容赦無く襲い来るアバリシア。
そして……
「っ!?」
入渠室の方から聞こえた、愛宕の悲鳴に気付いた映司。
しかし、それよりも早く動いたのが後藤……そして、さらにその上をいく初動の速さを発揮したのが、やはりと言うべきか一条であった。
「愛宕さん!!」
勢いよくドアを開け、中に突入する一条と後藤。
「ちょ、ちょっと司令官!!?」
「後藤さん!一条さんもちょっとは遠慮を……!!」
「そんな事を気にしてる場合か!?――失礼、愛宕さん大丈夫ですか?」
幸い、愛宕は寸での所でバスタオルを巻いており、男性陣に裸を見られることは避けられた。
「チッ!よりによって、入渠室から奇襲してくるとは………!!」
憎らしげに舌打ちをする長門の横で、アンクは冷静かつ無遠慮だった。
「オイ、愛宕」
「ひゃん!あ……アンクちゃん……なに…?」
多少驚いてはいるものの、アンクと落ち着いて話している愛宕を見て、吹雪は映司に尋ねた。
「あの……アンクさんて、男性ですよね?愛宕さんと普通に話してるんですけど……大丈夫なんですか?」
「ああ…大丈夫、あいつは女の人を傷つけるようなことはしない奴だから」
「そーそー。間宮さんのアイス以外には、なーんにも手を付けへんし、見向きもせえへん」
映司に便乗して、龍驤もアンクについて評価する。
「…………」
しかし。
今回のアンクは、愛宕をじっと眺めている。
「な…なに…?」
「お前………ヤミーの親にされたな」
「ヤミー?それに、親……って―――」
アンクの言うヤミーについて、話を聞こうとした愛宕だったが
「吹雪ぃいいいッ!!五月雨ぇえええッ!!!龍驤ぉおおおおァッ!!!!愛宕を辱めた下衆を抹殺するぞおおおぉぉぉるあああッ!!!!!」
「ヒイイイィィっ!!?」
その時、吹雪や五月雨、真司などが悲鳴をあげ、一条さえも目を丸くしてしまう程に恐ろしい、鬼の形相をした長門が声を張り上げた。
「なっ、長門…さん?!」
その迫力に、映司は思わず声をかける。
「火野映司殿!心配には及ばない……。貴殿の大切な部下を斯様な目に遭わせた外道は、この戦艦長門、全身全霊を以って!!ビッグセブンの誇りに懸けて!!一人の艦娘としてッ!!!愛宕の純潔…純情を穢した汚物を抹消してみせるッ!!!」
「あ…いや……えっと〜………」
長門の怒気に圧倒されながらも、映司は一部の訂正をしようとした。
「おっ、落ち着いて下さい!長門さん!!」
そこに割って入ったのは、意外にも五月雨だった。
「確かに、愛宕さんは襲われたかもしれませんが…長門さんが思うような、生々しい意味では無いと思います!」
「―――えっ?」
「……と、言うと?」
五月雨の一言に、先程までの熱気が一気に収まった。
「一条、映司……
「アンク!」
「………熱くなりやすい、という点は否定出来ませんね……」
一方。
愛宕を襲ったアバリシア……クルイのメダルと愛宕の欲望から生まれたモアーズは、何かを捜すかのように街を徘徊していた………。
『さぁ……解き放つがいい。その内に秘めた、強い欲望を……!』
こんなコメディタッチにして、良かったのだろうか……3分の1はクウガ、残る3分の1は龍騎なのに……_| ̄|○ il||li
人気投票その8
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