかねぇ、男は1人だけだ!平和島静雄の女を捕まえブヘェッ!?!?」

 

 

ヴァローナさんに飛びかかろうとした男は、綺麗な上段蹴りの餌食となりました。

うわぁ、コイツら静雄さんに復讐でもする気だったんやろなぁ。

たぶん最近一緒にいるヴァローナさんが、静雄さんの彼女だとでも勘違いしたんやろなぁ。

 

ヴァローナさんは無双してるし、クルリも飛び回ってボコボコにしてるし、マイルはハバネロスプレー吹き掛けまくってるしで地獄やな。

あ、茜ちゃんもスタンガンで攻撃しとる。

音的に市販のより出力強く改造してあんだろあれ、くらったやつ打ち上げられた魚みてぇになってる。

 

ヴァローナさんとマイルは大丈夫そうだから、クルリと茜ちゃんを守るように立ち回るとしよう。

後ろから忍び寄ろうとしてる男を、肘に引っ掻けるようにラリアットして、そのまま地面に叩きつける。

パンピーならだいたいこれで一撃、便利だよ!

 

 

「て、テメェ!」

 

 

別のヤツが殴りかかって来たので、受け止めてそのまま地面に押し付け関節を極める。

 

 

「茜ちゃん、スタンガンカモン!」

 

「は、はい!」

 

「ちょっ!?まッアッッッ!!!!!」

 

 

うわ!ちょっとビリってなった!

ビックリしたぁー。

 

 

「茜ちゃん、ナイススタンガン!」

 

「クレアお兄ちゃん!」

 

 

イェー、ハイタッチー。

てか茜ちゃん普通に護身術教えるより、スタンガン持ってる前提で教えた方がよくね?

スタンガンがあれば、大人の男相手でも筋力に関係なく戦えるし。

……赤林さんに相談してみっか?

 

なんて考え事をしてたら、男達は全員のされていた。

てかむしろ成功しないでよかったよね。

万が一成功したとして、ここにいる女の子達拐ったりしたら、平和島静雄と折原イザヤと粟楠会、もしかしたらロシア寿司も敵に回してたかもしれないからね。

命がいくつあっても足りねぇよ。

 

 

「……なんだこりゃ?いったいなにがあったんだ?」

 

「全員のびてますね、ヴァローナがやったのか?」

 

「否定、ここにいる全員が犯人です」

 

「静雄お兄ちゃん!茜も頑張ったよ!クレアお兄ちゃんと一緒にビリビリって!」

 

 

うん、まぁ細かい説明したら、ここにいるやつら全員星になるかもしれないからやめておこう。

 

なにが言いたいかというと、褒めて欲しそうにピョンピョンしてる茜ちゃんぐうかわ。

なんだ、どうしたクルリ?え?私も頑張った?

わかったわかった、よーしよーしがんばってえらいねー

 

 

「あ!クル姉ズルい!クレ兄私も私もー!」

 

(ダメー)

 

 

あ、杏里だ、オーイ!

……え?一瞬こっちに気づいたけど、ちょっと驚いたと思ったらゴミを見るような目で見られた後、なにも見なかったかのように通りすぎて行ったんだけど。

恐い恐い、赤林さんになんか言わねぇだろうな?

 

 

 

……後でナポリタン作ってやろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




完結するのが先か、失踪するのが先か、これはチキンレースだぜぇ。

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