天塵崩地   作:Rime casket

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恐怖の予兆

次に目が覚めると真っ暗闇の中だった

 

「……あ、卵の中かこれ」

 

とりあえずいつまでも卵の中にいる訳にもいかないから卵を内側から啄いて壊していく

 

「む、意外と硬い…おらぁ!」

 

大声を出すと同時に渾身の一撃(頭突き)を繰り出すも

 

『ゴヂンッ!』

 

「あいだぁ!?」

 

予想以上に硬く頭を強かに打ち付けて目眩状態になってしまった。

 

「えぇ…何でこんなに硬いんだよ…出れねぇじゃん…」

 

グチグチ言いながらも地道に啄くこと1時間(体感)

 

パキパキ…

 

「お!壊れそう!どりゃあ!」

 

罅割れた場所に向かって思い切り頭突きを繰り出すと殻が割れて漸く外に出ることが出来た

 

「やっと出れたー…ってアレ?なんか声が高くなってる?」

 

外に出たはいいものの、自分の身体に違和感を覚えた。いやまぁ…モンスターに転生した訳だから違和感があるのは当たり前なんだが、そうじゃなくてこう…声が前よりも高くなったというか…

 

まぁ、今はそんなことより状況確認だ。まずフィールド

此処は…天空山か?寒くも暑くもないしガブラスは原生林や遺跡平原にはいなかったはずだ

 

次になんのモンスターに転生したかだが…体を見てみると黄色っぽい体色に、独特の縞模様と発達した前脚。飛ぶよりも滑空に適した翼…

 

うーん……分かった!ティガレックスだ!これ!

 

ティガレックス種の特徴としてはまず色、原種は今の俺と同じく黄色っぽい色だったし亜種は黒っぽい色だ。素材に「黒轟竜」って付くくらいだしな。更に希少種の「大轟竜」は爆発性の粉塵を発生させ、赤っぽい体色をしている。二つ名の「荒鉤爪」は基本は原種と変わらないが所々蒼くなっているし衝撃…というか振動?をよく利用した攻撃をしてくる。そして1番印象深いのがフロンティアに出てきた「辿異種」ティガレックス。爪が異常発達してその爪を使った攻撃に被弾すると【出血やられ】になる厄介な相手で俺が初めて倒した辿異種でもある。…って、これは蛇足か

 

「兎に角容姿は分かった。次は…此処はエリア3か?ガブラスいるし」

 

ふむ、大体一通りの状況は理解したそしたらまずは「グゥ〜…」

 

「……飯だな、腹が減っては戦は出来ぬと言うし、丁度よくガブラスもいる、最初の飯はアイツらで決まりだな」

 

恨みは無いが許せよ、これも生きる為だ…とはいえ飛ばれていては捕まえようがない。だがそこは問題ない。俺はティガレックスに転生した。ティガレックス最大の特徴は馬鹿でかい音量の「咆哮(バインドボイス)」だ。その威力は近くにいるハンターを吹き飛ばす程に大きい。亜種の方が原種の咆哮よりも更に大きな咆哮「大咆哮」を使うことが出来るが、普通のティガレックスでも充分だろう。なんせガブラスは大きな音に弱いのだ。音爆弾で落とせるほどに

つまりはどういう事かというと…

 

「スゥ~…グルアアアアアアアァァァァァ!!」

 

「ガギャアアァァァ!?」ドサドサ

 

この様にガブラスを咆哮で叩き落とせる訳だ。さて、落ちてきたらまた空に逃げられない様に首を噛み千切り絶命させる。さて、それでは転生してから初めての朝?ご飯をいただくとしよう

 

……

………

…………

 

結論から言えばガブラスはそこそこ美味しかった。例えるなら鶏肉だろうか?毒もあったが特に問題なく食べることが出来た毒がいい感じのアクセントになりスパイシーチキンみたいな感じだった。

 

腹も膨れたし丁度横穴みたいなものも見つけたからそこで寝るとしよう

 

俺は寝床(仮)に着くとスヤスヤと寝始めた

 

今思えば何故俺はこの時もっと辺りを警戒しなかったのかと問い詰めたくなる

 

ガブラスがいるということは古龍が近くにいるということなのに…

 

 

〜???〜

 

あはっ☆暇つぶしに天空山を見てたら面白いもの見つけちゃった♪あのティガレックス亜種…私と同種の匂いがする…♪楽しくなりそうだなぁ…♪でもーーーかぁ…ま、いっか♪

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