一人の少女を守るヒーロー   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回は実技の授業の内容を書いてます。特に大きな変化のない日常回です。


よければ、暇潰しにどうぞ。


実・技

一夏side

 

今日は俺が待ちに待った実技のある日。エイミー先生の指示を聞いた俺は、素早く男性用更衣室へと向かうために教室の窓から飛び降り、眼下の木を使って勢いを殺しつつ着地。それから障害物をパルクールの要領で華麗に飛び越えたり、避けたりしながら男子更衣室に到着!!

 

元々ISスーツは着てたから、制服だけ脱いですぐにアリーナに出た。

 

「よっしゃ!!一番乗りィッ!!」

 

「残念、君は2番目だよ」

 

そして誰もいないアリーナに思わずガッツポーズする俺だったけど、既に紫色のジャージに身を包んだ木綿季先生が俺の隣に立っていた。

 

「木綿季先生…もう来てたんですか?」

 

「準備とか色々あるからね。それより…」

 

そう説明する木綿季先生の雰囲気が突如変わった。具体的に言うと、おっかないオーラに額に青筋が浮かんでいる感じ……ってメッチャ怒ってる!?

 

「織斑くぅ~ん?エイミー先生から聞いたんだけど……此処に来る時、教室の窓から飛び降りたんだって~?」

 

「えッ!?あ、いや~……その~…」

 

そして木綿季先生は一歩一歩、ゆっくりと俺に近づいてくる。その距離が縮む度に、俺に掛かるプレッシャーが強くなる。

 

「ボク達の教室が3階にあるの……知らない訳ないよねぇ~?そこから飛び降りるなんて、危険なのも解る年齢でしょ~?なのに…何でそんな事したのかなぁ~?」

 

「それは…その…」

 

ヤベェ……迫力ありすぎて言い訳が思い浮かばねぇ!!

 

「とりあえず、皆が来るまで腕立て伏せしてよっか?」

 

「え!?それって……何回までッスか?」

 

「ん?皆が揃うまでだよ♪」

 

「…途中できゅうけ「ん?」イエスマム!!直ちに腕立て伏せを開始します!!」

 

これ以上何かを言えば、更に酷い目に合うと思った俺は言われた通り全員が揃うまで腕立てした。回数?たぶん500は越えたよ…

 

 

 

 

 

 

「まったく…あんな事するからだよ?」

 

「おっしゃる通りで…」

 

ようやくクラスメイトが揃った事で、腕立て伏せから解放された俺は、いちごから再度お説教された…

 

「今度からはちゃんとしたルートで行くこと、いい?」

 

「うっす…」

 

さすがにこれ以上、木綿季先生を怒らせたくねぇよ…笑顔で静かに怒りながらにじり寄ってくるから、感じるプレッシャー半端なかったぞ…

 

「それじゃお説教はここまでにして…ねぇねぇ、どう?」

 

ようやくお説教を終えてくれたいちごは、俺から少し距離を取ると両腕を広げる。

 

そんな彼女の今の格好は自身のパーソナルカラーであるパステルピンクのISスーツを着ている。しかし、男の俺から見ればどう見てもその形状はスク水だ。そしていちごの体は会った頃に比べると出る所は出て、引き締まる所は引き締まっているのでかなり魅惑的だ。

 

「お、おう…!!似合ってるよ…!!」

 

なので、まっすぐ見てると鼻血を噴きそうだったから、若干視線を反らしながら答えた。

 

「えへへ…そっか♪」

 

俺の答えに嬉しそうに笑顔になるいちご。その笑顔が眩しすぎたので、視線を別方向に向けると姫和と鹿角がこっちにやって来ていた。

 

因みに彼女達もISスーツ姿だ。姫和の色は深緑で、遠目からでも解るほど足腰が引き締まっていて目線が行きそうになるのを堪える。そして鹿角は水色のISスーツで、いちごより胸が大きかった。マジマジとは見れないがうん、眼福。

 

「何をやってるんだ、お前達は…」

 

「あ、姫和ちゃんに聖良ちゃん。今、一夏にISスーツの感想もらってたの♪」

 

「へぇ~?」

 

それを聞いた鹿角は面白い事を聞いたと思うような笑みを浮かべると、俺の前に立ち…

 

「織斑君、私はどうですかぁ?」

 

そう言って両腕で自身を抱くようにして下から胸を持ち上げ、少し前屈みになって俺を見上げる様な蠱惑的な笑みでポーズをしてきた……って!?

