タイムスリップパンツァー・時をかける戦車少女たち   作:疾風海軍陸戦隊

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未来組の朝です

翌朝、私たちは朝の8時くらいに目が覚めた。そしてりほが顔を洗おうと洗面所へと向かうとドアの前にアーニャが立っていた。

 

「おはよ~りほ~」

 

「おはよアーニャ。今、洗面所、誰が使っているの?」

 

「今、ジャスミンとハルカが使ってるわ。リリーは今ご飯作ってる・・・・ふわぁ~」

 

「そっか。今日の食事当番リリーだったね。どんな料理かな?」

 

「サンダースだから、アメリカ料理じゃないか?クラムチャウダーとか?」

 

「あ、ナポリ。おはよう」

 

「おはよう。りほ、アーニャ」

 

振り返るとそこには、寝ぐせで髪がボサボサになったナポリが眠たそうな目で立っていた。

 

「酷い寝ぐせだね?」

 

アーニャはナポリの寝癖を見て苦笑する。アーニャの今の髪型はまるで古典的な漫画の爆発シーンによく出ている爆発頭であった。

 

「ああ、朝起きるといつもこうなんだよ」

 

「「いや、何をしたらそんな寝ぐせになるんやねん?」」

 

ナポリの言葉に二人は古典的なつっこみをする。

 

「いつもはお母さんが結うの手伝ってくれたけど、もういっそのこと髪短く切っちゃおうかな?そうすれば、いちいち髪を整えなくても済むし」

 

「でもそれだとただの天然パーマの少女になっちゃうよ。例えて言うなら秋山さんみたいに?」

 

「誰よ秋山さんって?」

 

と、そんな話をしているとドアが開いて、

 

「ごめん。終わったわよ」

 

「あ、りほさん。アーニャ、ナポリ。おはようございます」

 

ジャスミンとハルカが出てきた。

 

「ああ、ジャスミン。ハルカおはよう。じゃあ次は私たちね」

 

「そう、じゃあ私たちはリリーの手伝いをするわね」

 

そう言いハルカとジャスミンはリリーのいるキッチンへ向かい、私たち三人は洗面所へと入るのであった。そして顔を洗い爆発頭のナポリも奇麗なポニーテイルの髪型を整え、私たちは部屋を出て居間に行くとそこにはリリーたちがいた。

 

「あ、おはよう。りほ、ナポリ、アーニャ。食事の用意できたよ」

 

と、リリー下顔でそういう。そして私たちは椅子に座り、

 

『いただきます!!』

 

と、そう言い私たちは朝食を食べ始める。今日のメニューはアメリカ料理・・・・・・かと思いきや。メニューはサラダにソーセージとスパムと目玉焼きとシンプルなものだった。しかし味の方は、

 

「このソーセージ美味しい!」

 

「この目玉焼きも、良い蒸し加減で黄身も半熟で美味しいわね」

 

「でしょ?」

 

アーニャとナポリの言葉にリリーは嬉しそうに笑みを浮かべる、とジャスミンが、

 

「でも意外。サンダースのリリーのことだから皆スーパーサイズかと思ってたけっど・・・・・」

 

「ああ、それね。サンダース以外の子から結構言われているけど私少食なうえあんまり脂っこいの好きじゃないのよ。どっちかというと野菜多め肉少なめ派ね。それに私の母校、さっきもジャスミン言ってたけど皆、アメリカンサイズじゃない?私みたいな少食の子って結構大変なのよ。しかもいつもパーティーとかあるし。だからいつも学校に行くときは胃薬を携帯してるのよ」

 

「なんか大変だねリリーも」

 

「ええ、皆フレンドリーなのはいいんだけど。食事だけは炭水化物だけじゃなくてもっとバランスのいい食事も出してほしいっていつも思っているわ。毎日バーガーやポテトじゃ・・・・あ、でも小松菜バーガーとか和風バーガーは好きかな?」

 

「へ~サンダースってそんなハンバーガーあるんだ」

 

