あとあけましておめでとうございます。
ドスジャギィを討伐し、集会所へと帰ってきてそのままの流れで加工屋へと足を運ぶ。
目的はソルジャーダガー。あわよくばそのままコマンドダガーまで強化できないかなぁとか思いつつ。
「とりあえずいらない武器は全部売って、コマンドダガーを作ったらセルタスフォールド作って……ああ、砥石とかそこら辺も調達しなきゃ」
お金、足りるかなぁ。
自分を語るのに、ごちゃごちゃと並び立てる人が嫌いだった。
だからまぁ、サラッと簡潔に自分の事を語ろうと思う。
自分今、モンハンの世界にいます。
「おお坊主。強化か? 生産か?」
「強化。これよろしく」
加工屋のおっちゃん。
4の加工屋は物静かな相棒だったけれど、我らの団所属じゃないし、後見当たらないのでこのおっちゃんにお世話になっている。
渡したのはハンターナイフ改。初期中の初期武器。
弱っちくて、この武器で続けていくなんてとてもじゃないが出来ない。
だからまぁ、武器を強化して強くしていかなきゃいけないわけで。
ハンターナイフ改を強化し、ソルジャーダガーに。
つまりドスジャギィの片手剣になる。
切れ味は黄色から緑へ。攻撃力はハンターナイフ改の1.5倍近く。
序盤の片手剣と言ったら、これかアサシンカリンガだと思う。
「おお素材も充分だな。そうだな、明日の夕方辺りには完成してるだろうよ」
「ありがと。……ちなみにあとこれだけ素材あるんだけど、さらに強化出来そう?」
これで足りてたら楽なんだけど……
「いや、皮が1枚足りないな」
出たな妖怪1足りない。
まあ仕方ない。もう一度ドスジャギィ行かなきゃね。
「そっか。まぁとりあえず、強化よろしくね」
「おう」
さて、明日まで暇な訳です。
ゲームと違い1回か2回叩いただけで武器やら防具やらが完成する訳もなく、早くても半日はかかるらしい。
お金の為に他の初期武器は全部売ったので、現在手持ち武器無し。
つまりクエストには出れません。闘技場なら行けるけど。
「いや、明日は1日グダグダしよう。そうしよう」
別に焦る必要は……いや、あるかもしれない。
元の世界に帰れるのなら、まあ帰りたい訳で。
……ああヤバい。なんか急に家が恋しくなってきた。
「……とりあえず飯食おう。んでもう寝ちまおう」
めんどくさい。なんかもうひたすらにめんどくさい。
こんな時は、美味いものを食うに限るはず。
……はず。
さて、そんな訳で飯を食うため集会所に戻って来ました。
ゲームではテーブルはひとつしかなかったけど、まあそんな訳はなく、結構な数のテーブルと、カウンターだってあります。
集会所内はハンター達で溢れてる。
とは言っても、精々2桁ちょいくらいの数だけど。
急に肩にポンと手が乗った。
「おいっす。今1人か?」
「ああうん」
「なら飯一緒に食おうぜ」
急に現れたのは『テッチ』。俺の数少ない知り合いです。
ちなみにテッチというのは本名ではなくハンターネームで、本名は知らない。
そういう俺も、『みたらし』というハンターネームを名乗り、本名は教えてない。
なんて言うか、ハンター間での伝統というかなんというか。まあそういう感じのやつらしい。
カウンター席に並んで座り『モスポークとドテカボチャの煮込み』を頼む。食事スキルは確か、攻撃アップに氷属性得意だった。
クエストに行くわけじゃないから意味無いけど。
ちなみに頼んだ数秒後に届きます。
……なんか中途半端にゲームっぽいね。
「んでどうよ、最近は」
「ボチボチかな。やっとドスジャギィの片手剣が作れた」
「おおやっとか、おめでとさん。順当に行くと、次はアルセルタスか、頑張れよ」
そういうテッチはHR6。つまり上位ハンターで割と上の方にいる。
知り合った時は5に上がったばっかりって言ってたけど、まだ知り合って2週間も経ってない。
なのにもう6に上がるとは……知り合えてほんと良かったかも。
「テッチは次何行くの」
「リオレウス亜種だな。閃光玉フィーバータイムだ」
ああうん、レウスだもんね。仕方ないね。
「じゃあなみたらし。頑張れよー」
ヒラヒラと手を振って、テッチはクエストへと出発して行った。
知らないハンターと喋りながらだったので、おそらくパーティーを組んでいるのだろう。
「俺もパーティー、組みたいなぁ」
でもパーティーを組むと、間違いなく盾コンはご法度だ。
協調性が大事な訳で。
「ガンナーでHR1の人とかいないかな……」
そんな事を呟きますが、そううまい話がある訳もなく。
1人寂しく、飯を食うのでした。
飯を食い終え、帰宅途中。というか家の目の前。1人のハンターとすれ違った。
ブレイブ1式にヘビィボウガンの青熊筒を担いだ女性ハンター。
そのハンターが、後に俺の相棒的な存在になるのだけど。
まぁしばらくの間は関係の無い、些細な話です。
みたらし団子がたまらなく好きなんです。あとテッチリ。
ヘビィボウガンのハンターさん。出したはいいけどまだ大して構想を練ってなかったり。