着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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激しめのクシャミはブェックションですが、本作は二次創作という名のフィクションです。
このネタも久々に出しましたが、やっぱ本家には敵いませんです……。


104話 : 海魔

警視庁鎮守府での会議が終わり、各部所へ戻っている中。

一条のスマホに、榎田から電話が。

 

 

「はい、一条です。ハイ……会議は先程。送っていただいた資料も、しっかり活用させていただきました」

 

『ゴメンね?会議(そっち)に出られなくて』

 

電話越しの榎田の声は、何やらバタバタと忙しない様子だったが、一条は朗らかに返す。

 

 

「いえ、気にしないで下さい。今日はご家族で―――」

 

 

 

一方、こちらは榎田がバタバタしている科学警察研究所。

 

一条との通話をしながら、身支度をしていた。

 

 

「そのハズだったんだけど……実は昨夜、鴻上さん所から急な調査依頼が来たもんでね?研究室泊まりになっちゃったのよぉ……オマケに、起きたのが待ち合わせの1時間前ってゆーね……。昔と似たようなシチュエーションで、イヤんなっちゃうよねえ」

 

『……大丈夫ですか?特に、息子さんは……』

 

 

心配そうに尋ねる一条に、榎田は苦笑いをした。

 

「お察しの通り、『いい加減懲りろ!』ってお叱りのLINEを貰っちゃった。アハハ……でもまぁ、(さゆる)ももう大人だし。旦那も私とあの子両方の側に立ってフォローしてくれるから、前ほどギクシャクはしてないよ」

 

 

やがて、身支度を済ませた榎田は他の職員たちに「じゃ、お先!」と言って研究室を後にした。

 

 

「………それに。納得してなきゃ、あの子が警察官になる事(今の仕事)を選ぶ筈無いもん」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

台東区 12:14 p.m.

 

 

川辺の通りを、二人のサッカー少年が歩いていた。

 

 

「春の地区大会まで、あと2週間か〜」

「監督も言ってたけど、翼は俺たちのエースだからな!肝心なときに、体を壊すなよ?」

 

「そう言う円堂くんだって、練習中に見せた、あのカーンみたいなパンチングでみんなを守ってよ!」

「パンチングじゃねえよ!爆裂パーンチ!!だよ!」

「はいはい」

「あははっ!」

 

 

小学生らしい、無邪気な会話を()()()()覗き見ていた巫女風の女が、ずぶ濡れのままでゆっくりと姿を現した。

 

 

「フフ……。ボソギダ・ブバスド・ゾギバパ・ギギレ」

 

「ん……っ!?わあぁあっ!!?」

「なに!?なにっ!!?」

 

 

見るからに怪しい、ずぶ濡れな女を見た少年たちは、まるで幽霊を見たかのような慌てぶりで、背を向けて走り出した。

 

 

「ククク……」

 

舌なめずりをしながら、女は羽織った着物を少しだけ着崩し、その姿をマンタが花魁に化けた様な出で立ちの妖艶な怪人に変えた。

 

しかも、白い体を引き立てるかの様に黒光りする、大きな主砲や副砲など、深海棲艦の中でも《戦艦ル級》に似たタイプの艤装を展開。

 

「フフ……」

 

しかし、マンタの怪人が砲撃することは無かった。

 

艤装を展開したまま走り出し、少年らを追い始めたのである。

 

「うわっ!」

 

途中、少年の一人が転んでしまう。

 

「円堂くん!」

 

それに気付いたもう一人が、慌てて引き返してしまう。

 

 

「―――え…」

 

 

次の瞬間。

 

 

「………フフ。ラズ…ドググ・ビンレ」

 

少年らの頭上から襲いかかった、凄まじい衝撃と音の正体………それが艤装を纏ったマンタの怪人によるボディプレスだったということを、潰されてしまった少年たちは永遠に知ることは無い。

 

 

「ひっ……!?」

「ン……?」

 

そこに、運悪く一人の釣り人が現場に居合わせてしまった。

 

「……ミ・タ……ナ?」

「み…見てない…見てないよぉ〜……!!」

 

 

その釣り人が最期に見たもの……

それは、マンタの怪人が突き出した主砲から放たれた、駆逐イ級の様な形状をした、“生きた弾頭”が喰らいついてくる瞬間だった………。




まず、皆さんに謝罪を。

マンタ(オニイトマキエイ)、扱いづれえぇぇぇぇッ!!!_| ̄|○ il||li

でも、やっと久々のクウガらしい展開に出来たかと思ってます。
次回もお楽しみに!

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