「ちょっと食べてみたいわね」

 

そう言い、私たちは楽しく食事をした。するとナポリが、

 

「そう言えばハルカ。昨日は戦車の点検してたけど。異常なかった?」

 

「ええ、全く問題なし。それと時間あったから私たちのエーデルワイス号のスペックも纏めてみたわ」

 

「え?あの短時間で?」

 

「もともとエーデルワイス号を修理しながらやってたし。ノートに書くだけならそんなに時間はかからないわよ。はい。これがそうよ」

 

そう言いハルカが出したのは一冊のノートで、そこに書かれたのはエーデルワイスのスペック情報だった。

 

 

 

              エーデルワイス号(五式中戦車)

                 全長:8.490 m

                 車体長:7.407 m  

                 全幅:3.10 m

                 全高:3.049 m

                 重量:恐らく35~37トンくらい

                 主砲:56口径88ミリ砲(砲弾90発)

                 装甲:(砲塔)前面:100ミリ(前面装甲傾斜20)

                 側面:75ミリ

                 後面:50ミリ

                (車体装甲、砲塔と同じ) 

                 機関銃:九七式車載機銃×1

                 速度:38~42キロ(現時点での速度)

                 乗員数:6名

                    以下略

 

 

 

 

と、細かく書かれていた。

 

「よくここまで・・・・・しかもチリと若干大きさも違うわね」

 

「あらためて見ると最早チリとは別物ね・・・・・」

 

「これ中戦車じゃなくて重戦車じゃない?」

 

「主砲もティーガーⅠと同じ。装甲も傾斜してたし・・・・・やっぱり異世界から来た戦車なのかな?」

 

「もしくは軍が秘かに作った戦車とか?」

 

皆、ハルカの書いたエーデルワイス号のスペックと窓の外にある格納庫の大きめの窓から見えるエーデルワイス号を見て話す。確かに今思っても。私たちの乗るエーデルワイス号は不思議である。見た目はチリに見えるんだけどどこか違う。もしかしたら本当に別世界から来た戦車なのかもしれない。この時りほたちはそう思うのであった。

するとアーニャが、

 

「あ、そう言えば。今日は戦車道の教官がくるって角谷さん言っていたわね」

 

「ええ、放課後に生徒会室に来てくれって言っていたけど・・・・・なんでかな?りほ。わかる?」

 

「たぶんだけど。いや、たぶん今日は大洗戦車道部の練習が始まる日だからじゃないかな?歴史だと戦車道教官が来た日はちょうど大洗女子の本格的な練習と練習試合が始まった日だから」

 

「え?初日で試合って大丈夫なの?その教官よく試合しようって言いだしたよね?」

 

「そうね例えで言うなら『よし、今日は勉強止めてドッチボールしようぜ!』みたいな?」

 

「何その例え?」

 

「りほその教官ってもしかして・・・・・・」

 

「蝶野亜美一佐だよ…この時代だと一尉」

 

「「「ああ~あのアバウトな人か・・・・・」」」

 

りほの言葉に皆は納得した表情をする。戦車道教官で蝶野亜美は結構(いろんな意味で)有名な人だ。それはりほたちの時代でも同じなのであろう。

 

「なるほど、練習が終わった後、私たちを呼ぶって言うことね・・・・・」

 

「でも、その時間まで暇だし。ちょっと練習覗いてみない?」

 

「あ、それ賛成。伝説の大洗女子の試合がどんなものか見てみたいし」

 

「私も賛成よ。りほはどう?」

 

「実は私も。少し興味ある・・・・」

 

「よし!じゃあ校庭に行きましょうか!」

 

『賛成!!』

 

そう言いりほたちがそう言い外に出ようとすると、

 

「ちょっとまたぁ!!」

 

アーニャが呼び止める。

 

「なにアーニャ?アーニャは反対?」

 

「いや、違うわよ。行くのはいいけどまずは片付けでしょ?」

 

そう言い指さしたのは食べ終えたばかりの汚れた食器であった。

 

