インフィニット・ストラトス〜つきのおとしもの〜 作:リバルリー
クラス
一夏も忍からのアドバイスを貰ったものの、未だに答えが出ずにいた。
鈴は一夏と会うことは避けて、一夏に声を掛けられても顔を背ける姿が見られるようになった。
「一夏、答えは出た?」
忍が一夏にそう尋ねても、一夏には「まだ分からない」としか言えなかった。
「一夏、来週からいよいよクラス対抗戦が始まるぞ。アリーナは試合用の設定に調整されているから、実質特訓は今日で最後だな」
空が橙色に染まり始めた放課後、一夏たちは第三アリーナへ向かった。
世界で二人しかいないIS操縦者の特訓とあって、皆興味があるようで、放課後のアリーナはほぼ毎回満席であった。
その席を『指定席』として売った二年生の生徒もいたようだが、その生徒は千冬先生に制裁を下され、首謀者グループは三日間寮の部屋から出てこられなくなったらしい。
何をされたのかは…本人たちのみぞ知る。
「IS操縦もようやく様になってきたな。今度こそ———」
と箒が言葉を続けようとするが、
「まあ、武術に長けている箒さんと、IS代表候補生のわたくし、そして忍さんが訓練に付き合っているんですもの。このくらい当然ですわ」
初めての対等な友と呼べる存在、その存在に最後まで教えられるという事実に気持ちが舞い上がったのか、胸を張ったセシリアが言葉を遮ってしまった。
「…中距離射撃型の
言葉を遮られたせいで、箒は少し不機嫌そうにセシリアに告げた。
「確かに。今後射撃武装を持つことがあるかもしれないにしても、もっとさまざまな操縦技術を教えておくべきでしたわね…」
「まぁまぁ、それを教えても多分一夏には難しかったと思うよ。実際僕もかなり時間をかけたし」
忍が頭を抱えるセシリアを慰めるために、苦笑いしつつもそう言った。
「おいそれどういう意味だよ!」
「一夏にはまだ早すぎるってだけ。下地が出来てない状態の入学だったから、それを頭に焼き付けられるのはまだ早いって事。地道に予習と復習をしてけば、知識は身につくよ。ね?」
「お、おう…頑張る」
馬鹿にされたような気がして一夏が腹を立てたが、拗ねた子供を励ますように微笑みかけた忍を見て、怒りを引っ込めた。
「それでは一夏さん、今日はは昨日からの
「おう」
セシリアに促され、第三アリーナのAピットのドアセンサーにに一夏が
触れる。
指紋・静脈認証により開放許可が下り、ドアがバシュッと音を立てて開いた。
が、
「待ってたわよ、一夏!!」
そこには、いるはずのない人物、凰鈴音が立っていた。
いかがでしたか?これからも書きたいときに書いていきたいと思っていますので、こんなメンタルクソ雑魚遅刻常習犯で良ければよろしくお願いします。