恋の方程式   作:アインシュタイン

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更新また遅くなりました

今回はヒロイン交代かもしれません
リサ姉頑張れー


恋の方程式#9

 

↑恋の方程式#9%↓

 

 

 

「ねえねえ。何でそんな顔してるの?」

 

僕の目をじっと見て質問してきた水色の髪の少女

の名は“氷川日菜”

 

「……」

 

バスレクの時から関わりたくなかったのだが、

なんと僕と彼女は同じ班になってしまったのだ。

 

開会式終了後、僕らは最初に簡単なレクリエー

ションを一時間ほどして、今は休憩時間だ。

 

どんなレクをしたかというと、先生が何らかの

お題を出し、それを30秒以内でするというものだ

 

例をあげると、6人ペアを作ってじゃんけんする

や、誕生日の早い順に並ぶというものだ。

 

僕とリサは何だかんだで共通点は少ない為、

仲直りは全く出来なかった。

 

「もしかして、リサちーと喧嘩したの?」

 

「ッ!?」

 

僕は急に彼女に本当のことを言い当てられ、正直

ビビった。

 

「図星か。なるほどね~」

 

どうして彼女は僕のことを当てられたのだろう。

もしかして彼女は心理学者なのだろうか。

 

「何故分かった?」

 

「だって、君がそんなに落ち込んでるところ見た

ことないから、中学校入って一度もなかったこと

か起きたってことでしょ!」

 

「ああ。でもそれだけで何で喧嘩とわかる?」

 

「そんなの簡単だよ。リサちーのこと見てみな」

 

僕は一生懸命リサのことを探した。彼女は見た目

がいろんな意味で目立つので、とても簡単に見つ

かった。

 

そこには、下を向いてあからさまに落ち込んでい

るリサがいた。

 

「なるほどな。」

 

「リサちー分かりやすすぎだよね~。まあ、そこ

が可愛いんだけど。」

 

僕もそれに同意だったが、とてもじゃないが口に

は出来なかった。

 

「仲直り、しないの?」

 

仲直りか。

 

僕は本当にしょうもないことで、彼女を傷つけて

しまった。自分のことをリサはそうやって見てな

いのは当たり前なのに…

 

本当に、僕はリサのおかげで良くも悪くも理性的

な人間でなく、感情的な人間になってしまった。

 

「しようとは思う。でも、どうすれば良いのか

分からないんだ。」

 

「何で?」

 

「今までそういう経験なかったから。」

 

「なるほど~それじゃあさ、私が仲直りの方法

教えてあげるけど、知りたい?」

 

「ああ。是非とも知りたいところだ!」

 

ニヤリ…

 

僕はその時、彼女の顔に腹黒さを感じた。

これはマズイ気がする。

 

「そっか~知りたいか~♪でもさ、ただで教える

のはるんってしないな~」

 

「何をすれば良いんだ?」

 

「それは後払いでいいや!ちょっと耳貸して」

 

ゴニョゴニョ…

 

「おい。くすぐったい。」

 

「もう。うるさいな~」

 

ゴニョゴニョゴニョ…

 

僕はこの時、これから大変なことが待っていると

いう事実を知らなかった。

 

----------------------

 

~リサside~

 

私は何故か彼のことを怒らせてしまった。

自分でも原因はわからない。急に彼は不機嫌に

なったのだ。

 

何度もあのとき自分が彼に何をしたか考えたが、

結局なにも出てこない。

 

「はぁ…」

 

私は大きなため息をついた。

 

どうやって仲直りしよう。

何て言って謝れば良いんだろう。

 

どこかで謝るチャンスを作りたかったのに、

レクの班は違くなっちゃったし、レクの最中も

全くといって良いほど関わらなかった。

 

「リサ、どうかしたの?」

 

すると、後ろから落ち着く声が聞こえた。

 

友希那だ。

 

「いや!別に何もないよ!」

 

「そうかしら。ならさっきのため息は何かしら」

 

「え?そ…それは…」

 

「フフッ…リサは嘘が下手みたいね。」

 

あー!完全にバレてる~

 

「リサは最近、悩みごとが多くなってきたわね」

 

「そ、そう?」

 

「ええ。中学に入ってここ何回もRINEで相談を受

けたわよ。石原君が話しかけづらいんだけど~ど

うすればいいの?とか」

 

「それは入学してすぐの話でしょ」

 

「いえ。すごい冷たいんだけどどうすれば友達に

なれると思う?とか」

 

「それも友達になる前の話ね。」

 

「それ以外も、友達になったのに名字にさん付け

で呼ばれるんだけど~どうしてかな?席替えに

なっちゃうよ~どうしよう!?」

 

「あー耳がいたい」

 

「ほぼ全部石原君のことよね。今回もそうなの

かしら?リサ、答えて」

 

私は少しためらった。でも、友希那のいつもは

見せない真っ直ぐな瞳を目にして、恐る恐る

話すことにした。

 

のだが、

 

「プハハッ!おい!友希那、それおもしれー!

