着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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2021年、明けましておめでとうございます。

ますます更新の速度が落ちておりますが、なんとか失踪や凍結だけはせぬよう気をつけて参ります(^_^;)

※(一部、修正しました)


126話 : (しゃっ)(こう)

習志野に現れた揚陸侵艦。それを目の当たりにし、駆けつけた雄介は青年――服装からして、提督であろう――の前に立った。

 

「大丈夫ですか!?」

 

同じく、同乗していた雪風が駆け寄り、五十鈴らに呼びかける。

 

「えっ?ええ、あたし達はなんとか……。貴女達は?」

 

「あたしは警視庁鎮守府、一条艦隊所属の雪風です!みなさんの救援にさんじょーしました!」

 

「救援………って、えぇ!?」

 

助けに来てくれた事はありがたいが、雪風と目の前の男の取り合わせに対して五十鈴は戸惑いを隠せない。

 

無理もない。艦娘である雪風はともかく、彼はどう見ても通りがかりの一般人であって、軍属には見えないのだから。

 

 

「……おい、邪魔すんな!怪我しても知らねーぞ!」

 

巧は今がチャンスと見て、アタッシュケースから飛び出したベルトを回収。装着し、残りのツールを装備していく。

 

そうとは知らぬまま、雄介はこの状況と騒動の原因である男・揚陸侵艦を見据え、アークルを呼び覚まそうとした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

……しかし

 

「変…っ!?」

「フウウゥアッ!!」

 

そんな一瞬すら許さないとでも言うように、男は体当たりを仕掛けてきた。

 

「うわっ!!」

 

避けようとしたが一瞬間に合わず。掠っただけで済んだものの、それでも雄介を転倒させるだけの勢いと力を見せつけてきた。

 

 

「ヤバい!」

 

援護しようと、長月が連装砲を構える。

 

「待ちなさい。彼に当たったら大問題になるわ」

 

しかし、同じく今回の艦隊に参加していた軽巡洋艦・龍田がこれを制止。

 

 

「っ…しかし……」

「大丈夫。巧ちゃ…提督がいるもの。それに、私達が今すべきは残ったみんなを避難させることじゃないかしら?」

 

「龍田…そうね。これ以上の被害の拡大化は、何としても防がなきゃ!」

 

 

長月をなだめる龍田の言葉に、五十鈴も同意。生き残った警官らを救護、退避させる役に回った。

 

 

 

一方、雄介はかつての時と似た展開に難儀していた。

 

変身するには構えを取り、自分の意思を強くベルトに反映しなければならない。

しかし、こうも攻め込まれては構える間も集中する間もない。

 

 

「グウウ……!チョソチョ・ソグスバァァっ!!」

 

そんな雄介に対し、男――《ズ・ガバリ・ダ》は神経を逆撫でされている気分だった。

 

威勢良く突っ込んできた癖に、さっきから一度も攻めてこない……さっきまでのリント共と比べれば、まったく話にならない。《アイツら》から権利は無いと言われ、『深きモノ』や“アイツ”からは馬鹿にされ、ただでさえ腹立たしいというのに……!

 

 

「フウウゥゥゥアッ!!!」

 

「そんなに暴れたきゃ、相手にも準備ぐらいさせろっての!」

 

その時、ベルトを始めとするツール一式の準備を終わらせた巧が呼びかけ、意識を向けさせた。

 

 

「!」

「……ンン?」

 

 

5・5・5・ENTER。

 

手にした携帯電話型ツール・ファイズフォンにキーを入力する巧。

 

【STANDING BY】

 

 

準備が整い、フォンを畳むと高く掲げ、巧は叫んだ。

 

「変身!!」

 

 

【COMPLETE】

 

 

ベルト・ファイズドライバーにフォンをインサート、倒すと同時に赤いラインが走り、巧の体を深紅の光で包んだ。

 

「!!」

 

そして、雄介とガバリの前に、流星鎮守府の『仮面ライダー』ファイズが戦線に立った。




年明け早々、不完全燃焼で申し訳ありません(ヽ´ω`)

久しき執筆は、思いの外難産でした……。
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