タイムスリップパンツァー・時をかける戦車少女たち 作:疾風海軍陸戦隊
「はいは~い!みんな注目!!これから未来から来た伊庭ちゃんたちの歓迎会をするぞ!!」
学校の体育館の中、杏が声を上げてそう言うと、すでに体育館に集まっていたみんなは拍手をする
「拍手~!」
『『『『『『『『わー!』』』』』』』』
「止め~!」
「「「「(早っ!?」」」」」
杏の音頭で拍手をするメンバーであったが、次の瞬間には止めさせる杏に、りほたちは内心突っ込んでしまう
「じゃあ、まずは軽く自己紹介をしようか~まずは伊庭ちゃんからね?」
「は、はい!西・・・・・伊庭りほです!」
「アナスタシアよ。こう見えても18だから子ども扱いはしないでよね」
「リリーだよ!よろしくね!」
「ナポリだ。よろしく!」
「ハルカです」
「ジャスミンと申します。よろしくお願いします」
と、りほたちが挨拶し、そして大洗女子側もあんこうチームを最初にあいさつと自己紹介をする
「さて自己紹介が終わったところで、パーティーを始めようっか!!」
杏の音頭で皆、机に並べられたお菓子やジュースを飲んで楽しく話をしていた。すると坂口が
「ねえねえ。伊庭さんたちって本当に未来から来たんですか?」
坂口の言葉に皆は伊庭たちを注目するとりほは
「こうして楽しくお菓子とジュースを飲んですると真実味が薄れちゃうけど。本当です。私たちは20年後の未来から来たんです」
りほがそう言うとアーニャたちもうんうんとうなずく。それを見たみんなは
「やっぱり、あの新聞本当だったんだ~」
「また。大げさに書いているんだと思っていたけど、まさかタイムスリップとは」
「そんなの映画の中だけの話だと思ったぜよ」
と、みんなガヤガヤ話すとあんこうチームの優花里が
「それで、伊庭殿たちはどういった目的でこの時代に?」
「いや、実は私たちにもわからないのよ」
「わからない?」
「うん。私たちいろいろあってであって結成したチームなんだけどね?雨の日に古い小屋でエーデルワイス号を見つけて、みんなで一緒にエンジンをかけたら雷に打たれて気が付いたらこの時代に来ていたんだよ」
リリーが説明すると麻子が
「信じられん話だが、タイムスリップ理論は理論上は存在が認められているみたいだが……」
「ということは伊庭殿たちの戦車がタイムマシンになったというわけですか!!」
「世の中、まだまだ不思議なことが多いのですね?」
「その割には華。あまり驚いていないよ?」
と、話す中、みほは
「ねえ、伊庭さん。もしかして家族は残してきたまんまなの?」
「う・・・うん・・・・」
「帰ろうとは思わない?」
「帰り方が分からないので。私たちは時空の漂流者・・・迷子なわけですし。だからこの時代で帰り方を探していたんです」
「そうだったんだ・・・・伊庭さんたちはどうするの?」
「元の世界に変える方法を探しつつ、この学校で戦車道をすることを条件に角谷さんに保護してもらっています」
「それで手掛かりは見つかったの?」
沙織が訊くとアーニャが答えた
「全然ダメ。一歩たりとも前進していないわ」
「アーニャの言うと通りなんです」
「それは心配ですね?」
「でも大丈夫です。自分たちのことは自分たちでやりますので、おか・・・西住さんたちにはご迷惑をおかけしません・・・・」
りほがそう軽く笑って言うと
「いけません」
「え?」
華は首を横に振って否定すると麻子も
「そうだ。たった5人ではできないことも多いだろう」
「まっかせてよ。私の情報網を利用すれば未来だろうが、過去だろうが絶対にタイムスリップについての情報をゲットできちゃうから」
「沙織さんの情報網は結婚情報誌ぐらいでは?」
