タイムスリップパンツァー・時をかける戦車少女たち   作:疾風海軍陸戦隊

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目覚めた場所は戦国時代ではなく、20年前の大洗だった

激しい雷と揺れが起きた直後、辺りは真っ暗になる。そんな中、りほは目を覚まし

 

「う・・・・う~ん。何があったの?」

 

頭をさすり車内を見ると、そこには気絶していたみんなの姿があった。

 

「みんな起きて!!リリー!アーニャ!ジャスミン!ナポリ!ハルカ!!みんな起きて!!」

 

りほは気絶している5人を揺り起こすとみんなは目を覚ます

 

「う・・・うう…何今の揺れと音は?」

 

「地震・・・・かしら?」

 

「そう言えば、ズシンと揺れたわね」

 

「そう言えばなんか爆音みたいな音も聞こえたけど、落雷かな?」

 

「ねえ、とにかく戦車から出てみようよ」

 

「そうですわね。車内にいてもわかりませんし、そのほうがいいですわよね」

 

と、ジャスミンがそう言い私たちは5式中戦車の中を出る。すると・・・・・

 

「・・・・・あれ?」

 

「・・・・・うそでしょ?」

 

外に出た私たちが目にしたものは・・・・

 

「ねえ、これどういうこと!?さっきまで私たち納屋の中にいたわよね!?」

 

「え、ええ・・・・・」

 

「なんで納屋が消えているのよ!?」

 

「まさか雷で納屋が焼けたのか?」

 

「それだったら、そこらへんに焼け焦げた木材とかあるわよ。それに焼け焦げた匂いもしないし・・・・・」

 

と、リリーやアーニャたちが驚く中

 

「それだけじゃありませんわ」

 

「どういうことジャスミン?」

 

「私たちがいたのは大洗の海岸近くの丘・・・・・でもここは」

 

「森の中・・・・・」

 

そう、私たちがいる場所は、先ほどの納屋の中でもなくましては大洗のあの海岸が見える丘でもなく、今いる場は見渡す限りの森の中であった。しかもその森はなぜだが見覚えのある景色であった。私がそう考える中、みんなは

 

「ね、ねえもしかしてこれタイムスリップじゃないかしら?」

 

「タイムスリップ?どういうことだナポリ?」

 

「ほら、よく小説や映画なんかで米軍や自衛隊が太平洋戦争とか戦国時代にタイムスリップしちゃう話があるじゃないか。もしかしたら私たちも」

 

「えっ!?じゃあ、弓矢とか飛んでくるの!?」

 

「いや、それはまだないでしょ。まだ戦国時代と分かったわけじゃないですし」

 

「タイムスリップしたことは否定しないんですねジャスミンさん・・・・・」

 

「ええ」

 

「それよりも、もしタイムスリップなら今は何時代かな?それにここがどこかもわからないし・・・・リホーシャ。どうかしたの?」

 

アナスタシアがそう言うとりほは

 

「私、ここ知っているかもしれない」

 

「え?ほんとう?」

 

「うん。ここ。大洗女子学園の学園艦の学校の裏にある森の中だよ。私、戦車道の練習とかで知っているから」

 

「そうなんですの?でも変ですね?わたくしたち先ほどまで大洗の港にいたのですよ?それなのになぜ?」

 

「さあ、よくわからないわ?まあ、とにかく戦国時代じゃないのはわかったわね」

 

「そう・・・少し残念ですわ」

 

「なんで残念がるのジャスミン?」

 

「だってハルカさん。もし戦国時代だったら私たちとこのチリで天下が執れるじゃありませんか。戦国自〇隊みたいに」

 

「いや、ジャスミン。それ最終的にはバットエンドになりそうだからやめて。というより戦車一両じゃ無理でしょう」

 

と、そう言う中ナポリが

 

「とにかくここが大洗の学園艦だということはわかったけど、やっぱり変だよ」

 

「そうよね?いつの間に移動したんだろう?」

 

と、疑問に思う中、アナスタシアが

 

「そんなのここにいて考えるより、森を出て調べればいいでしょ?学園艦なんだから住宅地くらいあるでしょ?」

 

「そ、そうだね・・・・・・じゃあ、森を出ようか?」

 

「賛成。で、どうやってこの森を出るの?それに戦車は?」

 

「抜け方は私が知っているよ。後、戦車は・・・・・・」

 

りほがあたりをきょろきょろ見渡すと、森の向こうに丁度、戦車が入れるくらいの洞窟があった

 

「あそこに隠そう。あそこなら丁度戦車も入るし」

 

「よおし、じゃあ、私が運転して入れるよ」

 

「え!?ナポリさん。運転できるんですか!?」

 

「そりゃあ、戦車乗りだから当たり前だろ?それに私、ペパロニお姉さん・・・あ、母さんの後輩なんだけど。その人に戦車の運転習ってたから戦車の運転なんてお茶の子さいさいよ。ちょっと待っててね」

 

