僕は今、駅前にいる。時刻は午前9時。
ちなみに待ち合わせは10時。
初めてのデートで気持ちが舞い上がってしまった。
まあ遅刻はしなくて良かったと思っている。
自販機で買ったブラックコーヒーを飲みながら、ベンチに座ってスマホを弄っていると、見覚えのある少女が隣に座ってきた。
「おやおや~優兄じゃないか~。そんなにおしゃれして彼女さんでも待ってるの?」
「やあ、モカ。まあ10割大当たりだ。」
「じゃあパン奢って?」
「また今度な。でも買いすぎるなよ。」
「わかってるって~。」
モカの考えが全く読めない。どうしよう。
考えたら負けだ。シャ○ウバースだ。
考えたら負け。
「それじゃあ、モカちゃんは行くとしましょうか~。バイバ~イ、優兄。」
全く、朝から調子が狂うなぁ~。
でも、いい暇潰しになったな。
これだけはモカに感謝だ。
現在の時刻は9時30分。
すると、前から歩いてきたのは、僕の愛する人。燐子だった。
「おはよう、優君。」
「おはよう、燐子。」
「優君。モデルさん見たいにかっこいいよ?」
「ありがとう。まるでお姫様だな。燐子。愛してる。」
「ありがとう。優君//。」
「さて、最初は何処に行くんだ?」
「じゃあ、洋服屋さん行く?」
「燐子の行きたい所ならどこへだってお供するよ。」
「優君//恥ずかしいよ。」
こうして、僕達は服屋に向かった。
「優君ってどんな服でも似合うよね。格好いいし。」
「いやいや、燐子だって、世界の誰よりも可愛いから似合うんじゃないか?」
「優君の方が…」
こんな感じでお互いを褒めていたら、服屋に到着した。
服を選び、いろいろな服を試着して様々な姿に変わっていく燐子を見て、やっぱり僕は燐子の事が好きなんだと思った。
例えば純白のワンピースに麦わら帽子を着けた燐子が出てきた時は、一瞬見とれすぎて意識を失うレベルだった。
そのあとも、燐子には珍しい、活発な感じのファッションや、燐子のイメージにぴったりな、大人しめなファッションなど色々な燐子を見ることが出来た。
やっぱり、僕は生きてて良かった!
なぜならこんなに可愛い燐子を間近で見られるのだから。
これで終わりかと思われたが、燐子が選んだ服を色々着せられて散々着せ替え人形にされた。
でも試着室を開ける度に見える燐子の幸せそうな笑顔を見て、だんだん楽しくなってきた。
自分が燐子のことを幸せにできてるんだ、という実感が沸いてとてもなにかが込み上げてきた。
こうして服屋でかなりの時間を過ごした。
気づけばもう昼になっていた。
「優君、お昼どこで食べる?」
「じゃあ、ここのカフェはどうだ?」
「うん、優君ってカフェ大好きだよね。」
「まあな。コーヒーが大好きだからね。でも、一番は燐子だけどね。」
「もう//優君!」
「アハハハハ。」
こうしてカフェにたどり着いた。
「燐子。ここのカフェの名物がホットミルクらしいんだ。燐子ってホットミルク大好きだよね?」
「うん。優君、そこまで知っててこのお店に?」
「ああ。カフェ巡りが好きだからね。」
「ありがとう、優君。大好き。」
「やっぱり面と向かって言われると恥ずかしいな。」
「でしょ?だから少し抑えて。恥ずかしいから。」
「分かった。燐子。世界の誰よりも愛してる。」
「もう!優君?」
「ごめんな、つい燐子が可愛くて。」
こうして、幸せな昼食を終えて、午後の予定を決めていた。
「午後からどうする?燐子。」
「映画でも、見る?」
「そうするか。」
こうして、僕達は映画館に向かった。
映画館についたはいいが、何を観るか決めてなかった。
「燐子。なに見る?」
「このアニメの映画見る?」
「燐子もこのアニメ知ってるの?」
「うん。漫画も全巻持ってるよ。」
「僕も持ってるよ。じゃあ、これにするか。」
某ヒーローアニメの映画を見た。
「面白かったね。優君。」
「そうだな、燐子。」
「次は何処にする?」
「じゃあゲーセンはどうだ?」
「今日は負けないよ。優君。」
こうして僕達は前回やったリズムゲームでの勝負を始めた。
二人とも難易度マックスの鬼畜過ぎる曲を何度もAPして結局勝負が着かなかった。
今、僕達は帰路についている。
「優君。今日は楽しかったね。」
「ああ、今日は楽しかった。燐子。また今度行こうな。」
「うん。それじゃあね。優君。」
「バイバイ、燐子。」
燐子を家まで送っていき、僕も自宅へ戻った。
「ただいま。」
「お帰り、優。彼女とのデートどうだった?」
「何で母さんがそれ知ってるの?」
「さっきモカちゃんにあって聞いた。」
「そうなんだ。俺、ついに燐子と付き合えたんだ。」
「燐子ってあの優が好きだったあの子?アンタもヘタレだと思ったらなかなかやるじゃない。」
「もう僕はヘタレじゃない!」
「ハイハイ、分かったわよ。」
今日はとてもいい一日だった。
僕も少しは変われたんだと、実感した。
ヒロアカの映画は2018年最高のアニメ映画だと思う。