ある日、君に一目惚れした。   作:深き森のペンギン

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第4話 お願い

「最近、この辺りで不審者がよく出没するらしい。下校時はなるべく複数人で帰るように。」

 

不審者か~。

 

まあ関係無いし良いだろう。

 

いつも通りでいいや。

 

「あの…桐島君。今日委員会の帰りなんだけど…一緒に帰りません?」

 

前言撤回!まだ見ぬ不審者君!君に感謝する!

 

「ああ。いいけど、不審者が出るから?」

 

「うん、怖い…から。」

 

怖がってる白金さんもかわいい~。

 

また頬が緩みかかける。

 

今回はこんなことがあろうかとマスクを着用している。

 

勝った!計画通り。

 

こうして白金さんと二人っきりでの下校中。

 

「あの…桐島君。まだ早いから何処か寄らない?」

 

これってデートって奴では?放課後デートって奴では?

 

よっしゃ~!

 

まあ少し期待してたんだけど!

 

すみません嘘つきました少しじゃないです

 

めちゃくちゃ期待してました!

 

アザっす!白金さん。愛してる。

 

「お、いいね~!何処にする?」

 

「ゲーセン…とかは?」

 

「いいね。そうしよう。」

 

ゲーセンか~。意外だな。でもそんな白金さんも好きだ。

 

こうして僕達はゲーセンに到着した。

 

「何する?」

 

「音ゲーは?」

 

「ならそうしようか。」

 

白金さんもそこそこ来ているようで音ゲーの筐体のパスを持ってた。

 

ちらっとユーザー名が見えた。

 

RinRinだった。

 

あれ、RinRinって…まさか、たまたまだよな。たまたま。

 

こうしているうちに曲がスタートした。

 

結果は白金さんがAPした。

 

スゴくね?

 

さて僕もAPしますか。

 

結果は、僕もAPした。

 

「桐島君…音ゲー上手だね。」

 

「白金さんもめちゃくちゃ上手じゃないか。」

 

「次、どれやる?」

 

「じゃああれやろうよ。あのホラゲー。新しいの昨日出たんだって。」

 

「うん…いいけど。」

 

ホラゲーをかなりあっさりとクリアした僕達は次何するか、と色々なゲームをしていくうちに大体のゲームを制覇してしまった。

 

「もう…こんな時間、だね。」

 

「そうだな。もう帰る?」

 

「最後に本屋、よっていい?」

 

「ああ。いいよ。」

 

こうして僕達は本屋に寄ることになった。

 

「その…私達がこうして話すようになったのって、本屋の帰りに不良に連れていかれそうになったのを桐島君が助けてくれたから…だよね?」

 

「そうだね。そのあと本の話で盛り上がってそこから頻繁に話すようになったんだよな。ホントに、人を結びつけるのはちょっとしたことなんだよな。」

 

「そう…だね。桐島君って彼女さんとか、いるの?」

 

「いや、居ないよ。僕みたいな平凡な奴にいるわけ無いでしょ。白金さんは?」

 

「私も、居ないよ。でも…好きな人は、居るかな。」

 

え…嘘だろ!

 

嘘だ!

 

嘘だ!もう死のうかな。ホントに。

 

だってもう生きる意味が無いもん。

 

「その人って、どんな人?」

 

いや、僕は生きる。

 

例え白金さんが他の人を好きでも、僕は応援することにしよう。

 

白金さんの、友人として。

 

「とても優しくて、かっこよくて、かわいい人かな。」

 

めちゃくちゃいい奴じゃん。

 

そいつになら白金さんを任せられる、かな?

 

何言ってるんだ、僕。

 

諦められるわけ無いじゃん。

 

もう遠くから見つめているだけは嫌だ!

 

白金さんに、僕を見て欲しい!

 

例え他の誰かが好きでも!

 

「そう…なんだ。応援してるよ。」

 

頭の中では思ってても、口に出せない。

 

僕は弱い男だ。

 

今ここで想いを伝えて、この関係を失うことを恐れている。

 

そんな自分が嫌いだ。

 

僕達は本屋での買い物を終えて白金さんを家に送ってから帰宅した。

 

「ただいま…」

 

「お帰り、優。何かあったの?」

 

「いや、何もないけど。疲れたんだ。」

 

「そう…お風呂沸いてるわ。入ってらっしゃい。すぐ夕飯にするから。」

 

優しい母さんだ。

 

いつも僕の事くらいお見通しで、事情について何も訊かない。

 

こんな家族を持っただけ、僕は幸せだったのかもな。

 

こうして、泥のように眠った。




さて、りんりんは誰が好きなんでしょうかー(棒)
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