とそう言うと、ナポリはチリの操縦席に乗り込んでチリを動かし、そしてバック運転であっという間に洞窟の中へ入れるのであった。そしてチリを洞窟に入れた後ナポリはチリから降りて

 

「お待たせ。じゃあ行こうか。りほ案内お願い」

 

「う、うん。確かこっちのはず」

 

りほはみんなを連れて、森の中を進み、しばらく歩くと住宅地につき

 

「ねえ、まずはどこに行く?」

 

「そうね・・・・」

 

りほの言葉にハルカがそう言うとアナスタシアが

 

「ねえ、まずはコンビニに行かない?私お腹すいちゃったわ」

 

「そうね。どっちにしろ私たち家出をしたからご飯食べてなかったし、食糧調達も兼ねて買い出しに行かない?」

 

「コンビなら私知っているわ」

 

と、そう言いりほたちはまず食料を調達するため、コンビニに向かうのだがりほは・・・・

 

「(あれ・・・・変だな。確かに大洗の学園艦。それは間違いないけど、なんか建物がみんな新しような?)」

 

りほは自分の住んでいる街の様子がどことなく違うことに気付く。そんな中りほたちはコンビニにつくのだが、やはり、りほは

 

「(やっぱり、コンビニもなんか奇麗・・・・まるでオープンしたばかりのような?)」

 

「りほどうしたの?」

 

「ああ、なんでもないよリリー。じゃあ入ろ」

 

と、私たちはコンビニに入り食品コーナを見る。おにぎりに弁当にサンドウィッチ。どれもおいしそうなものばかりだ。だが、やはりちょっと違和感があった。

 

「う~ん」

 

「どうかしましてりほさん?」

 

りほのその表情にジャスミンは気づき訊くと

 

「うんちょっとこの商品.何か違和感があって・・・・」

 

「違和感?・・・・・そう言えばそうですね・・・・・」

 

「そうね・・・私もさっきから思っていたんだけど・・・?」

 

りほの言葉にリリーとジャスミンが何かの違和感を抱いているのはわかるのだがそれが何なのかわからず首をかしげていると

 

「ちょっと店員さん!!」

 

と、急にアナスタシアの声が聞こえ三人は振り向くと、そこには飲料コーナにいたアナスタシアとハルカとナポリがいてアナスタシアが牛乳を片手に店員に何か言っていた

 

「あ、あの・・・お客様?どうかされたんですか?」

 

「どうもこうもないわよ!これどういうこと!?」

 

「えっと・・・・・・牛乳がどうかされたんですか?」

 

「見ればわかるでしょ!なんで賞味期限が切れた商品出してんのよ!?てか、これ日にちが20年前になっているじゃない!!」

 

「はぁ?」

 

アナスタシアの言葉に店員は首を傾げ、その言葉に私たちは先ほど見た商品を特に賞味期限日にちを見ると・・・・

 

「・・・・・確かに日にちが20年前ね」

 

「これも・・・・このバーガーの賞味期限もそうだわ」

 

「さっきの違和感はこれだったのね・・・・・」

 

と、そう言う中、店員さんはアナスタシアの持っている牛乳を手に取り賞味期限を確認すると

 

「あ、あの・・・・お客様?お言葉ですが賞味期限、切れてないですけど……」

 

「はぁ?だって今日何年何日なのよ!」

 

「えっと、今日は20xx年の○月の×日ですけど?」

 

「「「「「「・・・・・え”っ!?」」」」」」

 

店員の言葉にアナスタシアはおろかその言葉を聞いた私たちも目を丸くして驚き、りほは

 

「あ、あのちょっとすみません」

 

「あ、はい」

 

「本当に今日は20xx年なんですよね?」

 

「ええ、そうですよ?あの・・・・お客様?」

 

と、店員は訳が分からず困った顔をしている中、りほは小声でアナスタシアに

 

「アーニャ。ここはいったん買って撤退したほうがいいわよ」

 

「そ、そうね・・・・・・・」

 

と、そう言いアナスタシアは店員に顔を向けて

 

「あ、あの・・・ごめんなさい。私の気のせいだったみたいだわ。あ、これ買います」

 

「え?あ、はい・・・・毎度あり」

 

と、その後、私たちは食材とそして情報を集めるため雑誌を買いそのコンビニから逃げるように出るのであった。一方、店員はというとなんだろあの子たち?というような不思議な表情を浮かべていたのであった。

 

 

 

場所は先ほどの森の洞窟前に戻り私たちは食事をしながら、さっきコンビニで買った雑誌を見ていた。それに乗っている記事は『全国大会近し、黒森峰リベンジなるか!?それともプラウダが二度目の優勝を果たすのか!?』と書かれていて、その他の記事を見てもどれも20年前に起きたことばかりのことが書かれいた。それを見た私たちは

 

「私たち、本当にタイムスリップしちゃったんだ・・・・・しかも20年前に」

 

「そのようですわね・・・・この雑誌といい新聞といい。間違いはありませんわね」

 

