今年も応援していただけると嬉しいです。
今回は初のコラボです。
一応誰でも分かるようにはしてありますが、
それでも分からない方は作者名をタップして君に届け
という小説を読んで下さい。
2019年が皆さんにとって幸せな一年になりますように♪
番外編 鐘の音と共に
↑番外編 鐘の音と共に%↓
僕は大晦日は毎年リサと過ごしている。
リサの家にお邪魔させてもらったりどこかに
遊びにいったりと年越しは中一からいつも一緒に
いるのだ。
思えばもうあれから4年が経つ。
ビビりな僕はまだあの気持ちをリサに伝えられ
ないままでいた。
「もしもし~詠一?」
「君は何故自分で僕に電話をかけておいて
本人確認をするんだ?僕以外の人が出ることを
想定でもしてたのかい?」
「うるさいな~。あのさ、今日はあの神社集合
だって。」
「リサ以外誰がいるの?」
「玲央と友希那だよ。あと玲央の弟の亮真君と
そのお友達二人かな?」
「あー。桐谷君と奥沢さんか。」
「そ!よく分かったね。」
全く偉そうだな。はっきり言わせてもらうが
僕は君の何倍も頭がいい。
人としてはダメダメだが。
「何時に行けばいい?」
「私が今からそっち迎えに行くから準備しといて
くれれば良いよ。」
「今君が羽丘のスーパーにいるってことは…
僕の計算だとあと20分で着くみたいだね。
そしてズバリ当てられて君は驚いているな。
やっぱり僕は頭がいいな。うむ。」
「正解。でも人のプライバシーを推測してそれを
過大評価するのは良くないな~。」
ほらやっぱり。人としては駄目みたいだ。
「分かった。今後は気を付けるよ。じゃあ
待ってる。」
「うん。」
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20分後…
ピンポーン…
「ビンゴってとこかな?」
僕の予想通りの時間に家のチャイムがなった。
鍵を開けてリサを家に入れる。
彼女は青いコートに赤のチェックのマフラーを
している。
冬になると女性が美しく見えるのは気のせい
だろうか。
「やっほ♪ちょっと台所借りるね!」
彼女は家について早々キッチンに向かった。
これはもしや…
「晩御飯、すき焼きだよ♪」
やはりか。
今日はリサの手作り晩御飯になった。
スーパーにいる時点でもしやとは思ったのだが。
「豪華だな。今日はカップラーメンで済ます所
だったんだが。」
「だ・か・らいつも体に悪いものは食べちゃ駄目
って言ってるよね!」
「しかし時間の効率を考えると…」
「早死にしても知らないからね!」
「はい…」
リサは見た目はギャルなのに本当に健康とか
料理にうるさい。
ただリサの作る料理はかなり美味しいから良し
としよう。
「ちょっと待っててね。」
「ん。」
それから僕は紅白を見始めた。
もうリサが家に来てから30分ほど経った。
もうそろそろすき焼きができるころだろうか。
「お待たせ~。すき焼き到着しま~す♪」
この予想も当たった。
「おー!美味しそうだな。」
「そう?ありがと♪」
「頂きます!」
「どうぞ~」
僕はすき焼きをまるで子供のように食べ始めた。
本当にリサの飯は上手い。
「どう?美味しい?」
「うん。かなり美味しい。」
「そっか。良かった♪」
僕は食レポが下手だ。理系だとこういうのが
苦手なのだろうか…
せめて少しでも誉めておこう。
「こんなに美味しい飯を作れるなら、リサは良い
嫁になると思うよ。」
「えっ////」
「本当に上手い。その…ありがとう///」
「う、うん。ありがと////」
二人ともすき焼きを食べて熱くなったからか、
とても顔が赤くなっていた。
「嫁になるのはまだまだ先のことだけどね♪」
「そうだな。でもリサすぐ彼氏つくって結婚
しそうだな…」
「そう?そう簡単にいかないんだけどね…」
「リサなら平気だろ。」
「いや~。それが好きな人に告る勇気が無いんだ
よね~♪今の関係が壊れたくないみたいな?」
「そ、そっか…」
「うん。」
僕らはそんな変な話をしながら、すき焼きを食べ
終わった。
でも、さっきのリサの好きな人って誰だ?