「みなさん……」
「こんなときだからこそ、頼ってほしいな、私も伊庭さんたちの力になりたいから・・・・・」
「皆さん・・・・・ありがとうございますっ!」
りほは嬉しそうにみんなに礼を言うとそれを見たアーニャは微笑ましそうに見ていた
「あ、そう言えばりほさんたちって20年後の未来から来たんだよね?」
「う、うん。皆さんのことも大体は知っています。この学校の大先輩ですし・・・・」
「じゃあ、20年後の私たちってどうなっているのかな?」
「沙織・・・さすがにそれは……」
「え~だって。20年後の私ってどんな人と結婚しているか知りたいじゃない。麻子は知りたくないの?」
「未来を知るのはズルをすることだ。それに先のことを知ってもつまらないだけだ。自分には自分の人生があるし、他人から聞かされた可能性の一つを知っても意味がない」
と、麻子は沙織にそう言うとりほも
「すみません。私もそう言う系は言っちゃダメなので。下手をして未来が変わったら帰れなくなっちゃうので」
「そっか~残念」
「で、でも沙織さんはとっても幸せな生活をして、みんなからは女神だって言われていることだけは言っておきます」
「そおっ!やっぱり私にも家庭ができているんだ!!」
ウキウキしながら言う沙織にりほは
「(言えない・・・・・・・教師になっても尚、独身のままだなんて口が裂けても言えない・・・・)」
りほの知る沙織は
りほの学校の担任の先生となっており、女子からの人気がすごく高いのだが、なぜかいまだに独身。理由としては以前、冷泉さんに訊いたら『女子力が高すぎて周りの男たちからは高嶺の花とされて、男の方が遠慮してしまっている』とのこと。でも最近武部先生、彼氏ができたと嬉しそうに言っていたのは覚えている。
すると、リリーはもってきたリュックをあさっていた
「リリー何をしているの?」
「パーティーグッツ!確か元居た時代から持ってきたものが……あ!あったあった!!」
そう言いリリーはリュックからあるものを出した
「ジャジャジャジャーン『スラウター』!!!!」
と、リリーは単眼式ヘッドマウントディスプレイを取り出してそう言う
「何それリリー?それどっかの伝説的な漫画で見たことがあるんだけど。というよりそれスカウターだよね?」
「違うわ。これはサンダースが開発したスラウター。平たく言えば相手のモテ戦闘能力を計測できるものよ」
「完全にスカウターじゃない!てかモテ戦闘能力って何!!?」
と、ナポリがそう突っ込む中、リリーはスラウターを着け稼働させる。そして
「じゃあ、まずは沙織さんからね」
「いいよ。いいよ。私のモテ度がどんぐらいなのか見て見て~」
と、そう言う中、リリーは沙織のモテ度を測ると数値が出た
「出た。武部さんのモテ度は362M・・・・なかなかの数値ね」
「Mって何よそれすごいの?」
「あ、分かった!MってモテるのMだよね?」
「違うわ。桃362個分のモテ度を有しているのよ」
「なんで桃なの!?桃一個に何のモテ度もないと思うんだけど!?」
リリーの言葉にナポリが突っ込むと沙織が
「ねえ、リリーさん。それって高い方なの?」
「うん。普通の人の数値が360だから沙織さんは普通の人より二個分すごいってことになるよ」
「たった二個分!?私の今までのモテ修行は何だったの!?』
リリーの言葉に今度は沙織が突っ込む。それはそうだ、たった二個分なのだから。すると河嶋が
「おい。私の数値はどれくらいなんだ?」
河嶋に言われリリーが測定すると
「えっと・・・・河嶋さんのは654Mね」
「なんで!?なんで私より河嶋先輩の方が上なの!?納得できない!!」
「ふ…武部よ。これが上級生として大人としての魅力っという物さ」
