着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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台風だの蒸し暑い日々だので、色々と思考が回らない日々ですが、なんとか()り出しました(^_^;)


103話 : 困惑

場面変わって、揚陸侵艦たちのアジト。

 

そこに、白い和装を身に纏い、さながら巫女の様な出で立ちをした、全身ずぶ濡れの女が現れた。

 

 

「……ゴゴ・ギゾ」

 

桜のタトゥの女が、僅かに不満げな声音で呼びかける。

 

「ボソラ・パガギバ・パサズバ……」

 

続いて、クマ男が頭を掻きながら愚痴らしき言葉を洩らした。

 

巫女風の女が小さく鼻で笑うと、視線の先に転がっている男の死体に目を向ける。

 

それは、今朝方フードパーカーの少女に殺された社長の遺体だった。

 

 

「…バンゼグバ・ゴセパ?」

 

「アタシガシトメタ♪」

 

得意気に答えるフードパーカーの少女。

 

「ムセギジャジャ・ボグドゼバギ・ボドビ・バンシャグス・ボドザ……」

 

それに対し、斑模様の上着を羽織った男が諌めるように口を挟んだ。

 

「ギ……ワーッテルヨ。ジョーダンダ、ジョーダン…」

 

 

話が一段落したのを確認し、桜のタトゥの女は、白いポンチョを羽織った白髪の幼女から腕輪を受け取ると、巫女風の女に投げ渡した。

 

 

「バン・ビンビ?」

 

腕輪を受け取り、左手に填めると、巫女風の女はそれまでの物静かな雰囲気から想像もつかない邪悪な笑みを浮かべた。

 

 

「バギング・バギング……ゲギド・ビンレ」

 

その左手の甲には、『マンタのタトゥ』が刻まれていた………。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

文京区内 ポレポレ 11:07 a.m.

 

 

「ごちそうさまでしたー」

「ありがトーテムポールさん〜!」

 

食事、そして会計を済ませた客を見送り、玉三郎はダジャレ混じりの言葉をかける。

 

「ありがとうございましたー!」

 

「バイバイ」

「はーい、バイバイ。また来てねー」

 

家族連れだったこともあり、子供が声をかけたため、鹿島が手を振って応えた。

 

 

「―――ハイ、みんなご苦労さん」

 

一段落し、玉三郎は人数分のコーヒーを差し入れてくれた。

 

「あんがと〜」

「ありがとうございます」

「いただきます」

「どうも」

 

「…いやぁ、ほんと悪いね?雄介の奴、ほんっと働かないもんだから、みのりっち達が居てくれて大助かりだよ」

 

玉三郎の労いと感謝の言葉に、みのり達ははにかむ。

 

 

「お礼に、とっておきのアレ……見せちゃおっかな」

 

「なになに?おやっさんのとっておきって?」

 

北上が興味深げに笑う。

 

一方で、“それ”を知るみのりは顔にこそ出さないが複雑な気持ちになる。

 

 

鹿島から聞いた限りでは、北上のみならず大井や雪風もクウガについて話を知っているとの事。

 

おやっさんが“アレ”を見せるということは……

 

 

「おやっさん……」

 

恐る恐る呼びかけると、玉三郎は振り向かぬまま、みのりだけに分かる合図―――サムズアップを示した。

 

 

北上や大井は然程気に留めなかったが、みのりと長く一緒に居て、かつ雄介とも話をする機会が他の艦娘よりも多い鹿島は、そのサムズアップに込められた意味を朧気に感じ取った。

 

「コレだよ、コレ!もう10年以上前の奴だから、かみちんや大井っちとかはイマイチピンと来ない話もあるかもしれないけど……当時の『未確認生命体事件』の記事!日課でね、スクラップにして纏めてたんだよ……俺も若かったってことだよなぁ、ウン」

 

「おやっさんさん……。おやっさんさんの年齢(トシ)から見ると……その表現は、ちょっと不適切かと…」

 

 

珍しい、鹿島の冷ややかなツッコミに対し、玉三郎や北上たちは固まってしまう。

 

 

しかし、すぐに気持ちを切り替えて、当時の『未確認生命体第4号』に対するマスメディアの見解などに目を通すのだった。




またしばらく、更新ペースは落ちたままかもしれません(^_^;)


楽しみにしてくれている皆様、申し訳ありませんm(_ _;)m

人気投票その9

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