それから1週間後、自分の所属する部活を決める日になった。
俺は入りたい部もなかったから、祐樹がどこを選ぶかで決めようかと思っていた。
要するに、もっと祐樹のことを知りたかったのだ。
部活を決めるのは3限目、あの時以来、一度も祐樹と話していない。
1限目、2限目と祐樹はほとんど一言も発することなく過ごしていた。
それどころか、一度も教師から指されたことがない。
やっぱり、何かおかしい……
俺はそう思ったが、なにがあったのか、今はまだわからない……
そして、ついに3限目、3年間の部活を決める時がやって来た。
とりあえず第1希望を決める。
すると……
教師がこっそり、吹奏楽部の下に祐樹の名を書いた。
吹奏楽部……?
しかも強制……祐樹が望んだのかな。
そして、俺の列から順に、第1希望を黒板に書いていくことになった。
俺は迷いなく……
吹奏楽部に自分の名前を書いた。
祐樹は、音楽が好きなのかもしれない……
俺も音楽が好きだ。
それなら、分かり合えるかもしれない………
俺はそう思い、吹奏楽部に入ることにした。
俺はちらっと祐樹の方を向いたが、相変わらずうつむいていて、誰が吹奏楽部に入ろうとしているのかさえ全く見ていなかった。
結局吹奏楽部はちょうど人数がピッタリだったため、俺と祐樹は吹奏楽部員となった。
そして5限目、それぞれの部活で顔合わせをすることになった。
俺はあまり興味がなかったが、吹奏楽部には男子が俺含めて5人しかおらず、男子は男子であいさつをした。
しかし、そのときも祐樹は「よろしく」とだけ言って、後ろを向いてしまった。
俺も3人に「よろしく」と言うと祐樹の隣に行った。
3人は「なんだアイツ」みたいな顔をしながら俺たちを見ていたが、次第に3人で話をし始め、俺たちのことなど気にも留めなくなった。
俺は祐樹に声をかけた。
「音楽、好きなの?」
どうせ、返事はないだろうと思っていた。
首を振るくらいはしてくれるかな。
俺はそう思っていたが……
「君も、好きなの?」
祐樹は、初めて俺の言葉に答えた……
俺は驚きながらも、祐樹の気が変わる前に答えなきゃ、と急いで答えた。
「うん、歌うのも、演奏するのも」
俺は、本当のことを言った。
仲良くなれるかな………
「歌うの、好きなんだ」
祐樹は小さな声で言った。
「僕は、聴くのが、好きなんだ」
予想外の言葉だった。
なるほど、聴く方か。
でも、ある意味都合がいい……
「じゃあ、俺の歌、聞いてくれる?」
俺が言うと、祐樹は少し間をあけて、「いいよ」と言った。
時間がないので、あまり上手に書けていないと思いますが……