着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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かつて集団から孤立し、暴走していた『未確認生命体第22号』のような馬鹿力を見せつけてくる揚陸侵艦・ガバリ。

変身する間もなく振り回される雄介や警官隊の撤退を支援する雪風らの前で、巧は変身ツール・ファイズギアを装着。変身したのであった。

※(かなりの修正、そして作成の再開をボチボチ進めようと思っております)


127話 : 前進

乾 巧がファイズに変身した、ほぼ同じ頃。

 

雄介たちを援護すべく、長門はパトカーを飛ばしていた。

 

「ちょっと意外だったわ。いくら艤装を改装に出してるとは言え、貴女が車を運転するなんて」

「何事も無駄になる訳ではないしな。警察官でもある提督のサポートをするなら、パトカーの運転ぐらいは出来ないと……だろ?」

 

吹雪と共に随伴艦として同行してくれた陸奥に問われ、長門は当然のように答えた。

 

「……吹雪は、もう少し練度と身長を伸ばす所から始めようか」

「ヒドイッ!?」

 

後部座席から、少しだけ羨ましそうにしていた吹雪の視線を受けての発言だったが、長門の一言は今の吹雪には相当なダメージを与えたらしい。

 

「ドンマイ、吹雪ちゃん」

「陸奥さんまで〜!!」

 

 

和やかな空気に包まれる車内であったが、目指すのは緊張感あふれる戦場。いつまでも気を(ゆる)めていてはいけない。

 

「……少し飛ばすぞ。しっかり掴まっていろ!」

「へ?…どわっ!!」

 

 

一刻も早く、仲間たちと合流せねば。

 

その思いを胸に、長門はアクセルを吹かした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

神奈川県内 12:31 p.m.

 

ポレポレでの手伝いが一段落して、玉三郎から許可をもらった北上、大井、島風の3人は、電車を利用して石ノ森鎮守府仮設基地へと向かっていた。

 

 

「ん〜〜、いいね〜。長野以外の県外に来るの初めてだから、なんかウキウキするねえ」と北上。

 

「ふふ、ですね。北上さん」と笑顔で応える大井。

 

「二人とも、おっそーい!早く早く〜!!」

 

急かす島風に対し、北上が「はいはーい」と応えていると、手持ちのスマホに揚陸侵艦関連ニュースの速報が入った。

 

「おぅっ?」

「これ……っ」

「うーわ……」

 

 

《揚陸侵艦第22号出現!流星艦隊と未確認生命体第4号、三つ巴の戦いなるか?》

 

ネットニュースの見出しに目を通し、北上たちの表情が曇る。

 

 

一条や雄介本人から聞いた、18年前の『災厄』。

これに限った話ではないが、人間というのは時間の経過や世代の移り変わりによって、多少の違いはあれど記憶は風化してしまう。

 

それは戦争の記憶も、《未確認生命体関連事件》のように人智を超える怪異も変わらないらしい。

 

「提督や杉田さんが悔しがってた気持ちが、やっと解った気がするよ……あたし」

「北上さん……私…」

 

かつて、大井は人間に対する憎しみのあまり、事情を知らぬまま雄介を殺そうとした事があった。それ故に、何も知らない世間の評価に対する嫌悪感と共に、知ろうとしなかった以前の自身に対する罪の意識が再び込み上げてきた。

 

「大井さん。過ぎちゃったことは、どうしたって取り戻せないんだからしょうがないよ。それに、ゆーすけや提督たちは今、頑張ってるんだから!島風たちも一緒に頑張ればいーんだよ!!」

 

しかし、そんな大井の悲しげな雰囲気を感じた島風が励ます。

 

「大丈夫!」

 

サムズアップ。

 

「しまぷー…うん。そう、だね。あたしらがしなきゃいけないのは、これからの為に今をどうにかする事だわ」

「…そうね。二人の言う通りだわ」

 

自分の場所で、今、何をすべきか。そして、自分が出来ることに全力で取り組む事が大事なのだと再認識させてくれたのは、他でもないあの二人だ。

 

自分たちが今、すべき事……鎮守府の仲間たちに、一条や雄介、そしてみんなの事を教えるためにも、雄介の「恩師」と出会い、迎える。

 

 

(ゆーちゃん……待ってるからね?)




思い切って、戦闘シーンではなく《クウガらしさ》をもっかい再現してみました汗

やっぱ、辻褄合わせやリアリティを出すのってムズカシイ!
けど楽しい!!
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