英雄戦士ドラゴ☆マギカ【完結】   作:kuropon

8 / 14
明けましておめでとうございます!
新年早々に最新話です。それではどうぞ!







OP WE GOTTA POWER

歌 影山ヒロノブ



第8話 魔法少女最後の秘密

~影の魔女が出現する数時間前 喫茶店~

 

 

 

 

 

さやか「それで・・・話って何?」

 

仁美「恋の、相談ですわ。」

 

さやか「・・・え?」

 

仁美 「私ね、前からさやかさんやまどかさんに秘密にしてきたことがあるんです。

 

ずっと前から・・・私・・・上条恭介君のこと、お慕いしてましたの。」

 

さやか「そ、そうなんだ。あはは・・・まさか仁美がねえ・・・。あ、なーんだ、恭介の奴、隅に置けないなあ~。」

 

仁美「さやかさんは、上条君とは幼馴染でしたわね。」

 

さやか「あーまあ、その。腐れ縁って言うか何て言うか。」

 

仁美「本当にそれだけ?」

 

さやか「・・・!」

 

仁美「私、決めたんですの。もう自分に嘘はつかないって。あなたはどうですか?さやかさん。あなた自身の本当の気持ちと向き合えますか?」

 

さやか「な、何の話をしてるのさ。」

 

仁美「あなたは私の大切なお友達ですわ。だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの。上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんの方が上ですわ。だから、あなたには私の先を越す権利があるべきです。」

 

さやか「仁美・・・.」

 

仁美「私、明日の放課後に上条君に告白します。

丸一日だけお待ちしますわ。さやかさんは後悔なさらないよう決めてください。上条君に気持ちを伝えるべきかどうか。」

 

さやか「あ、あたしは・・・。」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

さやか「アハハハ!アハ!アハハハハハ!」

 

グシャ グシャ グシャ

 

 

 

悟飯「さやかさん・・・!」

 

ほむら「・・・・・・。」

 

マミ「美樹さん・・・。」

 

杏子「・・・バカ野郎。」

 

 

 

さやか「・・・やり方さえ分かっちゃえば簡単なもんだね・・・!これなら負ける気がしないわ・・・!」

 

 

 

 

 

魔女の結界は崩壊したように解けた。

 

さやかの前にはグリーフシードが落ちていた。さやかはそれを杏子に投げつけた。

 

 

 

 

 

さやか「あげるよ。そいつが目当てなんでしょ?」

 

 

 

杏子「オイ・・・!」

 

 

 

さやか「あんたに借りは作らないから、これでチャラ。いいわね。・・・帰ろう、みんな。」

 

フラッ

 

 

 

悟飯「・・・!さやかさん!」ガシッ

 

 

 

 

 

悟飯はふらついて倒れそうになったさやかを受け止めた。

 

 

 

 

 

悟飯「大丈夫ですか!?」

 

さやか「あ、ゴメン。ちょっと疲れちゃった・・・。」

 

マミ「美樹さん、無理をしてはダメよ!」

 

さやか「すみませんマミさん・・・。」

 

悟飯「つかまってください!」

 

 

 

ほむら「(やはり・・・美樹さやかは・・・。)」

 

 

 

杏子「・・・バカ野郎・・・。」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

翌日の夜、ほむらはさやかを除いたメンバーでワルプルギスの夜の対策会議を行っていた。

 

 

 

 

 

ほむら「ワルプルギスの夜の出現予測は、この範囲・・・。」

 

 

 

杏子「根拠は何だい?」

 

 

 

ほむら「統計よ。」

 

 

 

杏子「統計?」

 

 

 

悟飯「何度も見てきたんですね、未来で・・・。」

 

 

 

ほむら「ええ・・・。」

 

 

 

 

 

?「なるほど、そういうことだったのか、暁美ほむら。」

 

 

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

 

キュゥべえ「やあ。」

 

 

 

 

 

杏子「どの面下げて出てきやがったテメェ・・・!」

 

