ある日、君に一目惚れした。   作:深き森のペンギン

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第13話 なんか増えてる…

僕はいつも通り、バイトをしていた。

 

大体僕が受付に着いてすぐに友希那と氷川さんがやってくる。

 

ここまではいつも通りだった。

 

いつもはこの二人だけなのだが、数が増えている。

 

しかも、知り合いばっかり。

 

まず幼馴染みのあこ。

 

そして最近仲良くなったリサ。

 

さらに僕の最愛の人、燐子。

 

「燐子。どうしてここに?」

 

「優君。今から友希那さんのバンドのオーディションをするんだ。」

 

「あの~、優と燐子ってどういう関係なの?」

 

みんなが思ったであろう疑問に最初に突っ込んだのはリサだった。

 

「ああ。燐子は僕の彼女だけど。」

 

ありのままの事実を告げた。

 

ここで嘘をつく理由はない。

 

「やっぱりそうだったんですね。教室でも授業中顔を見合わせては笑いあっていますし。」

 

「え!優兄の彼女ってりんりんだったの!」

 

「そうなの?燐子。」

 

「はい。優君は…私の彼氏…です。」

 

こうして、初っぱなから色々あったが、無事オーディションが開始した。

 

ぼくはまりなさんから休憩をもらって見学させてもらった。

 

まさに圧巻、ただその一言に尽きる。

 

このバンドなら、本当に頂点取れるんじゃないかって思った。

 

あと、キーボード弾いてる燐子もかっこよくて好きだと思った。

 

この後、色々ありバンド名は薔薇の「Rose」と椿の「Camellia」を合わせた、

 

「Roselia」という名前になった。

 

スゲー。

 

なんだよRoseliaって、センスの塊だろ。

 

さっすが。友希那は何か持ってる。自然と人を惹き付ける何かが。

 

友希那の歌を初めて聴いたときと同じような感覚に陥った。

 

この後、Roseliaの打ち上げに誘われた。断ろうとしたが燐子に誘われ僕も参加することになった。

 

「でも、燐子と優が付き合ってたなんて、全然分からなかった。」

 

そりゃあそうだろう。言ってないのだから。

 

厳密にはいってないが、気づいてるのは氷川さん位だろう。

 

「アタシドリンクバーとりにいってくるけど、みんな何がいい?」

 

「そういうことなら僕も行くよ。」

 

「じゃあ私も、」

 

僕と燐子も行く事になった。

 

因みに席は

 

奥から僕、隣に燐子で、その隣にあこという並びで、反対側は、

 

僕の正面から氷川さん、リサ、友希那という席だ。

 

「で、どっちから告白したの?」

 

おいおい、いきなりかよリサ。

 

女子ってこの手の話題本当に好きだよな。

 

「ああ、告白は燐子からだったな。僕が後輩に告白されて、その事を黙ってたらそれを燐子に見られてて、燐子が僕に怒って感情が溢れだしてそのまま勢いで告白って感じだな。でも僕はあの時燐子を泣かせてしまった。だからもう燐子の事は絶対に泣かせない。そう誓ったんだ。」

 

「へぇ~。てっきり優から告白したのかと思った。」

 

「何で?」

 

「だって優から燐子が好きすぎるっていうオーラがすごく伝わってきたから。」

 

「なんだよそれ。」

 

「でも、あの時私が優君に告白しなかったら、今の関係にはなってなかったとは思います。だって優君ってヘタレだから。」

 

この一言がとても心に刺さった。

 

「止めたげなって燐子。優が泣きそうになってるじゃん。」

 

「泣きそうな優君も…かわいい。」

 

この一言で僕は復活した。

 

「アーッハッハッハ。ここは僕に払わせてくれ!」

 

「優。凄いテンションになってる。」

 

「そう…ですね。」

 

こうして僕達はテーブルに戻った。

 

「皆お待たせ~。」

 

今度は、何の料理を頼むかという話になった。

 

「紗夜さん!このポテトにしませんか?あこ一人じゃ食べきれなくて…」

 

「そうですね。皆で食べると美味しいですし。」

 

氷川さんってポテト好きなんだな、と確信した。

 

ふと燐子の方を見ると、同じことに気づいたみたいで、二人で微笑みあった。

 

こうして、打ち上げは終わった。

 

僕は、燐子とあこを送っていった後、自宅に向かった。

 

でも、Roseliaなら、頂点まで狂い咲くだろう、と思った。

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