恋の方程式   作:アインシュタイン

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こんにちは!

お気に入り登場、感想、評価ありがとうございます!
とても嬉しいです♪

思ったより番外編の反響があり、嬉しいばかり
です。謎は解けましたか?

今後も感想、お気に入り登場共に
お待ちしてます。

それではどうぞ!


恋の方程式#4

↑恋の方程式#4%↓

 

 

 

「神様ね。なるほど、実に面白い。」

 

僕がリサを名前呼びし始めて一週間と一日が

経ったその日、僕らはとある問題に直面した。

 

そう、その名は

 

“席替え”だ。

 

----------------------

 

朝のHR…

 

 

「はい、それじゃ入学から1ヶ月以上経ったこと

だし、そろそろ席替えしますか。」

 

突然の先生の言葉にクラスはざわめき始めた。

 

喜ぶ奴と悲しむ奴。

どちらでもないがとりあえず騒ぐ奴。

 

大体クラス内でのざわめきはこの3種類の人間

からなる。

 

僕はどちらかというと悲しむけど騒がない奴

だった。

 

「詠一、席替えだって。新しい席で大丈夫?」

「どういうことだい?」

 

「だって詠一、私と友希那以外の女子と話せない

でしょ?それヤバくない?」

そう。

その通りなのだ。

 

僕は友達が出来たと言ってもまだ少ないほう

だった。

 

つまり、知らない人が隣になってしまうと、また

話さなくなり、昔の自分に戻ってしまうのだ。

 

「そうだね。また昔の自分に戻りそうだ。」

 

「だよね~。折角詠一と友達になれたのに…」

 

「まあ…そう…だね///」

 

僕は彼女の言葉と不安と悲しみの混ざったような

顔を見て、少し恥ずかしくなった。

 

彼女も少しでも僕と隣でなくなるのを悲しく

思っていてくれた。

 

それがとても嬉しかったのだ。

 

入学時は名前順でペアを作り、場所だけをクジで

引いたので、石原と今井のペアになることが

出来た。

 

昔のリサを嫌がってた自分が懐かしい。

 

仕方がない。あの手を使うしかないな。

 

 

「それじゃあ今から割り箸に番号書くから、その

割り箸を一人ずつ取って、書いてあった番号の席

に移動してね!」

 

先生の提案に全員が賛成しかけた。

 

しかし…

「先生。それは割り箸の無駄遣いですよ。」

 

僕だけは反対だった。

 

「石原くん、確かにそうね。ならどうしろと?」

 

「そうですね。白紙に30本線を引いてください」

 

「出来たわ。」

 

「そしたらその線の下の部分を隠すように紙を

折ってください。」

 

「そしたら?」

 

「隠した線の先に端から順番に数字を書いて

ください。出来れば左から。」

 

「分かったわ。これでどうするの?」

 

「角の席の人でじゃんけんをしますかね。」

 

よし。事は思うように進んでいる。

 

もう皆は分かっただろうか。

僕はリサとまた隣になるための種をまいた。

 

「おっと。僕も角の席だった。」

 

そう、僕は三の川の一番後ろの窓側の席だ。

 

「最初はグー。じゃんけんポイ!」

 

結果は僕の一人負けだった。

 

こうして三の川のクジ順は一番最後となった。

 

「それでは一の川の人から線の上に左から順に

名前を書いてください。」

 

「書けたら縦線と縦線の間に横の線を一本引いて

くださいね。」

 

「なるほどね。あみだくじか。ありがとう。

石原くん。」

 

「いえいえ。」

 

 

僕の思考にかなう奴はいない。

皆まだまだ中学生だな。

 

このゲーム、完全に僕の勝ちだ。

 

僕はそう確信したのだった。

 

----------------------

 

予想通り僕とリサは隣になった。

皆はどうしてそうなったか分かるよね?