 

 

 

 

キュゥべえ「・・・やれやれ、招かれざる客ってわけかい?今夜は君たちにとって、重要なはずの情報を知らせに来たんだけどね。」

 

 

 

 

 

マミ「・・・?」

 

 

 

 

 

キュゥべえ「美樹さやかの消耗が予想以上に早い。魔力を使うだけでなく、彼女自身が呪いを生み始めた。」

 

 

 

 

 

ほむら「・・・!」

 

 

 

悟飯「誰のせいだと思っているんだ・・・!」

 

 

 

 

 

キュゥべえ「このままだと、ワルプルギスの夜が来るより先に、厄介なことになるかもしれない。注意しておいた方がいいよ。」

 

 

 

 

 

杏子「何だそりゃ。どういう意味だ?」

 

 

 

 

 

キュゥべえ「僕じゃなくて、彼女に訊いてみたらどうだい?君なら既に知っているんじゃないかな? 暁美ほむら。」

 

 

 

 

 

ほむら「・・・!」

 

 

 

悟飯「・・・・・・。

 

(ソウルジェムは魔法少女たちの魂そのもの・・・。その穢れを浄化するのがグリーフシード・・・。

 

ソウルジェム・・・SG・・・グリーフシード・・・GS・・・。)

 

・・・ハッ!まさか・・・!」

 

 

 

マミ「悟飯くん?」

 

 

 

悟飯「(僕の考えが正しければ、魔女の正体は・・・魔法少女たちは・・・!)」ガタッ

 

 

 

杏子「お、おいおいどうした!?」

 

 

 

悟飯「みなさん!急いでさやかさんを探しましょう!」

 

 

 

マミ「・・・?」

 

 

 

ほむら「・・・!」

 

 

 

悟飯「早くしないと、取り返しのつかないことになる!!」

 

 

 

ほむら「(悟飯・・・ついにそこに気づいてしまったのね・・・。)」

 

 

 

ピリリリリリ

 

全員「!!」

 

 

 

悟飯「あっ、すみません。」

 

 

マミ「(悟飯くん、携帯持ってたのね・・・。)」

 

悟飯「・・・まどかさん?」

 

ピッ

 

悟飯「はい、悟飯です。」

 

 

 

まどか『よかった!つながった!悟飯くん!今どこにいるの!?』

 

 

 

悟飯「暁美さんの家にいます。」

 

 

 

まどか『そこにさやかちゃんはいる!?』

 

 

 

悟飯「いえ、これからみんなで探すところですが。」

 

 

 

まどか『あのね!さやかちゃん、昨日から家に帰ってないみたいなの!』

 

 

 

悟飯「ええ!?」

 

 

 

まどか『私も今探してるんだけど、全然見つからなくて・・・。』

 

 

 

悟飯「まどかさん!今どこにいますか!?」

 

 

 

まどか『え?い、今は公園にいるよ!』

 

 

 

悟飯「わかりました!一度そこで合流しましょう!そこでまっててください!」

 

 

 

まどか『わ、わかった!じゃあまた後で!』

 

ピッ

 

 

 

ほむら「なにかあったの・・・?」

 

 

 

悟飯「さやかさんが昨日から家に帰ってないそうです。」

 

 

 

マミ「ええ!?美樹さんが!?」

 

 

 

悟飯「まどかさんは今公園にいます!そこで合流しましょう!」

 

 

 

マミ「こ、公園に!?ここからじゃかなり距離があるわ!とてもすぐには・・・!」

 

 

 

悟飯「大丈夫です!僕がみんなを運びます!」

 

 

 

3人「・・・え?」

 

 

 

 

 

悟飯はマミと杏子を両腕で担ぎ、ほむらをおんぶした状態で、舞空術で公園を目指し飛んでいた。

 

 

 

 

 

ほむら「ほ、本当に大丈夫・・・?///」

 

 

 

悟飯「大丈夫です!僕力には自信がありますから!」ニコッ

 

