着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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連載100回目……

果たして、誰がこんなにも続くと思っていたでありんしょう?(`;ω;´)


オーズ編第2章、張り切って参ります!!


88話 : 再会と艦隊編成と傲慢の悪魔

鴻上鎮守府にて、火野映司と石ノ森鎮守府提督・一条 薫による合同演習の打ち合わせの最中、鴻上鎮守府に在籍する二人の艦娘―――龍驤と愛宕が、遠征より帰還した。

 

 

「あっ…龍驤ちゃんに愛宕さん。おかえり♪」

 

「うん、ただいま……って、その“ちゃん”付けはなんとかならへんの?君が呼び易い呼び方で良い言うたんはウチやけど……流石にこそばいわぁ」

 

 

映司の呼び方に、少しばかり照れの表情を見せる龍驤。

 

 

「提督、ひょっとして……そちらの方々が、今度の演習の相手?」

 

 

愛宕の質問に、一条は一礼する。

 

「初めまして。石ノ森鎮守府の提督を任されている、一条です。火野中佐同様、新参者ですので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします」

 

 

「石ノ森………。ふぅん……」

 

 

 

「あたごん?」

 

「愛宕さん、どうかしました?」

 

 

一瞬、考え込んでいた愛宕は、龍驤と吹雪に呼びかけられ、はっと我に返る。

 

「ううん♪なんでもないわ」

 

 

首を横に振ると、愛宕は一条らに向き直ると

 

 

「一条提督。演習だからって、手加減しちゃイヤよ?」

 

 

不意打ち。

 

 

なんと、一条の右頬にキスを落とした。

 

 

「んなっ!!?」

 

「あっ……ぇ、あっ!?」

 

 

長門、吹雪の順に驚きの声があがる。

 

 

「………初対面の人間、それも異性に対して、気安くするものではないぞ?」

 

 

しかし、一条は動揺するどころか眉一つ動かさず、冷静に愛宕の挨拶を指摘した。

 

 

「うふふ♪ごめんなさい?あんまり可愛らしいものだから、つい♪」

 

 

 

クスクス笑いながら、愛宕は謝った。

 

 

「あはは…………」

 

 

「それじゃ、補給を済ませてきますねー?んー、でもちょっと汗かいちゃったし…シャワーでも浴びちゃおうかしら?」

 

 

「ごめんね?いつも遠出してもらって……」

 

「良いのよ、それも艦娘の仕事なんだし。………あ」

 

 

ドックへ行きかけ、愛宕は振り返った。

 

 

「提督たち……覗かないでね?♡」

 

 

「ちょっ!?」

 

愛宕の色っぽい誘惑に、映司は顔を真っ赤にしながらビクッと反応する。

 

 

それに対し、一条は至って平静だった。

 

 

「それについてはご心配無く。覗きが発生しないように、我々が見張りますので」

 

 

「あ……ど、どうも〜…」

 

 

一条のブレない姿勢に、愛宕は礼を伝えるが、その直後。

 

 

「来てくれなきゃ、意味が無いのよ………」

 

 

小声でそう呟き、補給に向かった。

 

 

 

「し、司令官……本当、ですよね?愛宕さんの入渠シーンを覗いたりしないですよね!?」

 

「?…ああ、そうだが……それがどうかしたのか、吹雪?」

 

 

吹雪の質問の意図がいまいち読めなかった為、一条は聞き返す。

 

 

「ふぇ!?い…いえ!違うなら、良いんです……違うなら…ハイ………」

 

 

そう言って顔を真っ赤にしながら、吹雪は俯いてしまう。

 

 

「…龍驤ちゃん。愛宕さん……どうかしたの?」

 

 

次に、落ち着きを取り戻した映司が龍驤に尋ねた。

 

 

「あたごん……いや、愛宕はな………。昔、石ノ森の艦娘やったんよ」

 

 

 

 

 

その頃。

 

 

先日、オーズと鴻上艦隊が戦ったメダルの怪物―――《モアーズ》を生み出した存在・《アバリシア》たちが話し合いをしていた。

 

 

『間違いない……。あの気配、あの力……!オーズだ……!!』

 

 

赤い怪人・クルイは断言する。

 

自分たちと深い関わりを持ち、モアーズに対抗し得る唯一の存在を感じ取ったのだから、否定の余地は無い。

 

 

クルイの意見に対し、青い怪人・アザムも共感した。

 

 

『なれば、尚更行動を早めに起こすべきでしょう。我々の目的のために……』

 

 

隣で知恵の輪らしき小道具をいじっていた茶色の怪人・ガイスも無言ながら頷き、だらけながら話を聞いていた女の怪人・マドゥは「しょうがないわね〜……」と面倒臭げながらも反対はしなかった。

 

 

『では………今度も私にやらせてもらおう。この私が……はぐれ者のオリジナル如きに、二度も苦汁を舐めさせられる訳が無いのだからな………!!』

 

 

そう言って、1枚のセルメダル・虚魔銭を取り出すのだった………。




次回、演習の準備とあたごんの昔についてちょっぴり触れます。


一条艦隊、抜錨せよ!

出撃開始!!火野艦隊!


演習、開始なるか!?

人気投票その8

  • 後藤慎太郎
  • 龍驤
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