と、河嶋は得意げに片眼鏡を食いっと上げどや顔でそう言うとその拍子に片眼鏡が落ちる
「・・・・あ!片眼鏡が落ちたら1Mに数値が変わったわ」
「なんでだっ!?」
「あ~河嶋は片眼鏡で来ているから。眼鏡が本体なんじゃない?」
「会長!?いくらなんでもおかしいですよ!1ってもはや人間じゃないですよ!!ただの一個の桃ですよ!?」
「これで河嶋先輩の名前の桃の字がなくなったらマイナスになったりして・・・・・」
「何か言ったか、澤!!」
「はうっ!?ご、ごめんなさい!!」
一年の澤がそう言いかけた時、河嶋に睨まれすぐさま黙ってしまう。その後みんなの数値を計測するとみんな沙織を除いて500~600クラスだった。
すると
「ん!?」
「どうしたのリリー?」
「ものすごいモテ度反応が・・・・」
そう言いリリーは反応のあった方を見るとそこには
「え?私?」
りほの未来の母であるみほだった
「す、すごい!西住さんの今の数値は一万八千!?どんどん上がっている!?2万・・・・三万・・・!どんどん上がっている!!」
リリーが驚くとみほの数値が9万以上に上がった瞬間アラームが鳴り響き。そして爆発した
「うわっ!」
「わっ!リリー大丈夫!?」
みんながリリーのそばによるとリリーは
「測定不能・・・・・信じられないわ。これが西住流・・・」
「いやいやそんな大したもんじゃないと思うよ・・・」
と、リリーが無事なのにみんなは安堵した。そして楽しい時間は早く過ぎてしまい。そろそろ解散の時間となっていた
「それじゃあ、今日はこれでお開きにしようか」
と、会長のこの言葉で今日は解散となった
その帰り道りほたちは
「あ~もうこんな時間か・・・・もうちょっと楽しみたかったですね?」
「まあまあ、楽しかったからいいじゃないですか?」
と談笑しながら住んでいる家へと向かう
「それより練習試合までどうします?りほさん?」
「そうだね・・・・試合の日曜日は明後日だし、明日はどうしよっか?」
と、そう訊くとナポリは
「何なら、聖グロリアーナに乗り込んでみないか?」
「「「え?」」」
ナポリの言葉にみんなが驚くとハルカが
「確か明日の明朝、聖グロリアーナ息のコンビニ船がこの学園艦に立ち寄る。そして夕方に大洗学園艦行のコンビニ船が聖グロリアーナの方に立ち寄るし、何もないなら乗り込んでみるのも面白いかも知れない・・・・ジャスミンはどう?」
「私ですか?私も20年前の母校がどんなのか気にはなっていましたし…アーニャさんの方は」
「私は特に何もないわよ。リリーは?」
「私は面白いことがあればいつでも付き合うよ」
「リホーシャはどうなの?」
「私も面白そうだし構わないかな?」
「じゃあ。決定だね」
こうしてりほたちは新たな目的を決めるのであった
おまけ
歓迎式が終わった後、角谷は伊庭にこう尋ねた
「そう言えば伊庭ちゃん。どうしても聞きたいことがあるんだよね~」
「何ですか角谷さん?」
「ちょっと聞くけど、りほちゃんの時代。つまり20年後の内閣総理大臣って誰?」
と聞くと、りほはこう答えた
「渕上〇。しかも日本初の女性内閣総理大臣」
「渕上〇!?あのアニメ声優の?じゃあ外務大臣は誰?中山育〇?さしずめ文部科学大臣は 井口裕〇か!」
「なんでバックトゥザフューチャーの流れになるんですか?事実ですよ内閣総理大臣以外は違いますけど」
「信じられないね~あ、あとこれさっき伊庭ちゃんたちが見せてくれたスマホなんだけどなんでこれ○○製だよね?よく壊れないね?」
「・・・・・何言っているんですか?いいものはみんな○○製ですよ」
「・・・・・とても信じられない」
と、こんな会話があったりなかったりした