儚い感じがする美少女のヒモになる(予定の)話   作:クリアグラタン

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ジミケン編はこれにて完結です。


それと一部残酷な描写があります。嫌な方はブラウザバックを推奨します。






デモンズアジトにて②

オッス!オラ、オーマジ!今主人公一行がアジトにカチコミしてきたからジミケンさんと相手をしてる。遂に主人公さんと対面したけどやっぱり容姿はゲーム通りなのねコイツ。俺的にはアミちゃんの方がよかった。だって可愛いし結構大きいと思うし。どこがとは言わないけども。まぁ、おふざけはこの辺にして真面目に対処しよう。かっこよく啖呵を切ったのはいいものの、負けたらめっちゃ恥ずかしい。黒歴史まっしぐらですよ。

 

でもぶっちゃけると勝っても結構問題なんだよね。

だってコイツらここで倒したら絶対録な目に遇わないからね。ロイヤルナイツとかイーターとか色々相手にしてもらって世界を救ってもらうという重大な使命がコイツらにはあるからここでノキアを倒してジミケンに加勢するのはマズい。

 

それに主人公さんたちと敵対したら勝てる気がしないし何より悠子さんの好感度がマイナス方面になる。ヒモになるためにはそれはなんとか避けたい所でもある。

 

 

ジミケンさんには悪いけどここは徹頭徹尾時間を稼ぐスタンスで行こう。主人公がジミケンさんを倒すまで粘ればこっちの勝ちだからね。それに時間をかければザクソンが彼らに助太刀するだろうし。まぁ俺はザクソンが来る前にエスケープ決め込むけれども。

 

万が一駄目でも今回のことは又吉さんにリークしてるから遅かれ早かれデモンズは終わる。俺?幹部だけど警察に協力したから大目に見てくれるだろ。

 

まぁ、問題は岸辺リエかな。あの腹黒女はマジで処すべきだと思う。確かに見てくれはいいし財力もあるから大変魅力的ではあるんだけどもそれを帳消しにするほど性格がクソだからね。

 

それに悠子さんをあんな目にあわすようなクソ女はカマホモ野郎と一緒に消えた方が世のためだわ。話を戻すけど岸辺リエに俺のことがバレてるとしたら十中八九俺を消しに来る。だから少しでもダメージを抑えるために後ろ楯を作っとかないと。そのために俺は恩人であるジミケンさんを裏切って警察(一部の人間)に協力する。え?最低?だってこのまま行くと俺が大変な目に逢うからしょうがない。

 

ジミケンさんは犠牲になったのだ……俺の保身のための犠牲にな。まぁ、ジミケンさんには後で謝っとくわ。

 

 

 

 

 

………とそろそろ決着が着きそうかな。

 

 

ホント俺のデジモンたちはよくやってくれてるよ。なるべく手加減しつつ、時間をかけて倒してくれ。違和感がない程度にっていう命令をこなしてくれてるからね。

 

俺のデジモン達は完全体だから成長期2匹を倒すことなんて簡単だ。例えこの先ロイヤルナイツになる奴でも今は成長期だから問題ない。相手が遥か格下だからこそ出来た作戦だ。これが成熟期だったら危なかった。

 

その場合だと成熟期がもし何らかの要因で完全体にでもなったりしたらヤバい。ステータスではこちらが勝っているとは言え、精神的に追い詰められることになる。

そうなると録なことにならないからね。

それに残りの奴も完全体になったら本当に互角になってしまう。だが、成長期の場合仮に進化しても成熟期。どうとでもなる。

アーマー進化やジョグレス進化などされたらまた別だがコイツらがそんな物を知ってる筈もない。

 

 

………どうやらあちらも終わりみたいだ。そろそろ終わらせよう。帰って寝たいし。

 

 

 

 

マタドゥルモン達に合図を出す。それを契機にマタドゥルモン達がアグモンとガブモンを本格的に攻撃し始める。完全体の猛攻を成長期のデジモンが耐えられる筈もなく、2匹のデジモンはあえなく戦闘不能になった。