高校2年生になった訳だし、もう付き合っても
おかしくない。
リサのことだし、どうせすぐに他の男に取られて
しまう。実際にリサのことを狙ってる奴を5人程
知っているしな…
他の男に取られてしまうくらいなら…
今のうちに……
「おっと…もう時間だね♪そろそろ行こっか!」
リサの声でやっと現実に返ってきた。
時刻はもう8時半だ。
ここから神社に歩くとなると1時間半ほど。
となると、10時頃に着くな。
「分かった。直ぐ準備する。」
僕は急いで黒いコートを来て、スマホと財布だけ
持った。
「よし、行くよ~!」
「うん。」
冷たい風が吹く中、僕らは目的地に向かって
歩き始めた。
僕らを街灯と月の光が照らす。
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10時10分…
「よ!石原!」
「リサ。やっと来たのね。」
そこには水野とその彼女の湊友希那さんがいた。
この二人がどうやって付き合ったかはまた別の
機会に話そう。
この二人は僕の中学からの友達だ。
リサのおかげで出来た大切な友達…
そして、その二人以外にもまだ二人いる。
「久しぶりです。石原さん。」
「リサさんと石原さん!今日も二人一緒ですか」
最初に挨拶してきたのが水野の弟の水野亮真君。
顔がとても水野に似ている。
って兄弟だから当たり前なのだが…
後からディスってきた黒髪の少女は奥沢美咲。
彼女はリサと友希那と同じく、バンドをしている。
確かおかしなバンドだったと思う。
僕の苦手な雰囲気の人達だ。
リサと友希那のバンドは好きだがな。
ちなみに二人とも一つ学年が下で、高校一年生。
学校は違うのだが…
「美咲!久しぶり♪あれ?翔平君は?」
するとリサが翔平君の名を出した。
桐谷翔平君も先程の二人の同級生で、奥沢さんと
結構仲の良い少年だ。
屁理屈ばかり言う子だが、あまりにもイケメンな
ことから屁理屈王子と呼ばれている。
奥沢さんもまあまあ可愛いから付き合っても特に
違和感はないが、彼らはまだ付き合ってない
みたいだ。
「もうそろそろ来ると思いますよ♪」
奥沢さんは結構しっかりした女の子だな。
先輩への対応も丁寧だ。
「へ~。美咲、一緒に来なかったんだ?」
「リ、リサさん!」
「誘うの恥ずかしかったの?」
「あの!私はリサさんと違って…」
おっと。
これは女子トークが始まる予感だ。
友希那と男子陣はそっと二人から離れた場所に
移動した。
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やっと二人の会話が終わったらしい。
話していた時間は20分だ。
一体そんなに何を話すのだろうか?
「やっと終わったのね。」
「ごめん。友希那。ちょっと長引いた♪」
「すみません湊さん。」
やっとまた全員が同じ場所に着いた。
するとまるでタイミングを見計らったかのように
翔平君が来た。
「おーい。桐谷ー!」
やっと話せる友達が来て嬉しいのか、水野の弟君
が大きく手を振っている。
「あ!翔平だ!」
奥沢さんも翔平君が来て嬉しいのか少し顔を赤く
して手を振っている。
「翔平君、更にかっこよくなったな。」
水野は腕を組み、ボソッと呟いた。確かに半年前
会ったときよりまたイケメンになっている。
「だね~」
リサもそう思ったようだ。
少しイケメンに共感しているところに僕は嫉妬を
した。
だが、そうだ。リサに似合うのはイケメンだ。
僕は顔はそこそこ。性格はゴミ。取り柄は
勉強くらいだ。
こんな僕が釣り合う訳がない。
そんなことを思いながら、僕は複雑な気持ちで
「完全に同意だ。」
と呟いた。
すると友希那も
「私もよ。」
と頷いた。
「お待たせ。」
翔平君はそう奥沢さんと水野の弟に声をかけた。
もうセリフも何もかも月9のドラマの主人公の
ようだ。少し羨ましい…
「おう。」
水野の弟は反応まで水野にそっくりだ。
「よう。翔平君。またイケメンになったな。」
今度は水野本人が翔平君に声をかけた。
やはり似ている。
「やめてください。」
会うたびに水野にイケメンになったなと言われ、
恥ずかしいのか翔平君はそっぽを向いて
笑いながら呟いた。
これは照れてるな。僕はそう思ったが、さすがに
口には出さないことにした。
それが先輩として。人として当たり前だ。
「あれ~?照れてるの?」
おい。僕が良いこと言った側からそれを壊すな。
そう、リサが翔平君をからかい始めた。
リサは素直で面倒見が良いのが好かれるのだが、
時にそれが反対にうざったがれることもある。
僕も初めて話したときはそうだった。
これは止めなくてはいけないな。
そう思ったが、それをする意味はなくなった。
「リサ。それくらいにしといた方が良いと思う
わよ。翔平君に怒られても私は知らないからね」
友希那が注意してくれたからだ。
長年の友達だからリサの行動が分かったのだろう
しかしこのまま黙っているとまるで自分がリサの
ことを何とも思ってないようになってしまう。
「僕も完全に同意だ。やめといた方が良い。」
これで良いだろう。
「え~。まあ、友希那と詠一が言うんだし、
仕方ないか~…」
彼女は少し不機嫌そうに頬を膨らませている。
その姿はあまりにも可愛らしかった。
「よし。全員そろったし。ここからはバラで。」
水野が皆に声をかけた。
皆賛成のようだ。
僕ら4人は彼らに別れを告げ、その場を離れた。
それなら何故そこに集合したかって?
