僕はバイトで今CiRCLEにいる。
ここ最近演劇の練習であまり来れていなかったため、まずはまりなさんに謝る事にした。
「まりなさん、最近あまり来れていなかったのですみませんでした。」
「いいよいいよ。お陰でいい劇見せてもらったし。」
「え、まりなさんも来てくれたんですか?」
「そうだよ。優君すごくかっこよかったよ。」
やはり正面から褒められると、少し照れるな。
「ありがとうございます。僕が劇の主役なんて初めてで、主役でやる演劇って、すごく楽しいんですね。」
「そうなんだね。また演劇やるの?」
「今のところは、全く予定は無いです。それと、二週間後なんですが、体育祭があるのでバイト休みます。」
「ああ。体育祭ね。その日は休みにしてるの。だってうちのスタジオ使ってるのって花咲川と羽丘の子が主に使ってて体育祭で誰もこれないからね。」
「そうなんですか。ならよかった。」
こうして、僕の不安も杞憂に終わった。
そして翌日。
今日も体育祭の選手決めだ。
今日決めるのは団体競技。
体育祭は一週間かけて行われる。
そのなかで男女の団体競技が交互に1日ずつ行われる。
男子がサッカー、野球、バスケットボールで、
女子がソフトボール、バレーボール、バスケットボールだ。
それらと陸上競技の一週間。
団体競技は陸上競技と違いクラスの選抜チームでいい。
本日はその選抜チームを決める話し合いだ。
「まずは桐島は全部参加で確定として、あとどうする?」
そうだった。昨日僕は調子にのって僕に着いてきてくれ!って言ったんだった。
もう拒否権は無いな。
こうして、団体競技のチームが決定した。
僕は今燐子と下校している。
「今日燐子練習だろ?予約入ってたし。僕も今日バイトだから、終わったら一緒に帰ろう。」
「うん。最近演劇の練習であまり来れていなかったしね。体育祭だけど、優君、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。燐子の応援があれば、僕はなんだって出来る。」
「優君はすごいね。私、いっぱい応援するね。優君の事。」
「頼む。僕は本当に燐子がいないとただのヘタレ野郎だからな。」
「そんなこと無いよ。優君はいつもかっこいいから。」
「ありがとう、燐子。愛してる。」
「私も。愛してるよ、優君。」
こうして、燐子の家に到着した。
でもすぐに会うけど。
最近気づいたのだが、Roseliaの予約が入っている時は絶対僕のシフトが入っている状態なのだが、それは何故だろう。
考えたら負けだと思うので、考えないようにする。
一度自宅に帰り、着替えてすぐにバイトに向かった。
少しするとRoseliaの皆がやって来た。
いつものように友希那に鍵を渡すと、スタジオに向かっていった。
でも今日は、そのすぐ後にAfterglowの皆がやって来た。
「今日は湊さんいるの?優兄。」
どうやら最近蘭は友希那のことをなぜかライバル視しているみたいだ。
面白そうだな。と思って、鍵を渡し、僕は休憩に入ろうと思ったら、今度は一番ヤベー奴らが入ってきた。
ハロー、ハッピーワールド!いわゆるハロハピがやって来た。
「あ、優兄、今日は居たんだ。前いなかったから心配したんだよ?」
このバンドにも、幼馴染みがいる。
はぐみだ。僕の幼少時代、もっとも一緒に遊んだだろう、といえるレベルの仲だ。
「前まで演劇の練習があってな。それで来れなかったんだ。」
「そうなんだ。ああっ確かに!ロミオとジュリエット見たよ。優兄、すごくかっこよかったよ!」
「ありがとう。」
すると、イケメンな女子が話しかけてきた。
「訊いたよ。桐島君。すごくいい演技だったんだって?私も、負けるつもりはないよ。」
瀬田さんは、なぜか前の演劇以降、よく絡んでくるようになった。
「あはは。僕も望むところだよ。瀬田さん。」
「薫と呼んでくれないか。桐島君。対等な立場として。」
「オーケー、薫。よろしく。あと松原さん。これ、鍵。」
「桐島君。ありがとう。」
あと一人、このバンドにめちゃくちゃ気まずい人がいる。
奥沢さんである。
彼女こそが、僕が燐子と付き合うようになったあのラブレターを渡してきた張本人なのである。
「優。あなたやっぱり面白いわね。今度一緒に星を見ましょ!」
「ああ、いいよ。僕も星は好きだからね。今度天文部に案内してくれないか?」
「ええ、いいわよ。優なら大歓迎だわ!」
こうして、ハロハピはスタジオに向かった。
今日は客が多かったが、なんとかこなすことが出来た。
カフェテリアで休憩していると、Roseliaのメンバーが練習が終わったようで、出てきた。
「優君。お待たせ。」
「いや、待ってないよ。僕も今バイトが終わったからね。帰ろうか。燐子。」
「うん。」
僕達は帰路についた。
「燐子。今日何時からNFOする?」
「9時からは大丈夫?」
「ああ、全然大丈夫だ。」
「じゃあそうしようか。今週の週末だけど、デートしない?再来週から体育祭だし、その次の週はライブでなかなか予定が合わなくなると思うから。」
「そうだね。そうしよう。」
燐子の家に到着した。
僕は自分の家に向かった。
「ただいま。」
「お帰り、優。店番お願いできる?」
「何で?」
「だって優が店番するとよくお客さん来るもの。」
「わかったよ。」
僕は主婦の波を上手く受け流しながら、短い時間だが、とてつもなく長く感じる店番を終えた。