ある日、君に一目惚れした。   作:深き森のペンギン

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第9話 デート当日

僕は今、駅前にいる。時刻は午前9時。

 

ちなみに待ち合わせは10時。

 

初めてのデートで気持ちが舞い上がってしまった。

 

まあ遅刻はしなくて良かったと思っている。

 

自販機で買ったブラックコーヒーを飲みながら、ベンチに座ってスマホを弄っていると、見覚えのある少女が隣に座ってきた。

 

「おやおや~優兄じゃないか~。そんなにおしゃれして彼女さんでも待ってるの?」

 

「やあ、モカ。まあ10割大当たりだ。」

 

「じゃあパン奢って?」

 

「また今度な。でも買いすぎるなよ。」

 

「わかってるって~。」

 

モカの考えが全く読めない。どうしよう。

 

考えたら負けだ。シャ○ウバースだ。

 

考えたら負け。

 

「それじゃあ、モカちゃんは行くとしましょうか~。バイバ~イ、優兄。」

 

全く、朝から調子が狂うなぁ~。

 

でも、いい暇潰しになったな。

 

これだけはモカに感謝だ。

 

現在の時刻は9時30分。

 

すると、前から歩いてきたのは、僕の愛する人。燐子だった。

 

「おはよう、優君。」

 

「おはよう、燐子。」

 

「優君。モデルさん見たいにかっこいいよ?」

 

「ありがとう。まるでお姫様だな。燐子。愛してる。」

 

「ありがとう。優君//。」

 

「さて、最初は何処に行くんだ?」

 

「じゃあ、洋服屋さん行く?」

 

「燐子の行きたい所ならどこへだってお供するよ。」

 

「優君//恥ずかしいよ。」

 

こうして、僕達は服屋に向かった。

 

「優君ってどんな服でも似合うよね。格好いいし。」

 

「いやいや、燐子だって、世界の誰よりも可愛いから似合うんじゃないか?」

 

「優君の方が…」

 

こんな感じでお互いを褒めていたら、服屋に到着した。

 

服を選び、いろいろな服を試着して様々な姿に変わっていく燐子を見て、やっぱり僕は燐子の事が好きなんだと思った。

 

例えば純白のワンピースに麦わら帽子を着けた燐子が出てきた時は、一瞬見とれすぎて意識を失うレベルだった。

 

そのあとも、燐子には珍しい、活発な感じのファッションや、燐子のイメージにぴったりな、大人しめなファッションなど色々な燐子を見ることが出来た。

 

やっぱり、僕は生きてて良かった!

 

なぜならこんなに可愛い燐子を間近で見られるのだから。

 

これで終わりかと思われたが、燐子が選んだ服を色々着せられて散々着せ替え人形にされた。

 

でも試着室を開ける度に見える燐子の幸せそうな笑顔を見て、だんだん楽しくなってきた。

 

自分が燐子のことを幸せにできてるんだ、という実感が沸いてとてもなにかが込み上げてきた。

 

こうして服屋でかなりの時間を過ごした。

 

気づけばもう昼になっていた。

 

「優君、お昼どこで食べる?」

 

「じゃあ、ここのカフェはどうだ?」

 

「うん、優君ってカフェ大好きだよね。」

 

「まあな。コーヒーが大好きだからね。でも、一番は燐子だけどね。」

 

「もう//優君!」

 

「アハハハハ。」

 

こうしてカフェにたどり着いた。

 

「燐子。ここのカフェの名物がホットミルクらしいんだ。燐子ってホットミルク大好きだよね?」

 

「うん。優君、そこまで知っててこのお店に?」

 

「ああ。カフェ巡りが好きだからね。」

 

「ありがとう、優君。大好き。」

 

「やっぱり面と向かって言われると恥ずかしいな。」

 

「でしょ?だから少し抑えて。恥ずかしいから。」

 

「分かった。燐子。世界の誰よりも愛してる。」

 

「もう!優君?」

 

「ごめんな、つい燐子が可愛くて。」

 

こうして、幸せな昼食を終えて、午後の予定を決めていた。

 

「午後からどうする?燐子。」

 

「映画でも、見る?」

 

「そうするか。」

 

こうして、僕達は映画館に向かった。

 

映画館についたはいいが、何を観るか決めてなかった。

 

「燐子。なに見る?」

 

「このアニメの映画見る?」

 

「燐子もこのアニメ知ってるの?」

 

「うん。漫画も全巻持ってるよ。」

 

「僕も持ってるよ。じゃあ、これにするか。」

 

某ヒーローアニメの映画を見た。

 

「面白かったね。優君。」

 

「そうだな、燐子。」

 

「次は何処にする?」

 

「じゃあゲーセンはどうだ?」

 

「今日は負けないよ。優君。」

 

こうして僕達は前回やったリズムゲームでの勝負を始めた。

 

二人とも難易度マックスの鬼畜過ぎる曲を何度もAPして結局勝負が着かなかった。

 

今、僕達は帰路についている。

 

「優君。今日は楽しかったね。」

 

「ああ、今日は楽しかった。燐子。また今度行こうな。」

 

「うん。それじゃあね。優君。」

 

「バイバイ、燐子。」

 

燐子を家まで送っていき、僕も自宅へ戻った。

 

「ただいま。」

 

「お帰り、優。彼女とのデートどうだった?」

 

「何で母さんがそれ知ってるの?」

 

「さっきモカちゃんにあって聞いた。」

 

「そうなんだ。俺、ついに燐子と付き合えたんだ。」

 

「燐子ってあの優が好きだったあの子?アンタもヘタレだと思ったらなかなかやるじゃない。」

 

「もう僕はヘタレじゃない!」

 

「ハイハイ、分かったわよ。」

 

今日はとてもいい一日だった。

 

僕も少しは変われたんだと、実感した。




ヒロアカの映画は2018年最高のアニメ映画だと思う。
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