ヌヌ葉否   作:エンゼ

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続いちゃいました(白目)
低クオリティなので期待はしないで下さい(切実)


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 皆様、ごきげんはいかがでしょうか。私、ヌヌ葉否は元気です。なんなら朝飯前に一仕事出来そうなくらいには元気ですよ。

 今の時間は午前4時。いつもなら後一時間は寝てるのですが、目が覚めてしまったのでもう起きておくことにしました。

 本日は所謂休日。しかも補習もバイトもないので完全にフリーです...辛いですね。

 

 そろそろ桜の季節でしょうか。まだ満開というまでにはいってませんが、ちらほらとそんな予兆が見えつつありますね。春は好きですよ私。

 

 ちなみに杏のほうなのですが、頑張ってるそうです。自己申告なので真偽は不明ですが信じます。杏は本気を出せば天才ですしね。例で言えば物理でしょうか。なんで杏は自由落下の計算を暗算で出来るのでしょうかね。あれ9.8とかいう慣れないと計算し辛い数字があるにも関わらずですよ。まぁ恐らく自由落下以外にも暗算出来るのでしょうが。そうだったら流石ですね...常に本気でいて欲しいものですよ。

 

 さて、私は今キッチンに向かっているところです。朝御飯...ではないです。朝御飯は杏が起きる時間に合わせて作らないと冷えてしまいますからね。というわけで作ってるのは飴です。杏はどうやら甘い飴が好きなようでよく好んで食べます。結構前に気が乗って試しに飴を作って見たところ大変気に入られたようで、以来私が杏の飴の製作をしてるというわけです。今の世の中は便利になりまして、飴の作り方はインターネットを使えばすぐレシピが手に入ります。そのレシピに軽く杏の好みに合わせてアレンジをします。杏との付き合いはそれなりにありますからね、嫌でも覚えてしまいます...そういえば、杏があんな感じになったのはいつ頃でしょう。少なくとも今年からはああでしたが...

 

 ───おっといけないけない、お菓子作りは集中して行わなくてはならないですからね。一つ分量間違えれば味はコロッと変わっちゃいますし。どれ、とりあえず味見を......はい、可もなく不可もなくですね。正直既製品のほうが美味しいと思うんですがねぇ...杏も物好きなんですね。

 

 まぁ、私も好きでやっていますしね。研究を続けますか─────

 

 

 

 

 

 

「...おはよ。いなむぅ、ご飯あるー?」

 

 ───おや、気付けばこんな時間に。私としたことがつい研究に没頭してしまったみたいですね...幸い下準備は済ませてはいるので後は作るだけです。

 

「ちょっと待ってて下さいね。すぐ出来ますから」

「んぅ...」

「まだ寝惚けてますか、とりあえず顔洗ってきてください」

「はーい...」

 

 全く、仮にもアイドルになったんですからその自覚をもって欲しいものですよ...いえ、身だしなみを整え出したら逆に気持ち悪いです。杏らしくなくなりますね。

 

「...ところでさぁ」

「どうしました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その話し方、いつまで続けるつもり?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ..................

 

「...ごめん、失言だったよ。顔洗って来るね」

「...いえ、大丈夫ですよ」

 

 ......そろそろ食パンが焼き上がる頃です。杏は確か苺ジャムでしたね。コーンスープ用のお湯ももう沸騰してますしササッと進めましょうか。

 

 ............

 

 

 

 ────────

 

 

 

 ──ほら、見てよお母さん、お父さん。

 ──テスト頑張ったよ。

 ──一番だよ。

 ──習い事だって一番取ったよ。

 ──素行だって態度だってマナーだって運動だって────

 ──だから、だからさ、お父さん、否を...私を...

 

 

 ────────

 

 

 ......なんで、今更になって......

 

「思い出したく、なかったのに...」





多分続きません

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