 

「お、おおおおおおおおお前!?なんてポポポポーズを…!!」

 

いくら何でもエロ過ぎるだろッ!?ヤバイ…!!視線が胸から離せない!!おっと、鼻血が…

 

思わず鼻血が出そうになるのを、右手で顔下半分を隠す事で何とか防いだ。

 

「何破廉恥な格好をしとるんだ、お前はッ!?」

 

「あ痛ッ!?」

 

そこに顔を真っ赤にした姫和が鹿角にチョップを喰らわせて、鹿角は頭を押さえながらしゃがみこむ。

 

「少しは慎みを持て!!」

 

「うう~…ちょっとからかってみただけなのに…」

 

「まったく…!!」

 

「助かったぜ、姫和…」

 

「気にするな」

 

そんな彼女にお礼を言って、改めて彼女の姿を見る。

 

うん、胸は少し足りないけど、やっぱり腰から足にかけてのラインは見事だ。剣術で鍛えられた健康的な脚線美は、胸派である俺でも目を奪われてしまう…それに、先程の鹿角の胸を強調した姿も脳裏に浮かんでくる………うん、あれは素晴らしかったな!!

 

「イチカ…?」

 

「はッ!?」

 

しかし、そんな思考に気づいたいちごから、多少ドスの効いた声を掛けられ、顔を向けるとメチャクチャ蔑んだ視線を俺に向けていた。

 

「今、姫和ちゃん達のエッチな姿を思い浮かべてたでしょ…?」

 

「いや、これは思春期男子の正常な反応と言いますか……」

 

「………………このスーパームッツリドスケベ」

 

「ぐはッ!?」

 

いや、もうムッツリなのは認めるけどよ…そうハッキリ言わんでください、貴女に言われると心が折れます…

 

いちごの言葉でorzってたら…

 

「どうされましたか、一夏様?」

 

そう名前を呼ばれ、顔を上げれば俺を覗き込んでるいろはとその後ろにサナギさんがいた。

 

因みにどちらもISスーツ姿で、いろははいちごより色の濃いショッキングピンクで、サナギさんはライムグリーン色だ。

 

「別に、一夏がムッツリだっただけだよ!!」(プイッ)

 

「ああ、そういう事でございますか…」

 

「……その通りです、ハイ…」

 

なんか、いろはにまで呆れられた気がするけど……事実だから反論できねぇ…

 

「てか、何でいろはもISスーツなんだ?」

 

いろははオートスコアラーである為、体を動かす仕組みが人間とは違うのでISを操縦する事が出来ない。まあ、特殊な事情で適正はあるんだけど…

 

「たとえ乗れなくても、授業の一環なので一応着替えるよう、エイミー教諭から言われてますので」

 

「なるほどな…」

 

それなら納得だな。1人だけ制服ってのも仲間外れみたいだし…

 

「それで、サナギさんと一緒なのはどうして?」

 

「あの、それは偶然…!!」

 

「実は……此処に来る途中、階段の踊り場で目を回して倒れているのを発見いたしまして…おそらく、段差を踏み外して転がり落ちたのだと推測します。それで安全を兼ねて私が同行を…」

 

「「「「ああ~…」」」」

 

「そ、それは言わない約束じゃないですかぁ~!!」

 

事情を話すいろはの後ろで、サナギさんが涙目になりながらいろはの背中をポカポカ叩いている。

 

まあ、朝の自己紹介の時の事を考えると……やっぱりドジっ子属性か…けど、制服を着ていた時より胸がデカいとは…着痩せするタイプとみた!!

 

いろはを叩く度に揺れる彼女の胸に目が行き、いちごに気づかれる前にいろはに視線を移す。彼女はいちご達より少し小柄なので全体的に少し小さめだが、それが逆にバランスよく見える。

 

あれがスレンダーってやつか?

 

「よーし、それじゃ皆、授業を始めるよー!!」

 

「あ、集合みたい。早く行こ」

 

木綿季先生の召集で皆が集まり始めたので、俺達も並ぶ為に急ぐ。

 

その時、俺は見てしまった……少し離れた場所にいた浅間の胸が、走る度に大きく揺れていたのを…

 

あれは…俺の目でも測定不能だと!?おっと、鼻血出てきた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今日から実技の授業が始まるけど……男の子的にはどう?この状況♪」

 

「ノーコメントっす」

 

「いや、その顔で言っても説得力皆無だから…」

 

木綿季先生のからかいを上手く(?)スルーしようとしたが、それは苦笑とともに否定される。

 

まぁ、鼻血出てティッシュ詰めてりゃそうなるか…後、いちごさん?そんな怖い顔で睨まないでください。

 