 

 

杏子「(こっちがもたねえよ・・・!///)」

 

マミ「///」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

~公園~

 

 

 

 

 

まどか「ま、まだかなあ・・・。」

 

 

 

 

 

悟飯「まどかさーーん!!!」

 

 

 

 

 

まどか「・・・!悟飯く・・・ん・・・。」

 

 

 

 

 

まどかが目の当たりにした光景は、ほむらたちを抱えて飛んできた悟飯の姿だった。

 

 

 

 

 

まどか「!!?」

 

 

 

ヒュー スタッ

 

悟飯「お待たせしました!」

 

 

 

マミ「・・・鹿目さん?」

 

 

 

まどか「・・・ハッ!?ご、悟飯くん、今、飛んでこなかった・・・?」

 

 

 

悟飯「あっ、そういえばまどかさんに飛べること教えてなかったや。ハハハ・・・。ほら!」

 

フワッ

 

 

 

まどか「!?」

 

 

 

悟飯「気をコントロールできるようになれば誰でもできますよ!」

 

 

 

まどか「す、すごーい!」

 

 

 

ほむら「・・・まどか、さやかの事を詳しく教えてくれないかしら?」

 

 

 

まどか「あっ!そうだった!電話で悟飯くんに話した通り、さやかちゃんが昨日から家に帰ってないみたいなの!」

 

 

 

ほむら「悟飯、さやかの気配を探れないかしら?」

 

 

 

悟飯「・・・・・・。

 

ダメです。気を感じ取れません・・・。どうやら濁りが強いと気を感じ取りにくいみたいです。」

 

 

 

杏子「なら手分けして探すしかねえな。」

 

 

 

悟飯「・・・!待ってください!さやかさんの気を見つけました!」

 

 

 

まどか「ホント!?」

 

 

 

マミ「案内してちょうだい!」

 

 

 

悟飯「はい!こっちです!

 

(間に合ってくれ・・・!)」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

~見滝原市のとある駅のホーム~

 

 

 

 

 

悟飯「さやかさん!」

 

 

 

さやか「・・・・・・。」

 

 

 

まどか「はあ・・・はあ・・・!やっと見つけた・・・!」

 

 

 

さやか「・・・・・・。」

 

 

 

杏子「・・・アンタさ、いつまで強情張ってるわけ?」

 

 

 

さやか「みんなごめん、手間かけさせちゃって・・・。」

 

 

 

杏子「何だよ、らしくないじゃんかよ。」

 

 

 

さやか「うん。別にもう、どうでも良くなっちゃったからね・・・。

 

結局あたしは、一体何が大切で何を守ろうとしてたのか、もう何もかも、わけ分かんなくなっちゃった・・・。」

 

 

 

杏子「オイ!」

 

ほむら「・・・!」

 

悟飯「これは・・・!」

 

 

 

 

 

さやかのソウルジェムは、みんなが見たことがないほど黒く穢れていた。

 

 

 

 

 

さやか「杏子、あんたいつだったか言ってたよね・・・。希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、今ならそれ、よく分かるよ・・・。

確かにあたしは何人か救いもしたけどさ、だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって・・・。」

 

 

 

マミ「美樹さん、あなたまさか・・・!」

 

 

 

さやか「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない・・・。あたしたち魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしって、ほんとバカ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソウルジェムに一粒の涙が触れると、ソウルジェムは崩れ落ち、あるのはなんとグリーフシードだった。

 

さやかから放たれた衝撃波がそこにいた全員を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 

杏子「さやかぁぁっ!!」

 

ほむら「くっ・・・!」

 

悟飯「さやかさーーーーん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キュゥべえ「この国では、成長途中の女性のことを、少女って呼ぶんだろう?

 

だったら、やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね。」

 




ED and I′m home

歌 美樹さやか 佐倉杏子



マミ「次回、第9話
『少女たちの運命(さだめ)』。」

「ひとりぼっちは・・・寂しいもんな。」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。