もう一回リサの物真似して!」

 

「ちょっ!あなた、聞いてたの!?///」

 

「頼む!もう一回してくれ!」

 

「嫌よ///もう絶対にしない////」

 

完全に水野君に遮られた。

 

この喧嘩、長引きそうだなー。

 

友希那も照れてるし。水野君と友希那って、喧嘩

しても仲良いよねー。私もそうなりたい。

 

でもその代わり、レクの班が私と友希那、水野君

と石井くんだから、正直言って石井くんと二人に

なるのは辛いんだけどね。

 

女子から嫉妬されるし、何より私のタイプじゃ

ないんだよなー。

 

そんな事を思ってると、石井君が二人の喧嘩の

仲裁に入った。

 

「あのー。二人とも、喧嘩はそこら辺に…」

 

「「黙ってて(ろ)」」

 

あ、ハモったね。

 

本当にこの二人見てると、喧嘩するほど仲が良い

って言葉を信じるよ。

 

私と詠一も、そうなれるかな?

 

----------------------

 

 

5分後…

 

結局今回も水野君が友希那に折れて、喧嘩は

終わった。

 

友希那の顔が真っ赤になってるのは気のせい

だよね…?

 

「おい。友希那、あれ見ろ」

 

水野君が友希那の肩を触り、反対方向を指差した

 

「な、何よ///全く見えないけど」

 

「あ、そうだった。お前チビだもんな。見えねー

んだった。」

 

「ちょっと!ただのイタズラなの?私にさっきの

口論で負けたから?」

 

「ちょっと黙れ。」

 

水野君はそう言うと、友希那の後ろにまわった。

 

ヒョイ

 

私はその時とんでもない光景を見た。

 

なんと、水野君が友希那のお腹を抱いて、持ち

上げたのだ。

 

「ちょっ///何してるの?玲央!降ろして!」

 

「いいから見ろよ。」

 

「……」

 

「降ろすぞー」

 

私はすっかり固まってしまった。

 

水野君、どんだけ力持ちなの!?

 

あと、友希那から湯気が出てる気がするんだけど

これも気のせい…だよね?

 

「リサ。早くいきなさい。」

 

まだ顔が赤い友希那が、私に向こうに行くように

声をかけてきた。

 

「急いだほうがいいぞー」

 

水野君はいつも通りに話しかけてくる。

 

「な、何で?」

 

「詠一と日菜がイチャイチャしてる」

 

「ええ。」

 

「え?もう一回言って?」

 

私は余程信じられなかったのか、聞き直して

しまった。

 

「だから、日菜が、詠一の耳に息かけて、

くすぐってる。」

 

「そして、それに石原君が喜んでるって所ね」

 

嘘だ…

 

あの詠一が、女の人にそんなことされて喜ぶ

なんて。

 

よりによって、今まで話したこともない日菜

だなんて。

 

「ちょっと…行ってくる…」

 

私は複雑な気持ちで、二人の方へ向かった。

 

「リサ、壊れないかしら」

 

「知らねー。アイツら、喧嘩したんだろ?」

 

「あ、その事を聞こうとしてたのに、あなたの

せいで忘れたわ」

 

「俺のせいじゃない。」

 

「いえ、あなたのせいよ。」

 

「元はと言えばだな、お前があんなこと…」

 

「だから二人とも、仲良く…」

 

「「黙ってて(ろ)」」

 

----------------------

 

少し急ぎ足で、人混みを掻き分けて私は詠一の

所へ向かった。

 

友希那も言ってたけど、私は確かに彼と出会って

から、悩みごとが増えた。

 

でも、それは……

 

「でさーいっちゃん!その時ね…」

 

「なるほど。ゲーデルの不完全性定理だな。」

 

「そうそう。それだよ~」

 

「日菜とは話が合いそうだ。」

 

ちょっと待って…

 

詠一がゲーデル?じゃなくて

“いっちゃん”?

 

いっちゃんの不完全ホニャララって何よ!

あ、ゲーデルの不完全ホニャララだった。

 

完全に混乱している。

どうしよう。

 

私は何でこんなに悩んでるんだ?

 

詠一と喧嘩したこと?

 

それとも、詠一が日菜と仲良くなったこと?

 

「あ、リサちーだ。いっちゃん、外行こ~♪」

 

「そうだな。」

 

そうして日菜と詠一は体育館を出ていった。

 

今追いかけないと、詠一がいなくなっちゃう。

今仲直りしないと、詠一と話せなくなっちゃう。

 

私はもう何が何か分からないまま、急いで

詠一を追いかけた。

 

詠一とまた仲良くなれることを願って。

 

でも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ!いっちゃん!」

 

 

 

現実はいつも私を突き放す。

 

 

~See you again~




今回は友希那と水野君のイチャイチャでした

あ、詠一が日菜とどうなったかは次回。
安心してください。ヒロインはリサですよー

次回は詠一とリサが仲直り!?するかも。
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