 

「不思議だよね~腐れ縁ってやつ?」

 

僕とまた隣になれたことに対して、リサは

とても上機嫌だった。

 

「この世のなかに縁や運命はない。全て公平な

確率の上で成り立っている。」

 

「それならやっぱり奇跡なんだから運命なんじゃ

ないの?」

 

「いや、因果の法則といって結果には原因が

つきものなんだよ。つまり、僕らがまた隣の席

になったのは何らかの原因がある。

よって運命や奇跡ではない。」

 

そう。今回また僕とリサが隣になったのは

思いっきり必然だ。

 

僕が種をまいたのだから。

 

「誰が言ったか忘れたけど、『人生には二つの道

しかない。一つは奇跡などまったく存在しないか

の様に生きること。もう一つはすべてが奇跡で

あるかの様に生きること。』って言ってたよ。」

 

「アインシュタインだね。」

 

「そう。その人その人。」

 

全く。名言自体は覚えているのに誰が言ったか

忘れてる辺りがリサらしい。

 

それにしても彼女はどうして僕と隣になれたこと

を喜んでいるのだろうか。

 

僕が一方的に好意を抱いていたと思ったのだが。

もしや…

 

 

って。無い無い。夢の見すぎだな。

 

「やっぱり神様のお陰かな♪」

 

「え?」

 

「ん?さっき線を引くときにね、神様にお願い

したんだよね。」

 

「何を?」

 

「そりゃ“詠一とまた隣になれますように”って」

 

僕はとても嬉しかった。

 

彼女の暖かい微笑みから放たれるその言葉は

もう女神に等しかった。

 

「そ…そうだったんだ。ただリサ、神様はいない

んだよ。すべては必然なのさ。」

「ふーん。そうなんだ~♪」

 

僕はタネを打ち明けようとした。

 

その時…

 

「詠一がそう思ってても私は神様を信じるよ。

だってこうして隣になれたんだし。」

リサが僕に聞こえないような小さな声でボソッと

呟いた。

 

「神様ね。なるほど、実に面白い。」

 

僕は彼女の言葉を聞いてしまい、本当のことを

打ち明けられなかった。

 

「まあそうだね。やはり神の存在を否定するのは

やめようか。悪魔の証明となり僕のほうが不利な

状況だからね。」

「何それ?」

 

「例えば黒い白鳥がいるとするだろ?」

 

「うん。いないけどね。」

 

「仮の話だ。すると、黒い白鳥の存在を信じる人

は黒い白鳥を一匹でも見つければ良い。しかし、

黒い白鳥の存在を信じない者は全ての白鳥を見て

一匹も黒い白鳥がいないことを証明しないとだ。

つまり、架空の存在は否定派の方が圧倒的に不利

ということさ。」

 

「なるほど~。勉強になります!先生♪」

 

その瞳でそんなことを言われると本当に体に

悪い。さっきから心臓がバクバクだ。

 

目の前で彼女の涙を見たときから、僕は彼女に

恋をしている。

 

この思いを公式にするのはそう簡単じゃない。

だが、僕はこの思いを恋だと信じることにした。

 

悪魔の証明は嫌だからね。

 

 

 

はるか昔、哲学者のニーチェは

「神は死んだ。」

と告げた。

 

しかし、この話には続きがある。

 

それは、

 

「今や、私達は超人の生まれることを願う。」

 

というものだ。

 

超人とは自分に誠実に、強い精神を持つ人のこと

を指す。

 

 

人間は弱い存在だ。

 

すぐに何かに頼りたくなり、架空の存在を信仰

することで、自分を保っている。

 

 

 

それでも良い。

 

それでも良いから、もし神様がいるのなら、

今はそれを信じたくなった。

 

アインシュタインの名言のように、人生は選択

の連続だ。

 

僕の選択は間違っているか、合っているか。

それが分かるのは僕だけだ。

 

 

“どうか神様、僕を永遠に彼女の側に

居させて下さい。

 

リサの笑顔をずっと側で見させてください”

 

 

「リサ、後でノート写させてくれないか。

本読みたいからさ。」

 

「コラっ!授業真面目に受けなよ。」

 

「やだね~。」

 

「全く…」

 

 

 

この後もずっとリサと詠一が隣同士の関係になる

ことを今はまだ誰も知らない。

 

知っているのはそう、きっと…

 

 

 

 

神様だけだ。

 

 

 

~See you again~

 




ここまで読んで頂きありがとうございます。
今回は詠一の心情の変化を伝えようと思い、
書いてみました。

昔の詠一なら「神様?そんなのいないね。」で
終わってましたが、リサの影響の強さが
分かりますよね♪

どうして詠一が席の隣になれたのか。
この謎が解けた人、もしくはヒントが欲しい人は
感想と共にお願いします♪

あ、次回番外編の答え合わせしま~す!
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