初めてのバイトから一週間が立ち、ライブハウスでの最大のお仕事、ライブが開催する。
「明日のライブの時、機材の準備の後、入場の受付お願い!」
と言われてしまった。
キツそうだなぁ~。
不安を抱えながらも訪れたライブ当日。
何組かのバンドと個人での参加もある。
まあ個人での参加は友希那だけだが。
友希那を名前呼びにした理由は、向こうからは名前で呼ばれているのにこっちだけ名字呼びも何処か変だと思ったからだ。
僕は何とか入場の受付の仕事を終えて事務所に戻った。
「ふぅ~。疲れた。友希那の歌でも見に行くか。」
こうして僕はライブ会場に向かった。
順番的に友希那の番は一番最後か。
現在演奏しているバンドで一つ気になったのが、ギターだけ飛び抜けてレベルが違うことだった。
そう思っているうちにそのバンドの演奏が終わった。
その後も様々なバンドの演奏があり、
どれもそのバンドの個性が出ていて良かったとおもう。
ようやく本日最後の友希那の番がやって来た。
「ようやくあの孤高の歌姫の番だな。」
友希那ってそんな称号まであるのか!
すごいとは思っていたが、これほどまでとは。
友希那の歌が始まった。
曲は『魂のルフラン』だ。
友希那の魂のルフランはとても力強く、それでいて美しい。
これは歌姫と言われる理由が分かった気がした。
観客のボルテージが最高潮に達してそのままの勢いで友希那の演奏は終了した。
ライブが終わった後、控え室の友希那の所に向かった。
「友希那。今日のライブ、すごかったな。友希那の歌声で魂を揺さぶられるような感じがした位だ。」
「ありがとう、優。そういってもらえて嬉しいわ。私は頂点を目指すつもりよ。」
「友希那なら行けるだろ。頑張れよ。てことで片付け行ってくるわ~。」
「またね。優。」
「ああ、またな。友希那。」
友希那との話を終えて僕はライブで使用された機材の片付けに向かった。
「まりなさん。遅くなりました。」
「優君って友希那ちゃんと仲いいよね。まさか友希那ちゃんの事好きなの?」
「いや、違いますよ。あと僕ちゃんと彼女居ますから。」
「まあ優君イケメンで優しいしからモテるよね。」
「いやいや、違いますよ。」
「もしよかったら彼女さんの話教えて?」
「ああ、いいですよ。僕は中等部にいた頃に彼女に一目惚れして、でも少し前まで話したことも無かったんですよ。」
「そうなの?優君、ヘタレだね。今は全然そうは見えないけど。」
「僕、少し前までずっと外出るときマスクしてたんですよ。だから、今見たいに着けずに行くと、お前誰?ってクラスの人に訊かれる位ですよ?」
「それはちょっと酷いわね。」
「でしょ?話に戻りますけど、最近同じ委員会になって話すようになって、僕がやってるオンラインゲームでパーティー組んでる人が彼女だったんですよ。こんな偶然ってあります?」
「それはものすごい偶然だよね。凄い!」
「でもずっと片思いしていた相手に好かれていたなんて、めちゃくちゃ嬉しいですよね。」
「それはわかるかも。あ~高校時代に戻りたい。」
「僕も大人になるとそうなるのかなぁ~。」
「何言ってるの、優君。そうならないようにも今しかない時間を大事に楽しむんだよ。」
「頑張ります。」
こうして、まりなさんとの会話を終えて今しかないこの瞬間を大事にしよう、そう思えた。
帰路についた僕は、道の反対側に燐子の姿を発見した。
すぐさま全速力で燐子の元へ向かった。
「やあ、燐子。何処か出掛けてたの?」
「うん、そうだけど。優君は?」
「僕はバイトの帰りだよ。」
「どこで、バイトしているの?」
「そこにあるライブハウスだよ。」
「私、寂しかったんだよ?最近優君とあまり学校以外で会えなかったから…」
「ごめんな。燐子。じゃあ明日空いてる?」
「うん。空いてるけど。」
「じゃあ明日1日遊びにいこうよ。場所は燐子の行きたい所で、これでどうだ?」
「うん、じゃあまた明日ね。」
どうやら話しているうちに燐子の家に到着した。
明日のデートに期待に胸を膨らませながら、自宅へ向かった。
主人公のプロフィール最新版
桐島優 16歳
身長 178cm
体重 61kg
特徴 耳にかかる位の男子にしては長めの黒髪に王子様系のイケメン
趣味、特技 ゲーム、勉強
好きな食べ物 ケーキ等の甘いもの、ブラックコーヒー
嫌いな食べ物 ネギ
好きなもの、好きなこと 燐子と一緒にいること全般