弓の使い手 りめいく?   作:とて 

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久しぶりの続きです。
どうぞ。


3話

ベッドの上に落ちる。フラフラと立ち上がりながらソファの方へ移動する。

 

紀李「あー…負けた。」

 

国近「冬亞くん!」

 

国近がすごい勢いでそばに寄ってきて、紀李に抱きつく。

 

紀李「おっ、と。柚宇さん。」

 

国近「大丈夫?なんで無茶したの?」

 

紀李「無茶してないですよ…ただ寝かせてください…。」

 

そう言うとそのまま眠りについた。そこに出水と太刀川が来る。

 

出水「紀李、大丈夫か?」

 

太刀川「おつかれ〜…ってあらら。」

 

国近「寝ちゃった。」

 

太刀川「じゃあ、国近は紀李見といてくれ。出水、風間隊の作戦室行くぞ。」

 

出水「了解。」

 

国近「はーい。」

 

太刀川と出水が部屋を出ていったあとに、毛布を持ち出して紀李へかける。

 

国近「無茶しちゃって…。」

 

そう言いながら紀李の頭を撫でる。しばらくすると、太刀川が任務中止の連絡をしにきて、太刀川はそのまま用事があると言ってどこかに行き、出水は家に帰って行った。紀李はそのまま寝ていて、国近はそれを眺めながら隣で雑魚寝していた。

 

 

 

早朝、紀李が目覚める。

 

紀李「ん…んんー。あぁ、そっか寝ちゃったんだっけ。」

 

伸びをして周りを見ると、国近がソファの下で寝ていた。それを見た紀李は罪悪感に襲われ、国近を抱き上げてベット(国近専用徹ゲー仮眠室)へと連れていきそこに寝かせる。しばらく本を読んだ後に、キッチンの方で冷蔵庫にあるものを確認して、朝食を作り始める。

 

国近「…ん、おはよぉ。いい匂いがするぞー?」

 

紀李「おはようございます。柚宇さんの分もありますよ?」

 

国近「おぉ、さすが冬亞くん。手伝うよー。」

 

そこから2人で準備し、共に朝食をとった。片付けを終え、一旦帰ることにした。

 

紀李「次の任務っていつですっけ?」

 

国近「明日集まって決めようって話だったと思うよー?」

 

紀李「明日ですかー…、了解です。」

 

国近「あ、ここでいいよ。ありがとね、じゃあね!」

 

紀李「はーい。お疲れ様です。」

 

国近を家近くまで送り、その後1人歩いて家に向かう。

 

 

 

 

 

街を抜け、河川敷を歩いていると後ろから木崎さんが来た。

 

木崎「冬亞、おかえり。」

 

紀李「ただいまです。昨日はお疲れ様でした。」

 

木崎「迅と相打ちは凄かったな。」

 

紀李「たまたまですよ。」

 

木崎「昨日はそのまま本部で寝たのか?」

 

紀李「そうですね、あそこまで本気でやったの久しぶりだったのでそのまま寝ちゃいました。」

 

木崎「このあとはどうするんだ?」

 

紀李「そうですね、明日集まって防衛任務の予定決めるのでそれまではわかんないですね。」

 

そこから今回の遠征のこと、玉狛に入った新人のことなどを話していると支部に着いた。

 

木崎「ただいまー。」

 

宇佐美「おかえりー…って、キノリン!?久しぶりー、遠征から帰ってきたんだ!!」

 

紀李「え?宇佐美さん、きのフガ…」

 

言いかけた紀李の口を木崎が押さえる。

 

木崎「あいつら今日は来るのか?」

 

宇佐美「うん、学校終わったら来るって言ってたよー。」

 

そう言いながら宇佐美はリビングに入っていく。そこで紀李の口が開放される。

 

木崎「昨日の任務は極秘任務だ。宇佐美は新人の相手していたから知らない。」

 

紀李「あー、了解です。てか、オペ無しでやってたんすか!?」

 

木崎「嵐山隊が全滅したあと、綾辻がやってくれた。最初は指示通りの場所行っただけだ。あとは迅の予知。」

 

紀李「あんたら変態っすか?」

 

木崎「それはお前だろ。」

 

紀李の驚いた顔に木崎は呆れた。いくら本来のオペレーターでないとは言え、綾辻は普段連携重視の嵐山隊のオペレーターである。そして、玉狛第一は暴力変態集団…は言い過ぎだが、小南を自由にして他がカバー、時々全員で暴れる。嵐山隊の木虎を軸にするのと似てるといえば似てるが…大分違う。

 

木崎「そういえばお前学校は?」

 

紀李「明日行きますよ。行く前に受けた期末テストと通知表受け取って、そのあと本部行ってミーティング後、夕飯食ってから帰ってきます。」

 

木崎「そうか、じゃあ今日はゆっくり休めるな。あと、今日の午後、新人3人が来るから挨拶しとけ。1人は昨日狙おうとしたネイバーだ。」

 

紀李「はーい。」

 

 

 

しばらくリビングでテレビを見て、その後、宇佐美と木崎と昼食を済ませた。しばらく話していると三雲、空閑、雨取の3人が来た。

 

木崎「来たな、3人とも。」

 

三雲「こんにちは、レイジさんに宇佐美さん…。」

 

空閑「誰だ?」

 

3人が首を傾げた。この支部に所属している隊員は全員紹介を受けたはずであった。宇佐美が気づいて紹介する。

 

宇佐美「あ、紹介するね。この可愛い系のイケメンは紀李 冬亞くん。修くんと遊真くんと同じ学年だよ。本部の所属だけどここに住んでるの。まぁ、家みたいな感じ?」

 

紀李「そんな感じです。よろしく。」

 

三雲「よろしくお願いします。」

 

木崎はその様子を見て何かを閃いた。

 

木崎「空閑、小南が来るまで冬亞と戦ってみろ。」

 

紀李「え?」

 

空閑「この人強いの?」

 

紀李「え!?」

 

紀李は木崎の言葉に驚き、空閑のまさかの一言に少しショックを受けていた。

 

木崎「まあ、やってみればわかる。三雲は今日は俺が見てやる。」

 

三雲「はい、お願いします。」

 

 

紀李と空閑が訓練室に入った。三雲と雨取はその様子をモニター越しに見ていた。紀李は空閑から少し距離をとったところでトリガーを起動した。

 

紀李「トリガー起動。」

 

そう言うと、黒いコートにつつまれた。その方には「A01」と書いてある。三雲がそれを見て驚く。

 

三雲「A級1位…!!」




次回更新は未定です。

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