1月7日、この特別な日に僕と幼馴染み達は羽沢珈琲店に集まっていた。
「優兄。ケーキ焼けた?」
「ああ。バッチリ焼けたよ。過去最高レベルの出来だ。ひまり。」
「優兄それいっつも言ってるじゃん!」
「当たり前だろ?僕は日々進化してるんだよ。」
「でも、毎回言ってる通りに過去最高更新し続けてるのが優兄のすごいところなんだよねぇ~。」
「ありがとう。でもこれからも更新し続けるよ。」
「所で皆今どうなってるかな?」
今日はつぐちゃんの誕生日である。
他のメンバーとも分担してパーティーの準備に取りかかっている。
まずケーキづくり班に僕とひまり、会場の準備にモカと巴。
さらに今日は蘭につぐちゃんと一緒に遊びに行ってもらっている。
いわゆる、サプライズパーティーってやつだ。
こうしていると、電話がかかってきた。
蘭からだ。
「優兄、今どんな感じ?」
「今はケーキが焼き終わってひまりがトッピングしている途中だよ。そっちはあとどれくらい稼げそう?」
「こっちは大体あと1時間位だよ。大丈夫そう?」
「大丈夫だ。1時間あれば大丈夫。ありがとう、蘭。」
「べ、別にそういうの要らないから!」プチッ!
蘭に電話を切られた。
いつもの照れ隠しだろう。
本人は隠せているつもりだろうが、全く隠せて居ない。
僕は会場の方に向かった。
「モカ、巴。あとどれくらいかかる?」
「大体あと30分位かな~。」
「大体それくらいだな。そっちは?」
「こっちはもうほぼ終わってるよ。あと手伝うことないか?」
「じゃあそっちの飾り付けお願い~。」
「オーケー。」
こうして僕は飾り付けの方を手伝った。
もう少しでさっきの電話から1時間が経つ。
そういったときに全ての準備が完了した。
僕達は会場の電気を消して、クラッカーを持って入り口の前に集まった。
二人が来るのを今か今かと待ち構えていると、ドアがガチャリと開いた。
その瞬間、一斉にクラッカーを鳴らした。
「「「「「誕生日、おめでとう!」」」」」
「皆、ありがとう。」
「つぐちゃん、持ってきたよ。」
僕はろうそくを立てたケーキを持ってテーブルに向かった。
皆で歌い終えてパーティーが始まった。
「このケーキって優お兄ちゃんが作ったの?」
「そうだよ。僕とひまりで作ったんだ。過去最高の出来だったな。これは。」
「優お兄ちゃんはすごいね。私には才能がないから。」
「何言ってるんだ?つぐちゃんには立派な努力の才能があるじゃないか。一芸に秀でた才能よりも、なんにでも頑張れる方がよっぽどすごいよ。」
「ありがとう、優お兄ちゃん。」
こうして、僕達は楽しんで、僕達の作ったケーキを食べた。
今から、プレゼントの時間である。
皆がいろいろなプレゼントを渡した後、とうとう僕の番になった。
「つぐちゃん、これ。僕からの普段の感謝の気持ちだよ。」
「開けてもいい?優お兄ちゃん。」
「いいよ。」
そう言って、つぐちゃんはプレゼントの袋を開けた。
「うわぁ。これすごく高い入浴剤じゃん。本当にいいの?」
「いいよ。つぐちゃん普段皆のために頑張ってくれてるだろ?だからこれでゆっくりリラックスしてくれればいいかなって。あと、僕バイト代入ってくるんだけど、使いどころが無くてね。それなら、僕の出来る限りの感謝をすればいいかなって。それでいつものがんばってくれてるつぐちゃんのために使った方がいいと思ってな。」
「優お兄ちゃん、ありがとう。」
こうして、つぐちゃんの誕生日パーティーは無事、終了した。