私とフィムの日常(?)譚 ━━親馬鹿AGEはフィムが好き━━ 作:揚げたて茶飲みのハンバーグ
やっぱりこっち書く方が安定するな〜…
1話 少年との出会い
━━━━いつまで私は殺せばいいのだろう…
『人』を殺しに殺していたらいつかそんな考えに至りました。いつもなら簡単首を切り裂いて殺せるはずの『人間』が、今日は何故か少し躊躇ってしまったのです。
命乞いをされたからでしょうか?…いやそれならいつもされています。
では、相手が強かったから?…それも違います。逆にあまりにも弱すぎたほどです。
ならどうして……?
※※※
感情を持たないAGEの少女はただひたすらに殺戮を繰り返していた。それは世界の悪、アラガミを殺すのではなく『人間』をだ。
彼女の名前は『アルカ・ペニーウォート』。ミナト『ペニーウォート』の中で最高傑作ともまで言われた少女。ただ言われたことだけを実行する機械。それが彼女。
今日も看守から呼び出しが出ており、牢獄から出ていつもの場所に向かう。
そこは看守の部屋のようで、牢獄よりも遥かにいい場所である。そしてその隣にはミナトの出口がある。
行く時にはいつも目隠しをされておりどこに向かっているかは正確には分からないが曖昧ながらもアルカには牢屋からのルートは記憶できていた。
だがアルカは脱出しようとしなかった。いや、出来なかったのだ。
何故なら彼女は機械だ。ただ言われたことを実行し、そして次の命令を待つ。それしか出来ないのだから。
「アルカ、よく今回も目障りな人間を殺してくれた。だが何故あそこで躊躇った?いつも早く殺せと言ってるだろう?」
「それは……私にもわかりません」
「ふん、まあいい。次からもしまた躊躇ったら罰を与える。わかったな?」
「……はい」
そしてアルカは二人の監視員に連れられていつもの牢獄へと戻って行った。
※※※
何でだろう━━━━牢獄の中、今日のことを思い出し改めて考え出します。普通は殺すのを躊躇っただけのことをここまで考えることはありません。
ですが何かが引っ掛かるのです……あの時のことを考える度に心の奥の方が痛んで痛んで苦しくなるのです…
ですがそんなものに捕えられてはいけません。もしまた躊躇ったら罰を与えられてしまいます…
それだけは絶対に嫌です…!もうあんな辛い気持ちはしたくありません…!
罰のことを思い出し、吐き気がしてきました。呼吸も荒くなってきて心臓も鼓動を早く打ち始めました。
そんなときです
「おい、大丈夫か?」
隣から少年が声をかけてきました。心配そうにこちらを覗いてる少年の手には二つの腕輪がついていて、身体中傷だらけになっていました。
「俺の名前は『ユウゴ・ペニーウォート』だ。あんたは?」
「……『アルカ・ペニーウォート』」
「アルカかよろしくな!」
ユウゴと名乗る少年は突然手を差し出してきました。私には一体何がしたいのかわからず、ユウゴを見つめていたら
「なんだ?握手だよ握手。といっても手が繋がってるから代わりにこの腕輪を打ち付け合うんだがな」
そう言われたので私は手を差し出し、腕輪をユウゴの方に向けました。そしてユウゴと私の腕輪がぶつかって…
カチンッ
と、とても心地よい音が牢獄に響き渡りました。
でもやっぱり書くのには疲れたんたん…