 

 

ノキアが悲痛な面持ちでアグモン達に駆け寄るけど無視する。この後早々にログアウトしないとザクソンの奴らが来るからね。

 

 

「ジミケンさん。俺どうやらリアルでヤバいことが起きたみたいなんでこの辺で失礼します。そこの彼女の処遇はジミケンさんに任せます。ご武運を。」

 

 

「オーマジ?!オイオイふざけんなよ!あの野郎1人だけトンズラしやがった!絶っ対後でシバく!!まぁ今はこっちの方が先だな。なぁゴーグル野郎!」

 

 

「…………」

 

 

 

 

それは惨憺たる有り様だった。アンドロモンの片腕は喪失し、ラピッドモンはプロテクターに大きな亀裂と所々窪みが入っている。リリモンは2匹に比べて傷は浅いが、所々傷の跡が見えている。それに3体とも肩で息をしており、状況はかなり絶望的だった。

 

タクミはこの状況から目を背けたくなるが、必死に頭を働かせる。何があったかというと簡単に言うとボルトモンにボコボコにされた。

 

 

 

 

デスメラモン2体を倒したはいいものの、ボルトモンを倒すには至らなかった。タクミが想定していたより究極体ははるかに強く、完全体と究極体では雲泥の差がある。そのことを彼は身をもって理解した。

 

 

 

この絶望的な状況を見てタクミは自分の愚かさを呪った。何が希望は見えただ。究極体1体ならなんとかなると思っていた過去の自分を殴りたい気分だ。あの時自分がするべき選択は戦闘ではなく撤退だった。そのことに今更ながらも気付くも時既に遅し。己の見通しの甘さに怒りを覚えつつも次の手を考える。

 

 

「まぁお前もよく頑張った方じゃねぇ?まさかデスメラモンを2体を倒した上にボルトモンに少量とはいえ傷を負わせるなんて予想外もいい所だっつーの!まぁ俺様には及ばなかったけれどなwwwwつー訳で止めを刺せボルトモン!」

 

ジミケンの言葉に歯軋りしつつも自分の無力さに辟易し、諦めようとしたその時ボルトモンを1つの砲撃が襲った。

 

 

「よくここまでやってくれたね。後は僕らに任せてもらおう。フェイ、彼らのデジモンの保護を。」

 

白いジャケットに身を包み、銀髪の死んだ魚のような目が特徴なのは、ザクソンのリーダーであるユーゴ。

その傍らにいるのは双肩に巨大な大砲を搭載し、全身機械で出来ているデジモンのムゲンドラモン。

 

 

 

 

「ユーゴはんの命令なら仕方ないどすなぁ……ホンマなら嫌なんやけど。」

 

変わった口調で喋るのは独特のヘアーをしており、ザクソンの幹部でユーゴに心酔しているフェイ。傍らには両手にビームソードを持った人型蜂がおり、そのデジモンこそタイガーヴェスパモンである。

 

口では嫌がりつつも、ユーゴの命令のためにフェイはタイガーヴェスパモンにアンドロモンらの回収を命じる。

 

タクミは自分らが首の皮一枚繋がったことに深い安堵を覚えた。あの絶望的な状況から一転、ザクソンのリーダーと幹部直々の援軍によって状況は一気にジミケン側に不利になった。

 

 

 

「な、なななななななんでお前らここにいるんだよ!?」

 

「そりゃあこの人らをここに潜入するよう命じたのは他でもないウチらだからや。それとタクミゆうたけ?あんさんら早くログアウトしいや。ここにいても邪魔なだけや。」

 

 

ジミケンからすれば相手はザクソンのトップとそのNo.2で自分のデジモンであるボルトモンは先のタクミとの戦いで少しダメージを受けている。そんな状態で戦えば勝ち目が薄いのは明白。当然ジミケンもそれはわかっているのか顔面蒼白になっている。

