怒涛の展開が留まる所を知らない状態の、オーズ編第2章。
遂に、オーズとアンクが新たな敵の一人と遭遇します!
「これが、私に変なメダルを投げつけた怪物よ」
入渠室を出た一行は、服を着直してきた愛宕に頼んで、改めて怪物の似顔絵を描いてもらったのだが。
「これって……シカ、かな?」
その可愛らしい絵を最初に見た映司が呟くと
「でも、顔はちょっとライオンっぽくも見えますよ?」
五月雨が似顔絵の顔立ちを指摘する。
「ライオンが人の形をしてるワケねーじゃん。歌舞伎役者か何かじゃね?」
そこに隼鷹が適当な推理を出した。
「……愛宕。その怪物について、他に何か特徴はあったか?」
情報が圧倒的に少ないため、映司たちがあーでもないこーでもないと話し込んでいる中、後藤はもう少し詳しく聞いてみることに。
「他に?………あ!『欲望を開放しろ』…とか言われたわ、確か!」
欲望―――
そのワードに、映司も反応した。
「それで、どうしたんですか!?」
「えっと……その後、私にメダルを投げつけたの。確か……、ちょうど胸の谷間辺りだったと思うんだけど」
そう言いながら、シャツのボタンを外して胸元を
「ちょ、ちちょっと愛宕さんっ!!?」
「良い…そこまでやらなくて良い……!!」
顔を真っ赤にして慌てふためく映司と、真面目故に顔を逸す後藤。
「五月雨………お前は幸せ者だな……ホントに」
映司たちの様子を眺めながら、長門は五月雨に言葉をかけるのだった。
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『ウウ……ウゥウ………』
その頃……
愛宕から生み出されたヤミーの幼体に似たミイラの様な怪物は、目についた人……特に男性を優先的に襲い、その場で抱きつき、締め付けては離れるという行為を繰り返していた。
その様子を眺めていたクルイの下に、アザムやマドゥたちが姿を現した。
『なにやってんのよ、アレ?マジで意味分かんないんだけど』
気持ち悪そうに悪態を突くマドゥに対し、クルイは穏やかに応える。
『分からないか?あの美しい……醜悪な欲望を表現する姿を』
欲望の醜さを『美しい』と賛美するなど、クルイの言動は支離滅裂である。
『馬鹿馬鹿しい……。貴方が賛美するのは、あくまでご自身の欲望だけでしょう?人間や艦娘の抱く欲望を、道端の塵芥程にも価値を見出していない貴方の賞賛など、ただの嫌味にしか聞こえませんよ』
アザムが指摘すると、クルイはクククっと笑う。
『そう言うな……。下等な存在にも下等なりの美意識や価値観というものがあろう?この私がそれらに目線を合わせ、言葉をかけてやる……そこに価値があるのだ。下等な連中にくれてやるは、充分過ぎる餌だと思うがな?』
傲慢不遜なる言動。それこそが、クルイの本質だった。
やがて
愛宕の持つ欲望から生み出されたモアーズは、半人半蛇の怪物・《ラミアモアーズ》に成長した。
『全ては、この私が満たされるために在れば良い……!』
クルイはそう言って、表情の分からない顔で不気味な笑みを浮かべるのだった………。
オーズ編2章、どんどんカオスになっていきますねえ……(汗)
オーズ、早くタスケテー!!
人気投票その8
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