嫌いじゃないわッ‼
そーゆーワケで、連合艦隊作戦開始です。
「う、うあああああぁぁあっ!!!」
ビルが立ち並ぶ、大通り。
そこに、場違い過ぎる怪物が市民を襲っていた。
鮮やかに輝く、赤い長髪にスタイルの良い女性を思わせる上半身。
しかし、髪に隠れた顔はミイラの様に表情が無く。
下半身は太い蛇の体をしており、しかも尾の先には人の「手」を思わせる形状の蛇の顔が生えているという、一度見たら簡単には忘れられない容姿をしていた。
妖艶な美女の姿で異性を誘惑し、本性の一端である蛇の身体で絞め殺し、仕留める怪物に似たモアーズ《ラミアモアーズ》は、次々と男性を襲い、その体を構成するメダル・虚魔銭を増やし、その身体を膨張させていく。
『モット……モット!』
次なる獲物を探して、目を光らせる中。
「討伐対象、発見!他に敵艦などの機影は見当たりません!」
艦隊の旗艦らしく、吹雪と五月雨が各艦隊をリードしつつ。
鴻上・石ノ森連合艦隊と、その護衛役として後藤が到着した。
「あれが……!」
その巨大さに、一条は驚きのあまりそう呟いた。
映司の部下である朝潮が通報を受けた時点では、ラミアモアーズは尾長を抜きにして180cmそこそこだったのだが、映司や一条らが出撃準備をしている間にもどんどん欲望を満たす行為を繰り返し、全長30mという怪獣サイズにまで膨れ上がっていた為、皆が驚くのも当然だった。
「こぉ〜りゃ、もしウナギだったら蒲焼に鰻重、ひつまぶしなんかにしてもお釣りがくるだろうなあ〜」
「えぇえっ!?隼鷹さん、本気ですか!?あたし的には、思いっきりアウトなんですけど……」
「私も阿武隈と同意見だ。あんなデカブツとウナギを同じ
皆の緊張を
「な、なんだよぉ〜!みんなして〜!」
「隼鷹さん……今のは、君の例え方が悪い」
「んなっ!?提督までそんなコト言う〜〜!?」
映司だけは自分の味方をしてくれる……そう期待していただけに、映司のキッパリとした意見を受けてショックを受ける隼鷹。
「バカが……」
横でボソッと呟いたアンクの悪口を、五月雨は聞き逃さなかった。
「アンクさん!!またそうやって人の悪口を言って!ダメですよ、そんな事したら!」
「くどいッ!!なんで俺が毎度お前に説教されなきゃなんねえんだよ!?」
五月雨がアンクに注意して、それに対してアンクがムキになる。
そこに映司や隼鷹を巻き込んで、火野艦隊初期メンバーによる日常風景が完成するのであった。
しかし、今は作戦の真っ只中。
提督という立場もあるため、映司は二人を止め、ラミアモアーズの撃破に集中せねば。
「二人とも!ケンカしてる場合じゃないってば!」
モアーズを見据えながら、映司は専用ツール・オーズドライバーを装着する。
「えっ……火野提督!それは一体!?」
ベルトを目にした雷が驚きの声をあげる中、映司はニッコリ微笑むと。
「アンク!!メダルだッ!!!」
長い付き合いの相棒に呼びかける。
「チッ………!間宮のアイス3人前だからな、映司!!」
一方的に報酬を要求し、アンクはメダルを投げ渡す。
映司はそれらを見事にキャッチして、それぞれの対応したスロットに填め込む。
「後藤さん、一条さん!みんな、いきますよ!!」
「ああ!」と応えながら、後藤はバースドライバーを装着し、セルメダルをスロットに投入。
一条も拳銃を手に頷いた。
そして、映司がオースキャナーをドライバーにかざし。
後藤がドライバーのダイヤルを回した、その時。
「変身ッ!!!」
「変身!!」
「ぶはぁ〜!!やっと追いついたあ〜〜!」
「―――えっ?」
突然、横から飛び出してきた二人組に、一同は素っ頓狂な声をあげた。
しかし、それは相手側―――龍騎と青葉も同じだったらしく……
「えっ?」
【タカ!トラ!!バッタ!!!】
【タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!!】
ついさっき会った提督が。
取材の申し込みに来た新聞記者が。
《仮面ライダー》に変身したことに対し、互いに驚くしかなかった。
こんな……こんなコメディにするつもりではァ………!(>_<;)
次回、やっと戦闘シーンに入ります!!
人気投票その8
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山風