 

 

 

「ち、畜生ーーー!!まさか、オーマジの野郎これをわかってやがったのか?!アイツ自分だけトンズラしやがって!!しかも相手が究極体2体とかふざけんな!!」

 

 

「終わりだジミケン。君はEDENの秩序を乱しすぎた。EDENの秩序を乱すものは誰だろうと許さない。やれ。ムゲンドラモン。」

 

ユーゴが言い終わるや直ぐにムゲンドラモンの大砲から∞キャノンが放たれる。ボルトモンは超弩級のエネルギーをその一身に被弾した。∞キャノンの余波で辺りに爆風が吹き荒れる。爆風が止みボルトモンの姿が露になるが、その身体はボロボロだった。

 

 

 

 

「畜生ーーーボルトモン!せめてあのゴーグル野郎か女を狙え!せめてもの仕返しだ!」

 

ボルトモンは一瞬人間を襲うことに躊躇ったが、主の命には逆らえないので最後の力を振り絞り、タクミらに向けて斧を投げようとした。

 

「アンタ、どこまで堕ちれば気が済むんや。」

 

だがそれは未遂に終わる。予め待機していたタイガーヴェスパモンが目にも止まらぬ速さでボルトモンにマッハスティンガーVを繰り出す。首、腕の関節、脚の関節、鳩尾など体の急所に突きを放たれたことによりボルトモンの体が地に伏す。

 

余りにも呆気なくボルトモンが倒されたことによりジミケンは腰を抜かす。自身が誇る究極体のデジモンがいとも簡単にやられたことによって戦意が喪失し、思わず項垂れる。

 

 

「アンタはもう終わりや。大人しく豚箱に入っとき。」

 

 

フェイはそういうや否やジミケンのデータをロストさせた。

 

 

 

 

「ちょっとアンタ何してんのよ!これからアタシらが色々問い詰めてやろうと思ってたのに!オーマジとか変な奴のことも聞かなきゃいけないんだから。」

 

 

「深入りは禁物ですえ…ブッサイクなお嬢はん。」

 

 

 

ここからゲーム通りなのである程度スキップ

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後無事にログアウトし、御神楽ミレイのいる空間へ飛んで負傷したデジモンの治療を頼んだ後今回の一連の出来事を事務所に報告したタクミとノキア。そして依頼は完了した旨を同級生のリョウタに伝える。するとリョウタは彼女の見舞いのために事務所から退室し、残ったメンバーはそこで又吉刑事から重要なことを聞かされる。

 

 

「お前さんが言ってたオーマジだがな。アイツは今回のの事件に関する情報をこっちに流して貰ってたんだ。アイツが情報を流した理由だが、何でも捕まるのはごめんだからってよ。

一応ブラフの可能性も含めて裏を取るために調べたんだが、アイツが流した情報に虚偽はなかった。そして交換条件として今回の件で自分へ捜査の手が及ばないようにすることを俺に求めた。

俺にとってもこういうハッカー絡みの犯罪に有力な情報提供者がいてくりゃ捜査もスムーズに進むんでアイツとの取引に応じたよ。」

 

 

 

「まぁ、オーマジに関してはこんなもんだ。後は俺が上手くやっとくからお前さんらも無理すんなよ。」

 

 

一通りオーマジのことについて語り終えた又吉は事務所から退室した後、タクミはノキアに話があると言われ2人も退室し、残された杏子は1人思案する。

 

 

「オーマジ……カミシロ……まだまだ調べることが山積みだな。」

 

 

 

 

 

 

 




フェイの口調がおかしかったらすみません。


それとノキアとオーマジのバトルですが、どう考えてもノキアにとって悲惨なことにしかならないので戦闘描写は極力省きました。一応ザクソンのメンバーと闘わせることも予定していたのですが、それだと逆にオーマジのデジモンが屍となってしまい、初の見せ場でいきなり退場という不憫なことになるので没にしました。


楽しみにしていた方は本当にすみません。





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