ある日、君に一目惚れした。   作:深き森のペンギン

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1章
第1話 何でだろうな


僕には、中等部の頃から好きな人がいる。

 

彼女は、普段は大人しく目立たないが、周りの事を気遣えてさらにとても優しい性格だ。

 

更にはその容姿!黒髪ロングで清楚系の容姿で僕の好みにドストライクである。

 

まるで高嶺の花のような存在。

 

僕には釣り合う訳がない。

 

だからこの想いは絶対に表には出さない。

 

こういう誓いを中等部に入学した時から立ててきた。

 

そのせいで僕は4年間も苦しい思いをしてきた。

 

正直な話、今すぐにでもこの想いを彼女に伝えたい。

 

でも、伝えるともう僕は彼女とは関わることは出来なくなる。

 

彼女からすると僕はそこらに生えてる雑草みたいなものだ。

 

釣り合う訳がないのだ。

 

今日から僕は2年生になる。

 

彼女と同じクラスになれるといいなと思い気持ち早めに教室へむかう。

 

自分のクラスを確認する。

 

そこには僕、桐島優の名前と、彼女、こと白金燐子の名前があった。

 

まるで踊り出しそうな位幸せな気分になった。

 

何気に白金さんとは小学校の時から同じ学校で違うクラスになったことがない。

 

当然の結果に満足する自分とまた一年間近くにいながらにして想いを伝えられない辛さに耐えかねる自分がいた。

 

新学期最初のHRが終わった。

 

新学期初日には特に何もなく家に帰る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕の家は商店街でケーキ屋をしている。

 

ケーキ屋、といってもいろいろなお菓子を取り扱っている。

 

僕の将来の夢は子供の頃から変わらずパティシエだ。

 

僕が家に帰ると母さんがいた。

 

「ただいま。母さん。」

 

「お帰り、優。今から商店街の集まりで出掛けてくるから。夕飯何でも食べといて。」

 

「分かった。行ってらっしゃい。」

 

家には父さんと二人か。と言っても父さんはずっとお菓子作ってるからな~。

 

僕は部屋でゲームでもするか。

 

~2時間後~

 

「腹へったな~。ファミレスでも行くか。父さん!ちょっとファミレス行ってくる。」

 

父さんは無言で頷いた。

 

僕は今近くのファミレスに向かっている。

 

不良達が下校中の女子生徒をナンパしている。

 

まあ僕には関係ない、そう思って素通りしようとしたらなんとナンパされているのは白金さんじゃないか。

 

僕が白金さんを見間違える訳がない。

 

助けなきゃ。でもどうやって?僕は生まれてこの方人を殴ったこともないし殴られた事もない。

 

でも絶対に助ける。

 

そう思って僕はその現場に向かった。

 

「いや~この娘僕の知り合いでさあ?てことでバイバイ!」

 

僕は白金さんの手を引いて不良達のもとから連れ出した。

 

「待ちやがれゴラァ!」

 

不良達が追いかけてくる。

 

「こっちだ!」

 

僕達は路地裏を抜けてなんとか逃げ切った。

 

「白金さん、大丈夫?」

 

「はい。その…ありがとう…ございます。桐島君。」

 

「別にどうってこと無いよ。当然の事をしたまでだよ。でもこんな遅くまで何処か寄ってたの?」

 

「はい…本屋に、ちょっと。」

 

「本、好きなんだ。僕も本はよく読むけど。」

 

「そうなん…ですか?」

 

こうして好きな作家さんやシリーズについて話し込んでいるうちに、かなり時間がたった。

 

「もうこんな時間だ。帰らなくていいの?」

 

「あ、ホントだ。もうこんな時間。桐島君と話すのが…楽しくて//。」

 

頬を赤らめる彼女に思わずドキッとしてしまった。

 

「もう遅いし、送っていくよ。」

 

「いいん…ですか?ありがとう…ございます。これでもっと…話せますね?」

 

「フフッ、そうだね。」

 

めちゃくちゃ可愛すぎる。これで惚れない男は居ない(確信)。

 

また話しながら白金さんの家に到着した。

 

「私の家…ここだから。もしよかったらですけど…今度遊びに来て下さい。」

 

「ああ。また今度ね。」

 

ヨッシャ~!これには僕も頬の緩みが隠しきれない。

 

周りから見ればただの頭のおかしい奴だ。僕。

 

でもそれだけ嬉しいんだ。

 

好きな子の家に行ける事が嬉しくない訳がない。

 

「あ、そう言えばファミレス行くの忘れてた。もうコンビニでいいか。」

 

コンビニでパンと肉まんを買って帰った。

 

店員の女の子がサンシャインと言ったことが少しビックリしたが。

 

家に到着した。

 

「ただいま。」

 

「お帰り、優。夕飯、外で済ませたの?」

 

「ああ、そうだよ。」

 

「無駄遣いしちゃ駄目でしょ。あ、優。お風呂入れてあるわよ。」

 

「ありがとう。」

 

僕は風呂に入って、そのあと、寝た。

 

明日への期待に胸を膨らませながら。

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