「あ、そうだったわねソーリー」

 

「わたくしとしたことが・・・・」

 

「それじゃあ、片づけを終えたら練習見に行こうか」

 

「そうですわね」

 

そう言い、私たちはまず食器の戦場やら部屋の掃除をした後、グランドの方へと向かうのであった。そしてグランドが良く見える駐車場付近へと到着する。

 

「やっと着いた・・・・・どうやらまだ教官は来ていないみたいだね・・・・」

 

「でも履修者の人は集まっているね。て、ジャスミン押さないでよ」

 

「あ、ごめんハルカ・・・でも隠れる必要ある?」

 

「念には念を入れる。私たちの存在は生徒会しか知らないんだからあまり目立った行動はできないわよ」

 

「顔に墨入れて頭に枝つけていても説得力ないよリリー。というよりそれ却って目立つわよ」

 

「それに私たち指名手配されてたからもう秘密も何もないよ‥‥てどうしたのりほ?」

 

ナポリがりほに言うがりほは校庭に集まる履修者を見ていた。そして彼女が見ていた人は、

 

「(・・・・・お母さん)」

 

りほは若き母みほを見ていて複雑そうな表情を浮かべていた。もし自分が母と一緒に戦うことになったら・・・・そう思っていた。

 

「もしかして、りほのお母さん・・・・みほさんを見てたのりほ?」

 

「・・・・・・うん」

 

「そっか・・・・・まあ、りほの気持ちもわかるわ。私も黒森峰で母さんと会ったらきっとりほと同じ気持ちになると思うから」

 

「それ以前に私たちがこの時代にいるということは、遅くも早くも、このメンバーのお母さん、しかも高校生時代のお母さんに会うかもしれないわね・・・・そう思うと確かに」

 

『『『複雑だね・・・・』』』

 

皆はりほの気持ちと同じなのか複雑な表情をして苦笑した。すると空から音が聞こえる。

 

「あれ?何この音?」

 

「この音って・・・・・ジェット機の音ね。しかも後ろ?」

 

ジェット音が聞こえ6人は振り向くとそこには・・・・・

 

「あれって、陸自のC2改輸送機!?」

 

「すごい!本物見るの初めて見た!!今じゃ退役して博物館でしか見られないのに!?」

 

リリーとナポリが興奮して、ナポリはスマホで飛んでいるC2改を撮影する。私たちの時代ではC2は後継機にC3輸送機に変わっているから。するとC2改の後部ハッチが開きそこから陸自の10式戦車がパラシュート降下してきた。そして10式は無事に着地成功。それを見た私たち6人は、

 

「あれって10式戦車!?しかも120ミリ滑空砲型!?」

 

「すごい!しかも初期型!!」

 

「これもかなりのレア戦車!!」

 

私たちは旧タイプの10式戦車を見て興奮してスマホで10式戦車の写真を撮りまくっていた。現在の10式はすでに次の戦車や16式機動戦闘車に変わっており、しかも初期生産の120ミリ砲型を見れるなんて夢にも思わなかったのだ。例えで言うなら10式世代に61式が目の前で動いているのを目撃しているような物だ。

すると着地した10式は駐車場でスライディング着陸したため、赤い車に激突した。もちろん40トン以上の巨体に耐えられるはずもなく赤い車はひっくり返る。そして10式がバック走行で踏みつけぺしゃんこにした。

 

「あっ、あ~やっちゃった」

 

「ポテチ・・・・」

 

「あの車、保険に入っているといいんですけど・・・・」

 

「いや、戦車に踏みつぶされたって言って保険とか降りるかな?」

 

私たちはポテチのようにぺしゃんこにされた車を見てそう呟くのであった。そして10式戦車は車を踏み潰したことを気にもせずにこちらに向かい停車した。そしてキュウーポラから人が出てきた。その人物を見た6人は・・・・

 

『あ~やっぱり蝶野さんだった・・・・・』

 

と、やはりというような顔でそういうのであった・・・・・

 

 

 

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