品川区内にて発見された、揚陸侵艦のアジト。
そこへ、一条率いる石ノ森艦隊と警視庁鎮守府の合同部隊が特殊ガス弾を投入し、突撃作戦を開始した。
「バギヅ・べダレ…リント。ゴギデ・カイリ」
その様子を、クウガたちとの戦闘から引き上げてきたベギマ・人間態も目撃。
「………フン」
包囲、さらに突撃されるとなれば長居は禁物。
仲間たちの“匂い”を辿って、足早にその場を去った。
「……そろそろガスが切れる頃だな。みんな、行くぞ!」
杉田の号令に合わせ、一条たちは工場内へと突入する。
「ふぅ……新たな戦場が、勝利が私を呼んでるわ……!」
警察官用に開発された、零式軽量単装砲を手にした一条の隣に並び、足柄は
そして
一条たちが銃を向けながら前に出ると―――
そこは、既に
「…………!?」
室内ということから、弓の代わりにハンドガンを手に警戒する加賀。
「……イヤな趣味じゃのう…」
利根がそう洩らした通り、そこは何本ものナイフを突き立てたマネキンを机に転がしていたり、鎖で首吊りにしたマネキンを飾ったりと、かつての未確認生命体のアジトのように毒々しい飾り付けがされていた。
「………」
身を潜めている者がいるかもしれない……そう思い、一条は慎重に周囲を見回した。
すると、片隅に一枚のボードと筆記具らしき物を発見。
さらに、黒い液体の入った湯呑のような容器と徳利のような物も見つけた。
「これは………」
現職の提督ということもあり、その液体が何なのかを直感した一条であったが
「一条さん!」
「提督!!」
桜井と那智から呼びかけられたので、考えるのは一先ず後回しにする事にした。
「どうしました!?」
「裏口が開けられていた。恐らく、奴らは此処から逃げたものと……」
すると、今度は緑間から杉田へ無線が入った。
「こちら杉田!何があった!?」
『ハヤテ号が揚陸侵艦の匂いを嗅ぎつけたらしく、急に飛び出しました!今、後を追っています!』
「大丈夫か……!?」
この時、杉田も一条たちも不安を抱かずにいられなかった。
ハヤテ号の先輩に当たる警察犬・ミカド号も逃亡した未確認生命体を追跡したが、その直後に殉職した。
何か嫌な予感がする……
「加賀!」
「了解」
一条の指名を受け、加賀は偵察機を発艦。
ハヤテ号の追尾、及び索敵を開始した。
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一方。
周りから遅れたカバ男―――ガバリは独り、林の中をのしのしと歩いていた。
「フー……フー……!」
ガバリは、この上なく不愉快だった。
《リジドン》の順番は回ってこないばかりでなく、“メ”の者たちに権利を奪われ。
挙げ句、リントやカイリにアジトを嗅ぎつけられ、自分は囮にされたという状況に苛立っていた。
そこに、一匹の犬……警察犬ハヤテ号が追いつき、吠え立てた。
「ワウッ!!ワウッ!!」
「………!!」
コイツか……
コイツのせいで、俺は……!
「フゥー……フゥー!!」
ガバリは息を荒くしながらハヤテ号に詰め寄った。
そして
「ギャン!?キャゥ、ワォーッ!!」
「!!?ハヤテ号ッ!!!」
林の中に入った緑間が最期に聞いたのは、ハヤテ号の悲鳴だった………。
少し遅れて、雄介の駆るドルフィンチェイサーが現地に到着した。
そこに一条たち警官と足柄たち艦娘、緑間が居り。
地面には、血だらけの鎖だけが残されていた。
「…………。勝てぬ相手と知りながら、それでも尚立ち向かおうとする……お前の悪い癖は、結局最期まで改善されなかったな……。だからお前は、バカと言われ続けたのだよ……ハヤテ号………ッ…」
鎖を拾い上げ、緑間は怒りと悲しみに震えながら、静かに涙を流し続けた。
「…………」
その様子を見て、雄介は、また守れなかったと悲しみに顔を伏せるのだった。
石ノ森鎮守府 02:09 p.m.
「ふぅ……」
入渠の際、天龍は高速修復剤を使って戦線に戻ろうとしていたのだが、「いたずらにバケツを浪費するな!」と長門から注意され、仕方なく時間いっぱいまで浴槽に浸かることになった。
「天龍さん……五代さんと会ってから、ずっと怒った顔のままなのです…」
「ん……まあな」
「気になるのかい?彼が」
電と響に話しかけられ、天龍はますます眉間にシワを寄せた。
「そりゃあ、ちょっとはな……。あのへろへろ野郎が4号だなんて、信じられねえからよ」
「だったら、お話されてみてはどうですか?五代さんがどんな人かを知る、良い機会だと思うのです!」
「話すって……なにを?」
「色んなことを、なのです」
サムズアップ。
電の笑顔を見て、天龍はとりあえず話ぐらいはしてもいいかと思うことにした。
はい、かなり中途半端になってしまいました(;´Д`)
次回も、ゆっくり楽しみにしていて下さい!!
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