君の神様になりたい 二次創作小説   作:sakana1234

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今回の物語は、かなり「命に嫌われている」メインになっています……


第4話

俺はこの曲を聞いているうちに、どんどんはまっていった。

 

こんな素晴らしい曲、久しぶりに出会ったな……

 

俺は、すぐに祐樹にLINEをした。

 

『ものすごく、いい曲だね。ボカロ好きなんだ』

すると、意外にもすぐ返事が返って来た。

 

『僕が好きなのは、ボカロじゃないんだ。この曲が好きなんだよ』

そのあとも、祐樹はLINEを送って来た。

 

『僕、この曲に救われた。親は俺の事見放して、一度僕が一晩いなくても全く気付かなかった……友達も誰もいなくて、もう生きる価値なんてないんじゃないか、いっそ死んでしまった方が喜ばれるんじゃないか。そう思ったんだ』

俺はLINEを返そうかと思ったが、その前にすぐ返信が来た……

 

『だけど……この歌詞を聞いてから、まだ生きよう、って思えたんだ』

俺はただただその文字を追っていた。

 

俺と、同じような人生を歩んでるな……

 

『だから、君にもこの歌を歌ってほしいんだ』

祐樹を……救ってあげよう。

 

俺はそう思い、毎日練習を始めた。

 

 

俺は練習と同時に、ボカロの世界にもはまっていった……

 

よく聞いてみたら……今のボカロ、ものすごくいい曲が多いな……

 

俺の想像と全く違う歌がたくさんある……

 

歌い手かぁ……

 

俺はボカロよりも、もう1つはまっていたことがあった……

 

ボカロ曲をカバーする人たち、歌い手にはまっていたのだ。

 

歌い手は何千、何万といて、それぞれ特徴のある声……

 

俺も、歌い手なってみたいなぁ……

 

そう思い始めたのはこのころだった………

 

楽しそうに他の歌い手とトークしている人たちを見て……

 

絶対、普通の仕事よりも楽しいよなぁ………

 

それから毎日のように違う歌い手の歌を聴き始めた。

 

もちろん練習はしている。だけど、正直そっちにはまってしまっていたかもしれない。

 

でも、歌い手の歌を聞いていると、しだいにその声に近づけようとしたくなる……

 

そのおかげか、歌が下手だった俺が、結構上手に歌えるようになったのだ。

 

 

俺は祐樹にLINEを送った。

 

『今度の土曜日、家おいで』

そして、家の位置の映っている地図の画像を送った。

 

『歌ってくれるんだね、ありがとう』

祐樹からはそう返信がきた。

 

しかし、来るか来ないかの返事はこない……

 

来ると信じて練習するか。

 

 

そしてそれまでの間、今までにないほど練習した。

 

ついに土曜日、その日がやって来た。

 

祐樹には時間を伝えてある。ちゃんと来てくれるかな……

 

すると……

 

チャイムが鳴った。

 

ドアから外を見てみると……

 

祐樹がいた。

 

俺はドアを開けるとすぐに部屋に案内した。

 

「じゃあ、早速歌う?」

俺は問いかけた。

 

なるべく明るく。

 

「ああ、おねがい」

祐樹は小さな声で言うと、椅子に座った。

 

俺はパソコンでカラオケ音源を流した。

 

すると、きれいな前奏が流れ始めた。

 

ふぅ、緊張する。

それもそうか……

 

あっという間に前奏が終わりそうになる。

 

俺は発声練習を軽く済ますと、音楽と同時に歌い始めた。

 

「死にたいなんて言うなよ……諦めないで生きろよ………そんな歌が正しいなんて、ばかげてるよな」

俺は歌いながらふと祐樹の顔を見てみた。

 

すると、祐樹は少しうつむいている。

 

どうしたんだろう……

 

不安に思うが、歌い続けた。

 

「実際自分は死んでもよくて、周りが死んだら悲しくて……それが嫌だからっていうエゴなんです」

なんでだろう……泣きそうだ………

 

でも、泣いちゃだめだ、笑顔にしないと……

 

俺は泣くのを我慢して歌い続けた。

 

「他人が生きてもどうでもよくて、誰かを嫌うこともファッションで、それでも平和に生きようなんて素敵なことでしょう……画面の先ではだれかが死んで、それを嘆いて誰かが歌って…それに感化された少年が……ナイフを持って走った…!!」

俺は、なるべく笑顔で歌うものの、つい歌詞に感動して涙が出てしまう……

 

「僕らは命に嫌われている、価値観もエゴも押し付けて、いつも誰かを殺したい歌を、簡単に電波で流した……僕らは命に嫌われている、軽々しく死にたいだとか、軽々しく命を見てる、僕らは命に嫌われている……」

普段はこんなに歌詞のことを思ったりしなかったのに、やっぱり誰かの前で歌うと、詩がよく頭に入ってくる……

そんなことを考えながら、2番も歌い続けた。

 

「……正しいものは正しくいなさい。死にたくないなら生きていなさい。悲しくなるならそれでもいいなら、ずっと一人で笑えよ……」

祐樹に、話しかけているみたいだ……

こういうところが、祐樹も好きだったのかな……

 

「……幸福も、別れも、愛情も、友情も…滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物……明日死んでしまうかもしれない、すべて無駄になるかもしれない……」

ああ、その通りだな……

もしかしたら、明日いきなり祐樹が死んでしまうかもしれない……

俺が救わないと。

 

「朝も、夜も、春も、秋も、変わらず誰かがどこかで死ぬ…夢も、明日も、何もいらない、君が生きていたならそれでいい……」

君に、祐樹に生きてもらいたい……

俺はそれでいいんだ………

 

「そうだ、本当は……そういうことが歌いたい………!」

俺の気持ちが、すごく詩に当てはまっているな……

 

「……それでも僕らは必死に生きて、命を必死に抱えて生きて……殺してあがいて、笑って、抱えて……生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ…………!!!」

歌い終わったときにふと祐樹の顔を見た。

 

祐樹は、俺の方をまっすぐ向いて、涙をこらえているようだった……

 

泣いちゃだめだよ……

俺は祐樹を笑顔にするために歌ったのに……

 

俺も泣いちゃうじゃん。




あれ、いつの間にか2000文字も書いてた……

まだ1000行ってないと思って頑張って書いてたのにww

ということで、お久しぶりです。最近、別サイトにて他の小説も書いています。
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