タイムスリップパンツァー・時をかける戦車少女たち 作:疾風海軍陸戦隊
出会いと
始めまして。私の名前は西住りほ。高校二年生です。私は今、大洗の港が良く見える丘に一人で立ってそしてそのままじっと座っていた。なぜ、私がこんなところにいるかというと。私は家出をしたのだ。え?なぜ家出をしたかって?それはお母さんと喧嘩をしたからだ。
私のお母さんの名前は西住みほ。西住流家元の娘であり、そして私の母はかつて廃校の危機にさらされた私の母校である大洗女子学園を救った英雄って言われている。
そんな母を持つ私はもちろんみんなから期待される。しかし私はお母さんとは違う。私には自信がなかった、私はお母さんのような天才でも軍神らしさもそして戦車の才能のかけらもないただの学生である。だが、みんなからは『あの西住みほさんの娘だから』と、そう期待を込めていた。
そして運命の日。私は学校で戦車道の隊長を任せらることをお母さんに相談した時、お母さんは喜んだ。だけどその笑顔が・・・・逆に私を不安にさせた
「りほ?どうしたの?あなたは嬉しくないの?」
お母さんは私が不安がっていることに首をかしげると
「私・・・・・自信ないよお母さん。私が隊長なんて・・・・・・」
「大丈夫だよりほ。そんなに思いつめなくてもいいんだよ。私にもそういう時期があったから、少しは分かるよ。大丈夫、心配しなくても・・・・」
心配とプレッシャーで押しつぶされそうになる私を励まそうとお母さんは笑顔でそう言うが。あの時の私は帰ってそれが辛かった。お母さんのその優しさがかえって私を苦しめた。そして・・・・
「お母さんにはわかんないわよ!!」
その優しさに耐えられなくなって私はお母さんの腕を乱暴に振り解く。そして私は何かを吐き出すようにして叫ぶ
「お母さんにはわかんないよ!私、お母さんみたいに優秀でも英雄でもないただの普通の女子高校生なの!お母さんは天才だったからそんなこと言えるのよ!!私の気持ちもわからないで勝手なこと言わないでよ!!」
「りほ・・・・・」
涙を流し心の底から思ったことを吐きだす私にお母さんは何も言えずにいた。そして私は・・・・・
「お母さんの馬鹿ぁ!!」
と吐き捨てて家を飛びだす。そして私は学園艦を降り停泊港であった大洗の街を走り出し。そして私が立ち止まった場所は磯前神社の近くの丘で港が良く見える場所であった。そこで私は夕日に輝いている大洗の街を見下ろしながらため息をつく。この丘は私が小さい頃お母さんとよく言った思い出の場所で何か落ち込むことがあったらよくここに来ているのだ。
「はぁ・・・・・」
私は少しため息をついていたが、私はさっきのことを思い出しそして立ち上がって
「「「「「「お母さん(マーマ)(様)のバカァー!!!!」」」
と、大声で叫ぶ。すると少しだけ気持ちがすっきりした。だが・・・
「ん?」
そんな感情ともに何かの違和感を覚えた。あれ?なんか私以外にも声が聞こえたような・・・・・・私はあたりを見るといつの間にいたのか私以外に5人子たちがいた。その5人の子たちは一人一人制服が違った。そして私とその5人はしばらく唖然として互いを見ていてそして最初に出た言葉が・・・・・
「「「「「「こ、こんにちは」」」」」」
とその言葉だけであった
「まさか。あなたも家出とはね・・・・」
「うん。私お母さんと喧嘩しちゃって家を飛び出しちゃったの・・・・・あ、あのあなたたちは?」
「私も同じですわよ。お母さまと喧嘩したの」
「私も同じ」
「私もだ」
「私もマーマと喧嘩して家出した」
と、今私たちは丘の傍にあった桜の木の下に座って互いのことを話していた。どうやら彼女たちも私と同じみたいだ。
「まったくマーマは私に次期隊長なんだから学校にいる同志たちをしっかり導きなさいとか!私にだって戦車道以外にもやりたいことがあるのよ!」
と、プラウダの制服を着た子がそう言い
「そうよ!私も母さんにお前は
アンツィオ高校の制服を着た子がそう言いサンダースの制服を着た子はうんうんと頷いて
「その気持ちわかるわよ。私のお母さんだって同じ事言ってた。」
「私も同じ意見よ。私とお母さんを比べないでって言うのよ」
「あら、奇遇ですわね。わたくしもお母さまにそう言われたわ・・・・・・・・わたくし。お母さまとは違うのに・・・・」
黒森峰の制服を着た子と聖グロの制服を着た子が紅茶を飲みながらそう言う
「私もそう。お母さんが戦車道の有名人だから、その娘もお母さんと同じ才能があるって決めつけられて・・・正直って迷惑な気がするわ・・・・」
「「「「「あ~それわかる(ますわ)」」」」」
と、そう言った後私たちは互いの不安がっていたところを話し合うとお互いに気が合うところが多く気が付けば楽しく会話していた。
「私たち意外といい友達になりますわね」
「そうだね」
と、嬉しそうに笑いあっていると聖グロの子が
「そう言えばまだ名前を名乗っていませんでしたね。ここいら辺でお互いに名前を名乗りませんか?」
聖グロリアーナの制服を着た金髪で髪の長い少女がそう言うと私は
「そうだね。じゃあまず私から私は大洗女子学園の西住りほ」
と、そう言うと5人は目を丸くし
「西住・・・それに大洗って言うともしかしてあなた、西住みほさんの娘ですか?」
「う、うん・・・・・・」
頷いてそう言うと5人はふふふっと笑い
「お互い親が有名人だと大変よね?」
「そうですわね。特に戦車道で活躍した母親を持つと特にね。りほさんの気持ち尚更よくわかりますわ」
「ええ、そうね」
「え?」
私は4人の言葉に首を貸し減るとサンダースの子がコホンと咳をし
「私はサンダースのケイの娘のリリー。りほ。よろしくね」
「プラウダ高校カチューシャの娘のアナスタシア。アーニャって呼んで」
「アンツィオ高校アンチョビの娘のナポリ」
「黒森峰女学園。逸見エリカの娘。逸見ハルカ」
「わたくしは聖グロリアーナのダージリンの娘のジャスミンと言いますわ。よろしくお願いしますわ。りほさん」
と、私に自己紹介する。その時私は驚いた。なぜなら、今こうやって楽しく話し合った相手はお母さんと並ぶあのレジェンド世代と呼ばれた名隊長たちの娘たちであったからだ