「しかも20年前といったら、お母さんたちがまだ学生だった頃だよ?しかもこの戦車道特集を見る限り、まだ大洗戦車道部が復活する前みたいだし・・・・・」

 

「はぁ~ただの家出のつもりが大変なことになっちゃたわね・・・・・」

 

みんなはおにぎりやサンドウィッチを食べながらそう言う。するとナポリが

 

「で、これからどうする?飛ばされた時代はわかっても、私たちどうやって元の時代へ戻るんだ?」

 

「そうね・・・・・タイムスリップなんて空想小説での出来事ですから帰り方は・・・・・・」

 

「小説だと、何かの役目を終えたり。ふっといつの間にか元に戻ったりするけど。私たちの場合わね~」

 

ジャスミンとリリーが困った顔をして紅茶とコーラを飲むとアナスタシアが

 

「じゃあ、いっそのことこの時代で戦車道の賞金稼ぎやらない?」

 

「え?どういうことアーニャ?」

 

「こうなって帰り方もわからない今、私たちは漂流したのと同じよ。しかも今私たちの持っているお金は少ないし元の時代に戻るまで生活するには何かで稼がないといけないわ。だから最初の目的と同じ賞金が出る戦車道の試合に出て稼ぐのよ」

 

「賞金が出ない場合はどうするのよ?」

 

「その時は交互でバイトするしかないわ・・・・・」

 

「住民票や履歴云々ですぐばれそうだけど・・・・」

 

「うるさいわね!・・・・とにかく!戦車で稼ぐのよ!リホーシャはどうなの?」

 

とそう言うとみんなの視線が私に向く。私は少し考えて

 

「確かにアーニャの言う通り、今の私たちは漂流したのと同じ、資金も食料も少なくあるのは戦車だけ・・・・生活するには戦車で稼がないといけないわね。・・・・・それに」

 

「それに?」

 

「私たちは本来この時代には存在しないイレギュラー。もし戦車道で私たちが活躍すれば・・・・・」

 

「元の時代へ帰れるかもしれない?」

 

「うんハルカ。この時代に存在しないはずのチームがその時代で暴れたら時は歴史を修復させるため私たちをもとの時代へ返してくれるかもしれない。根拠はないけど・・・・」

 

「でも映画とか小説だとそれをやった人たちって最終的に全員死んでいるじゃない?」

 

「それは戦国時代の話だろ?さすがに今の時代じゃあ大丈夫よ。妙蓮寺とか島原とかないから」

 

「なんの話しているのナポリ?」

 

「ま、とにかく私たちはこの時代で戦車で稼いで何とかするしかないわね」

 

「では決まりですわね。戦車の賞金稼ぎ・・・・・・面白そうですわ。じゃあリーダーはどうします?わたくしは元の学校では砲手でしたけど」

 

「私はアンツィオでは操縦手だったな。操縦が上手いし」

 

「アーニャは通信手ね。こう見えてノンナおばさんにモールス打ち方とか教わっているし、それに携帯とか上手いんだから!」

 

「いや、それ関係ある?」

 

「うるさいわねリリーはどうするの?」

 

「そうね私は装填手にしようかな?相手に指示とか出すの下手だしね」

 

「じゃあ、私は装填補助手になるわ」

 

「となると車長はりほさんですね」

 

「え!?私!?確かに車長の経験はあるけど…自信ないわ」

 

「大丈夫よ。あなた一人でやるんじゃないから。さっきも言ったでしょ。やるときはみんなで力を合わせてんえ!」

 

「そう、そう。肩を軽くしないとりほ」

 

「そうヨこれからは同志なんだからリホーシャ」

 

「みんな……うん。じゃあ私、車長やるよ。よろしくね」

 

と、りほがそう言うと

 

「乗員の役割は決まったしあと、名前決めようよチーム名とかさ!」

 

「それにこいつにも名前つけないとね。チリは量産型もとい試作名の名前なんだからちゃんと名前つけてあげないと」

 

アーニャはチリの装甲を叩いてそう言う。するとジャスミンさんが

 

「りほさん。どういう名前にします?」

 

と、そう訊くと私は

 

「エーデルワイス・・・・ていうのはどう?」

 

「エーデルワイスですか・・・・いい名前ですわね」

 

「yes!!私も気に入ったわ!」

 

「エーデルワイス・・・花言葉は「勇気・忍耐」っか・・・・・確かにい名前ね」

 

「じゃあ、この戦車と私たちのチーム名はエーデルワイスで決定!!」

 

とみんなが嬉しそうに言う中りほはチリことエーデルワイスに近づき

 

「エーデルワイス・・・・これからよろしくね」

 

と、そう小さな声で言うのであった。こうして時代を超えた彼女たちの戦車道が今始まるのであった・・・・・

 

 

 

 

一方、別の場所では・・・・

 

「ここが大洗女子学園か・・・・・・」

 

と転校生であろうか少し大人しめの茶髪の子がそう呟くのであった

 

 

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