それは水野が皆の顔が見たいからだろう。
きっと…
そんなことを考えていると
「悪い、二人共。俺と友希那さ、この後ちょっと
行きたい所があるんだ。」
突然の水野の言葉に僕は少し驚いた。
「わ、分かった。じゃあ良いお年を!
友希那、玲央、お幸せに!」
リサも同じく驚いたようだが、この後のことを
想像してか、最後にはきちんと友希那と水野の
ことを応援していた。
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リサside
ヤバイ…
結局詠一と二人っきりになっちゃった…
でも、友希那幸せそうだったな。
あの友希那が玲央の彼女なんだもんね~。
きっとこの後…ああなってこうなって……
はぁ///
私はこの後のことを考えて自分で恥ずかしく
なってしまった。
私なんて告白もされないなー。
自分から行くのはちょっとね…
詠一から告られるのを待ってるけど…
一向にされる気配はない。
「ねえ、どこ行く?」
「うーん。公園でも行くか?」
「プッ!何そのチョイス!」
彼と話してるのはとても楽しい。
いつまでも話していたいと思うほどだ。
告白なんてしたらこの関係は壊れてしまうの
だろうか…
お願い神様。来年こそ…
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結局私達は公園に来た。
年明けまであと1時間もない。
「もう今年も終わりだね~」
「うん。あと5ヶ月で平成も終わる。」
「時間の流れって早いね~」
「時間ってのは客観的なものではなくて主観的な
ものだからよく分からないよ。」
「へ~。よく分かんないな♪」
会ってすぐのときはヤバイ奴の隣になったな~
なんて思ってた。
だけど今は彼のお堅いセリフを聞くと胸がキュン
とする。
私は彼の家族事情を聞いた時から彼のことが好き
みたいだ。
その後も私達はくだらない話をして、あっという
間に今年が終わるまであと一分になった。
「詠一。今年も友達でいてくれてありがと♪」
「うん。こちらこそありがとう。」
「詠一、あのさ…来年は……ともd『ゴーン』」
私が大切なことを詠一に伝えようとした時、
大きな鐘の音が響いた。
せっかくの勇気が無駄になっちゃった。
「ねぇ、リサ。」
彼はいつもより優しく私に話しかけてきた。
「何?」
「鐘の音ってゴーンって響くよね。」
「そうだね。」
どうしたのだろう?彼はいつも真面目だが遂に
イカれてしまったのだろうか。
「このゴーンって何で鳴るか分かる?」
「さあ?」
どうやら違うみたいだ。
「人々にご恩を思い出させるためだよ。」
「え?」
「一年間のご恩を思い出させ、新たなご恩と
共に感謝させるためだ。」
「あ、だからゴーンなのね。」
「そう。あの車の会社の社長じゃないからね」
珍しく彼がギャグを入れてきた。
私は思わず笑ってしまい、さっきまでのモヤモヤ
した気持ちが消えてしまった。
詠一ってすごい人だ。たった一言で私の心を
動かす。
悲しくなったり嬉しくなったり。
「リサ、僕はご恩を思い出したよ。
時計が54,病気は36,墨は9だ。今僕がリサに伝え
るべきものは27だね。」
「へ?」
新年早々詠一ワールド炸裂だ。
皆はこれが解けるだろうか?
私はこれが解けず、結局彼に答えを聞くことに
なった。
今年も私と詠一の仲は続いていく。
決して壊れることのなく…
私が伝えたかった思いも、日本中のご恩も
鐘の音と共に新年の夜に暖かく溶けていった。
数学や物理の公式のようにはっきりと出ないこの
思いを、どうか鐘の音と共に…
~See you again~
ここまで読んで下さりありがとうございます。
かなり長くなりました。
リサが伝えたかった思い、そして詠一が伝えた
思いの答えが知りたい方は、感想と共に連絡
お願いします♪
今年もよろしくお願いします!