ロイド「お前は誰なんだ!こんなことはあり得ない!魔幻獣の闇…いや闇の王がもう一人いるなど」
ロイドの言葉に全員に衝撃が走る
少年が闇の王である
もしかしたら敵なのかもしれないと・・・
しかし
少年「これ?別になくてもいいよ。そんなに欲しいってんなら…」
少年の腕に闇がたまる
それは光を飲むように・・・包み込むように
白と黒、半々の色の槍を形作った
少年「受け取れええええ!!」
抉るように投げる
それは互いを食い合わず背中合わせに駆けた
夢のように
叶わなかった願いのように
ロイド「だが、この程度」
少年「ししょ・・・赤髪さん!」
赤髪「!?」
少年「あんたの力を貸してくれ!」
赤髪「!(コクリ)」
そして駆ける、切る
ともに一息のずれもなく
グラハム「誰だか知らんが助太刀いたす」
少年「おう、爺さん腰には気を付けろよ」
誰もが絶望に伏しかけた
エレノアとアイリスが呪文唱える
アイリス「エレノア、行きましょう!」
エレノア「はい!」
グラハム「もう、お体はよろしいのですか?」
エレノア「もう大丈夫です、グラハムさんも気を付けて」
誰もが希望を持ち直した
ロイド「ふざ・・・けるなぁぁぁぁっ!光の王がなぜ!?私のソウルを返せええ!!」
ロイドは詠唱中の二人に攻撃をしようとする
少年「ですが、残念でしたーあなたはここからのがしませーん」
重力がロイドを襲う
それも地に落ちるほどの
ロイド「なぜだ・・・なぜ・・ありえん・・・」
ロイドは恨み節のように
つらつらと自分の計画を目的を・・・なんだかんだ
そこめんどくさがったとか言うな
グラハム「姫様、仇は討ちました。」
グラハムは亡き姫へと言葉を
そして
赤髪「・・・」
少年「俺が誰かってことですよね?」
赤髪「(コクリ)」
赤髪も疑問に思ったはずである
同じ太刀筋に黒猫のような瞳
そして闇
少年「あ、もう闇の王の力は全部使ったんで大丈夫です」
赤髪「(あ、そうなのね)」
少年「やっぱり、あんたはどこにいても同じ、口下手っていうかなんて言うか」
赤髪「?」
少年「いやいやこっちの話ですよ」
キャトラ「アイリス!」
エレノア「アイリス様!」
赤髪「!?」
二人のアイリスが重なり
手をつかんだ
アイリス「ああ、ほんとうにほんとうに…」
アイリスは失ってしまった温もりを
もう会えないと思っていたあの人に会えて
アイリス「さよなら」
少年「と、待ちな」
彼はアイリスをつかむと
なけなしの力で彼女を繋ぎとめた
少年「時間がないのも承知だ、だから一方的かつ無理矢理だ、これも持っていってくれ」
そういうと少年はアイリスに何かを渡した
アイリス「!?」
少年「あんたにならわかるはずだ」
アイリスは少しの迷いの後に
「あなたは…そう…」
微笑みながら消えていった
【未来の世界】
ー全てなくなってしまったわね
でもまだ終わりじゃない
ー全ての命が消えた世界に新たなソウルが満ちていくわ
アイリスの持っている光と、アイリスが持ってきた闇。
ーきっと世界はきっと…ねっ、そうでしょ?
ーああ
なにもかもがなくなった世界に
一つの緑が芽生え
二匹の猫の鳴き声が響いた気がした