歌 ClariS
悟飯たちは突然魔女の結界に取り込まれ、目の前には巨大な魔女とピクリとも動かなくなったさやかがいた。
杏子「さやか!」
悟飯「さやかさん!」
杏子はさやかをお姫様抱っこで受け止めた。
魔女『アアアアアアアアアアアアア!!!』
杏子「何なんだよ、テメェ一体何なんだ!?さやかに何をしやがった!?」
マミ「あれは、魔女・・・?」
ほむら「(やはり・・・こうなってしまうの・・・?どうしても・・・。)
・・・みんな!」
4人「!!」
ほむら「一度引くわ!私につかまって!」
杏子はほむらの手を掴み、まどか、マミ、悟飯の順番で手をつないだ。
ほむらは時間を止め、その状態で走り出した。
ほむら「私から手を離したら、あなたたちの時間も止まってしまう。気をつけて。」
まどか「どうなってるの、あの魔女は何・・・?」
ほむら「かつて美樹さやかだった者よ。あなたたちも、見届けたでしょう?」
マミ「えっ・・・?」
悟飯「(やっぱり・・・。)」
ほむらたちはなんとか魔女の結界を抜け出した。
マミ「ねえ暁美さん、あの魔女が美樹さんだったものって、どういうことなの・・・?」
ほむら「・・・ソウルジェムの穢れが限界まで溜まると、さっきのさやかのような現象が起きるの・・・。これがソウルジェムの、魔法少女の最後の秘密・・・、穢れが限界まで溜まると、私たちは魔女になるの・・・。」
杏子「そんなバカな・・・!」
まどか「嘘・・・だよね・・・?」
ほむら「それが、魔法少女になった者の、逃れられない運命・・・。」
まどか「そんな・・・どうして・・・?さやかちゃん、魔女から人を守りたいって、正義の味方になりたいって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに・・・。」
ほむら「その祈りに見合うだけの呪いを、背負い込んだまでのこと・・・。あの子は誰かを救った分だけ、これからは誰かを祟りながら生きていく・・・。」
悟飯「クッ・・・!」
マミ「ソウルジェムが・・・。」
全員「!!」
マミ「ソウルジェムが魔女を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!私も、あなたたちも!!」
全員「!?」
ほむら「(マ、マズい・・・!)」
シュン ドカッ
マミ「あっ・・・!」バタン
悟飯はマミの後頭部に手刀を浴びせ、気絶させた。
悟飯「・・・マミさんは僕が家に連れて行きます。おそらく半日ほどは目を覚まさないでしょうから。」
杏子「さやかはアタシが預かる。」
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんを元には戻せないの・・・?」
ほむら「残念だけど、その可能性は0といってもいいわ・・・。」
全員「・・・・・・。」
悟飯「・・・いや、あります。」
杏子「なに!?」
まどか「悟飯くん、本当なの!?」
悟飯「はい!ドラゴンボールを使うんですよ!」
ほむら「ドラゴン・・・ボール・・・?」
悟飯「はい!七つ集めて呪文を唱えると、
まどか「すごい・・・!」
悟飯「だけど、今すぐには無理なんです・・・。」
全員「・・・?」
悟飯「ドラゴンボールは一度使うと、一年たたないと復活しないんです。復活するまで後一日はあります。」
ほむら「そう・・・。」
みんなは顔を下に向け、空気は重苦しい雰囲気に包まれた。
ほむら「今日のところは一旦解散しましょう・・・。」
悟飯「その前に、一つだけいいですか?」
ほむら「・・・?」
杏子「な、なんだよ?」
悟飯「僕は、明日には帰らなくちゃいけないんです。」
全員「!?」
まどか「悟飯くんの留学期間が一週間くらい早くなっちゃったの・・・。」
ほむら「そんな・・・!」
悟飯「大丈夫です!僕も必ずワルプルギスの夜との戦いに参加します!そして帰ったらすぐにドラゴンボールを集めにいきます!」
ほむら「・・・分かったわ。待ってるわよ、悟飯。」
悟飯「・・・ハイ!」
――――――――――――――――――――――
~翌日 空港~
まどか「ゴメンね。パパもママも忙しくて来られないみたいだから・・・。」
悟飯「いえ、気にしないでください。それに、その方が色々と話しやすいですから。」
ほむら「悟飯、むこうでも頼んだわよ・・・。」
悟飯「はい!ドラゴンボールを集めて、必ず応援にいきますから!」
悟飯はまどかとほむらに別れを告げ、自分の国へと帰っていった。
数時間後、悟飯は空港を飛び出し、一度荷物を置きに自宅に戻り、再び飛び去ってカプセルコーポレーションでブルマからドラゴンレーダーを借り、ドラゴンボールを集めにいった。
悟飯「待っていてください!みんな!」
――――――――――――――――――――――
一方その頃、杏子はまどかを話があると呼び出していた。
まどか「あの・・・話って?」
杏子「・・・美樹さやか、助けたいと思わない?」
まどか「あっ・・・助けられる・・・の?」
杏子「助けられないとしたら、放っとくか?」
まどか「・・・!」
杏子「妙な訊き方しちゃったね。バカと思うかもしれないけど、アタシはね。本当に助けられないのかどうか、それを確かめるまで、諦めたくない。
アイツは魔女になっちまったけど、友達の声ぐらいは覚えてるかもしれない。呼びかけたら、人間だった頃の記憶を取り戻すかもしれない。それができるとしたら、たぶん、アンタだ。」
まどか「うまくいくかな?」