「織斑君をからかうのはここまでにして……今日は初めてISに乗る人も多いから、先ずは専用機を持っている人はお手本を見せてもらって、それから練習機を使った実習に入るから。あ、十条さんと鹿角さんは専用機持ちになったばかりだから、今回は一般生徒側と同じね?」

 

木綿季先生の指示に、前に出る俺とサナギさん。あ、鼻血止まった…ティッシュはその辺に捨てられないからポケットへ……と。

 

「それじゃ2人とも、お願いね」

 

「了解、アクセス…フラーッシュ!!」

 

俺はいつもの動作と言葉を叫んで、GRIDMANを纏う。

 

「うん、展開まで0,2秒。代表候補生どころか国家代表レベルの早さだね」

 

「けど……その動作と台詞は必要なんですか?」

 

木綿季先生は俺の展開速度を褒めてくれたが、エイミー先生からはそうツッコまれる。

 

「これ、一応セキュリティも兼ねてるんです。GRIDMAN自体が特殊技術の集合体ですし、俺という男性操縦者のデータも入ってますから」

 

「そういう事でしたか」

 

俺の説明に納得してくれるエイミー先生。まぁ、それ以外にもセキュリティはあるけど、それを教える訳にはいかないからな。

 

「行こう、【ヴェルデ】」

 

そして横では、サナギさんが専用機を展開していた。その速度は俺とほぼ同速度だ。

 

彼女の機体は白と緑が基調で少し角ばった感じの機体で、左肩と両膝と腰背部に縦長の六角形みたいな深緑色のパーツが付いている。そして頭部にはV字に伸びたアンテナとその中央にクリアレッドのパーツが付いていて、その中に望遠レンズの様な物がうっすらと見えた。

 

(見た感じ、射撃型か?…それに額のレンズ……この設計だと、どうやら狙撃型みたいだな。それに肩や膝のパーツは分離しそうだ…)

 

「展開速度は織斑君とほぼ同じ0,3秒……うん、2人ともかなり優秀だよ。それじゃ次は飛んでもらおうかな?」

 

俺なりに彼女の機体を考察していたら、木綿季先生から次の指示が出た。

 

飛行か……なら、あの言葉は叫ばないと!!

 

「シュワッチ!!」

 

「「「「「「何故その掛け声!?」」」」」」

 

俺が上を見上げ、両腕をY字に広げながら空に上がると下から総ツッコミがきた。

 

あれ?飛ぶ時に今のセリフはデフォじゃないのか?

 

「お、面白い飛び方をしますね…?」

 

そしてさほど遅れずに、苦笑いしたサナギさんも隣にやって来る。その機体のスラスター部分から緑色の粒子を出しながら…

 

「その粒子は?」

 

「え、えと…!?私の所属する会社が発見した粒子でして……あんまり詳しい事は…ただ、重力を軽減する効果があるんでしゅ…」

 

(噛んでる…)

 

『機体の調査ついでに、粒子の解析もやっておくね?』

 

「頼んだ」

 

どうやら彼女自身も詳しく知らないらしい。でも、頼もしい相棒に掛かれば、解析するのはそう難しくはないだろう。

 

「それじゃ2人とも、しばらくアリーナ内をグルグル回って。何周かしたら今度は急降下と急停止をやってもらうよ」

 

「「(了解/わ、わかりました!!)」」

 

先生の指示に俺は先程のポーズでアリーナを飛んでいき、サナギさんがその後を追ってくる。

 

「ま、待ってくだしゃ~い!?」

 

「んじゃ、お先に♪」

 

俺が速度を上げると、サナギさんとの距離がどんどんと離れていく。

 

どうやら、そこまで速度はないみたいだな。射撃型なら当然か?

 

それから5周程回ったら、木綿季先生から急降下と地上10cmでの急停止の指示がきた。俺はそれをすぐに実行する為にPICを解除して落ちていき…

 

『今ッ!!』

 

「了解」

 

いちごの指示がきた所でPICを再起動。減速してみごと10cmで停止する。

 

「お見事!!ジャスト10cmだね。それじゃ次はサナギさん!!」

 

「は、はいぃ!!」

 

続いてサナギさんが急降下してくる。しかし、かなり早いタイミングで急停止した為、1m40cmくらいの場所で止まってしまう。

 

「う~ん…もう少し遅くても大丈夫かな?次は頑張ってみようか」

 

「は、はい…」

 

上手く出来なかった事に悄気るサナギさん。まぁ、今の結果じゃ仕方ないよな。

 

「……………………(ボソボソ)」

 

そんな彼女を見ていたら、口がモゴモゴと動き何かを呟いていた。もしかしたらスパイに関する情報かと思って、GRIDMANの集音機能を上げると…

 

