着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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どんどん台無しになっていく演習。

容赦無く襲い来るアバリシア。

そして……


90話 : アバリシアとオーズと愛宕の欲望

「っ!?」

 

 

入渠室の方から聞こえた、愛宕の悲鳴に気付いた映司。

 

 

しかし、それよりも早く動いたのが後藤……そして、さらにその上をいく初動の速さを発揮したのが、やはりと言うべきか一条であった。

 

 

「愛宕さん!!」

 

 

勢いよくドアを開け、中に突入する一条と後藤。

 

 

「ちょ、ちょっと司令官!!?」

 

「後藤さん!一条さんもちょっとは遠慮を……!!」

 

 

「そんな事を気にしてる場合か!?――失礼、愛宕さん大丈夫ですか?」

 

 

幸い、愛宕は寸での所でバスタオルを巻いており、男性陣に裸を見られることは避けられた。

 

 

「チッ!よりによって、入渠室から奇襲してくるとは………!!」

 

 

憎らしげに舌打ちをする長門の横で、アンクは冷静かつ無遠慮だった。

 

 

「オイ、愛宕」

 

「ひゃん!あ……アンクちゃん……なに…?」

 

 

多少驚いてはいるものの、アンクと落ち着いて話している愛宕を見て、吹雪は映司に尋ねた。

 

 

「あの……アンクさんて、男性ですよね?愛宕さんと普通に話してるんですけど……大丈夫なんですか?」

 

 

「ああ…大丈夫、あいつは女の人を傷つけるようなことはしない奴だから」

 

「そーそー。間宮さんのアイス以外には、なーんにも手を付けへんし、見向きもせえへん」

 

 

映司に便乗して、龍驤もアンクについて評価する。

 

 

 

「…………」

 

 

しかし。

 

今回のアンクは、愛宕をじっと眺めている。

 

 

「な…なに…?」

 

 

「お前………ヤミーの親にされたな」

 

 

「ヤミー?それに、親……って―――」

 

 

アンクの言うヤミーについて、話を聞こうとした愛宕だったが

 

 

 

「吹雪ぃいいいッ!!五月雨ぇえええッ!!!龍驤ぉおおおおァッ!!!!愛宕を辱めた下衆を抹殺するぞおおおぉぉぉるあああッ!!!!!」

 

 

 

「ヒイイイィィっ!!?」

 

 

その時、吹雪や五月雨、真司などが悲鳴をあげ、一条さえも目を丸くしてしまう程に恐ろしい、鬼の形相をした長門が声を張り上げた。

 

 

「なっ、長門…さん?!」

 

その迫力に、映司は思わず声をかける。

 

 

 

「火野映司殿!心配には及ばない……。貴殿の大切な部下を斯様な目に遭わせた外道は、この戦艦長門、全身全霊を以って!!ビッグセブンの誇りに懸けて!!一人の艦娘としてッ!!!愛宕の純潔…純情を穢した汚物を抹消してみせるッ!!!」

 

 

「あ…いや……えっと〜………」

 

長門の怒気に圧倒されながらも、映司は一部の訂正をしようとした。

 

 

「おっ、落ち着いて下さい!長門さん!!」

 

 

そこに割って入ったのは、意外にも五月雨だった。

 

「確かに、愛宕さんは襲われたかもしれませんが…長門さんが思うような、生々しい意味では無いと思います!」

 

 

「―――えっ?」

 

「……と、言うと?」

 

 

五月雨の一言に、先程までの熱気が一気に収まった。

 

 

「一条、映司……長門(コイツ)は、ハッキリ言ってバカだな」

 

 

「アンク!」

 

「………熱くなりやすい、という点は否定出来ませんね……」

 

 

 

 

 

一方。

 

 

愛宕を襲ったアバリシア……クルイのメダルと愛宕の欲望から生まれたモアーズは、何かを捜すかのように街を徘徊していた………。

 

 

『さぁ……解き放つがいい。その内に秘めた、強い欲望を……!』




こんなコメディタッチにして、良かったのだろうか……3分の1はクウガ、残る3分の1は龍騎なのに……_| ̄|○ il||li

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