杏子「わかんねぇよそんなの。」
まどか「え・・・?」
杏子「わかんないからやるんだよ。もしかして、あの魔女を真っ二つにしてやったらさ、中からグリーフシードの代わりに、さやかのソウルジェムがポロッと落ちてくるとかさ。そういうもんじゃん?最後に愛と勇気が勝つストーリー、ってのは。
アタシだって、考えてみたらそういうのに憧れて魔法少女になったんだよね。
すっかり忘れてたけど、さやかはそれを思い出させてくれた。
付き合いきれねぇってんなら、無理強いはしない。結構、危ない橋を渡るわけだしね。アタシも、絶対何があっても守ってやる、なんて約束はできねぇし。」
まどか「ううん、手伝う。手伝わせてほしい。」
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まどかと杏子は、工事の建設現場に来ていた。
杏子「ここだな。」
まどか「ホントにさやかちゃんかな?他の魔女だったりしないかな?」
杏子「魔力のパターンが昨日と一緒だ。間違いなくアイツだよ。」
二人は魔女の結界の入り口の前で止まった。
杏子「さて、改めて訊くけど、本当に覚悟はいいんだね?」
まどか「何かもう、慣れっこだし・・・。
私、いつも後ろから付いてくばっかりで。役に立ったこと一度もないけど。でもお願い、連れて行って。」
杏子「ホント変な奴だな、アンタ・・・。」
そう言うと杏子は結界の入り口を開き、まどかを連れて結界に入っていった。
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二人は結界内をあるいていると、魔女に気付かれ、最深部まで連れて行かれた。
杏子「いいな、打ち合わせ通りに!」
まどか「う・・・うん!
さやかちゃん。私だよ。まどかだよ。ね、聞こえる?私の声がわかる?」
魔女は車輪を出し攻撃体制に入った。
まどか「・・・!」
杏子「怯むな。呼び続けろ!」
そう言うと杏子は自分の後ろに結界を張り、まどかを守った。
まどか「さやかちゃん。やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ。さやかちゃん、正義の味方になるんでしょ?ねえお願い、元のさやかちゃんに戻って!」
まどかの声は魔女には届かず、攻撃の手を緩めずに車輪を飛ばしてきた。
杏子「聞き分けがねぇにも、程があるぜ、さやか!」
杏子は魔女の攻撃をモロに受けてしまった。
杏子「ガハッ・・・!」
まどか「杏子ちゃん!?」
杏子「・・・大丈夫、この程度、屁でもねぇ。アンタは呼び続けろ、さやかを・・・!」
まどか「やめて!もうやめて!さやかちゃん!私たちに気づいて!」
杏子「ハッ、いつぞやのお返しかい・・・?そういえばアタシたち、最初は殺し合う仲だったっけね・・・。生温いって、あの時アタシがもっとぶちのめしても、アンタは立ち上がってきたじゃんかよ・・・。怒ってんだろ?何もかも許せないんだろ?わかるよ・・・。それで気が済んだら目ェ覚ましなよ、なぁ!」
杏子は攻撃を受けて、自分の作った結界にぶつかり、その衝撃で結界が解けてしまった。
すると魔女はまどかを捕まえ、握りつぶそうとしていた。
まどか「さやかちゃん・・・!おねがいだから・・・!」
杏子「・・・さやかっ!!」
ズバァ
杏子は魔女の腕を切り裂き、まどかを解放した。
杏子「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって!」
魔女は大剣を振るい、その衝撃で床が抜け、そこにいた全員が落下していった。
杏子「頼むよ神様、こんな人生だったんだ・・・。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて・・・!」
するとそこにほむらが現れ、まどかを受け止めた。
ほむら「杏子。」
杏子「・・・よう。」
ほむら「貴女・・・!」
杏子「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった・・・。」
ほむら「・・・!」
杏子はほむらの前に結界を張った。
杏子「足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ、それが正解さ。
ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい。
ハハハ、何だかなぁ。アタシだって今までずっとそうしてきたはずだったのに。」
杏子はリボンをほどき、ブローチを手に取って祈るように魔力を込めた。
杏子「行きな。コイツはアタシが引き受ける。」
杏子の足下を中心に、巨大な槍が姿を現した。
杏子「心配すんなよさやか。一人ぼっちは・・・寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか・・・。」
すると杏子はブローチに組み込んだソウルジェムにキスをして、全魔力を込めたソウルジェムを自ら砕き、漏れ出した魔力で爆発を起こし、魔女と共に心中した。
あばよ・・・悟飯・・・。
一方その頃。
悟飯「・・・よし!これで七つ全部揃った!
・・・!佐倉さんと魔女化したさやかさんの気が完全に消えた・・・!まさか・・・!」
ED 僕達は天使だった
歌 影山ヒロノブ
まどか「次回、第10話
『いでよ神龍!そして願いを叶えたまえ!!』。」
「これが、ドラゴンボールの力・・・!」