「お姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られるお姉ちゃんに怒られる…」(ガタガタ…)

 

顔を青くしてなんかトラウマみたいな事を呟いていた。どんだけ怖いんだ君のお姉さん…

 

「それじゃ次は武器の展開ね。まずは織斑君から……ってそういえば、自分じゃ出せないんだっけ?」

 

「ええ、いちごの協力が必要です」

 

「とりあえず、やってみて」

 

「了解。いちご、キャリバーを太刀モードで頼む」

 

「OK♪」

 

そう言うと、いちごは空間投影モニターを出して高速タイピングでデータを入力していき…

 

「アクセスコード・グリッドマンキャリバー」

 

最後の音声入力が終わった所で、俺は左手を前に伸ばして正面に作られた鞘付きの一般人サイズの太刀モードのキャリバーを手にして、鞘から抜き放つ。

 

やっぱこれくらいのサイズが丁度良いな。ナノメタルだから形も自在だし。大剣も悪くはないが、取り回しが悪すぎるんだよ…言ったらキャリバーが愚痴るから言わないけど。

 

「うん、特殊なやり方だけど早さは充分実戦で通じるね。次はサナギさん」

 

「はい…」

 

まだ落ち込んでいる彼女だったけど、木綿季先生に言われてため息を吐きながら右手を伸ばすと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「「え…?」」

 

それを見た俺といちごも、あまりの光景にポカーンとしてしまった。

 

あ、ありのまま今起こった事を話すぜ?サナギさんが手を伸ばしたと思ったら、もう拳銃が握られていたんだ。何を言ってるのかわからねーとは思うが、俺も何が起きたのかわからなかった…見間違いとかなんてチャチなものじゃねぇ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったみたいだ…!!

 

「えーと……今のは0.01秒…歴代最高速度だよ…?」

 

さすがの木綿季先生も、この事実に驚いているようだ。でも、エイミー先生が目をキラキラさせてるのはなんでだ?

 

「そうですか……」

 

でも落ち込んでるからか、木綿季先生の言葉を理解してはいないみたいだ…

 

「と、とりあえず…2人とも合格だね。それじゃ次は練習機を使った装着から歩行、解除までの実習に入るよ。指導係はボクとエイミー先生、織斑君と星宮さんにサナギさんで…」

 

「木綿季教諭、私も指導なら可能です。基礎情報はインストール済みですので」

 

木綿季先生が指導係を決めていたら、いろはも立候補する。

 

確かに、入学前はいろはに結構教えてもらったし、解りやすかったから最適だろうな。

 

「じゃあ環さんもお願いね。練習機は打鉄が3機とラファールが3機だから、指導係の人は取りに来て」

 

そう言われ、俺はラファールを選択した。この機体は第2世代の最後発で機体バランスが良いからだ。因みにいちごもラファールで、いろはとサナギさんは打鉄だ。

 

「それじゃ皆、出席番号から順に教わりたい人を選んで並んでね。このクラスは30人だから…1人につき5人までだよ」

 

木綿季先生の指示でクラスメイトが並んでいき、俺の所には姫和と月村すずかさん、ユウナ・クロフォードさんにアリス・キャロルさん、白峰理沙さんだ。

 

姫和とクロフォードさんに白峰さんは操作技術、月村さんとキャロルさんは武装展開が上手だった。ただ月村さん?鼻息荒くして、いろはを分解・解析したいとか言うの止めてくれません?あの子、大事な仲間なんですから…え?ならGRIDMANのパッケージを解析させてくれ?ダメに決まってんでしょうが。

 

そんな彼女は、幼馴染みのバニングスさんによってドナドナされた。何でも月村さんは工業系の会社の社長令嬢らしく、ロボットなどに目がないらしい…

 

一応、いろはに月村さんに近づく時は注意するよう言っておこう…

 

それとクロフォードさんも、勝手に浮こうとしない。慣れてないのに下手に動いてると、PICの操作をミスって…(ドゴォン!!)ああッ!?クロフォードさんがペットボトルロケットを背負って空を飛べるか実験した出川◯郎みたく、数cm浮いてから地面に顔面から突っ込んだ!?

 

それからも白峰さんがISを纏ったまま、何故かロンダートからの新体操のシライを華麗に決めたり、キャロルさんが展開した槍をオールみたく使って、ゴンドラ乗りの様に浮きながら前に進んだりと、多少(?)のトラブルはあったが、最初の実技授業は無事に終了したのだった。




いかがでしたか?

次回は日常回からの転生者達の行動にする予定です


では、次回でまたお会いしましょう
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