そんな中で、自分は改めて『クウガ』を好きになって良かったという気持ちを噛みしめながら、執筆を進めて参りたく思います。
「ジャラゾ・グスバサ・ボソギデジャスゥ!フウゥゥウンヌァアッ!!」
巧が変身した姿……ファイズに対し、表情をより一層険しくしながら、赤錆色の皮膚を持つ筋骨隆々の怪人の姿へと変わるガバリ。
「ししょー!あの提督はいったい……?」
「分からない……けど、艦娘と一緒だったから、たぶん敵ではないと思う!」
ファイズを信じながら、雄介はアークルを呼び起こし、構える。
「変身!!」
戦士クウガへと変身した雄介と並び、雪風も主砲を握りしめる。
「陽炎型駆逐艦、雪風!抜錨しまっす!!」
「!」
ガバリの突進を躱しつつ、ファイズはクウガの姿を視認した。
「クウガァ……!!」
「クウガ?……てことは、アレが例の第4号って奴か」
同じくクウガを目の当たりにしたガバリの反応を見て、ようやくファイズの中で、クウガの名前とニュースや新聞で耳にする『第4号』の存在が繋がったのだった。
「ゴラゲダ・ヂゾボソギデ・ガゲデジャ・スンバゾズ・ガバリ・ダ〜〜!!」
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本部からの出動命令を受けた天龍は艤装を纏い、トライチェイサー2013Aを走らせ、独り習志野へと急行していた。
「ったく……深海といい揚陸といい、暴れるなら一声掛けやがれってんだ!」
通常、予告して犯罪を行う輩は居ないと思うのだが、そう思いたくなるほどに今回の天龍は機嫌が悪かった。
練度の高さや戦闘技術の評価は優良であったが、これまでの組織内における振る舞いを理由に見送られ続けてきた改装が、前回の戦闘評価を讃える形でやっと認可されたというのに、今回発生した揚陸侵艦事件によって、現在作業中の改装が大幅に遅れてしまう可能性が出てきたのだ。
「こうなったら、雄介アニキの出番を取るくらいに暴れてやる!!」
長門たち戦艦枠の艤装も改装中なので、この緊急事態を早めに解決しなければ他の艦娘たちの艤装や空母艦娘たちの艦載機の整備、開発などにも影響を及ぼしかねない。
「待ってろよアニキ。俺もすぐに追いつくからよ!!」
助太刀半分、憂さ晴らし半分の気持ちを胸に、天龍はトライチェイサーを走らせるのだった。
「フウウゥゥウアッ!!」
「超変身!!」
突進してくるガバリの勢いと先の力強さを見て、マイティフォームでは力負けすると判断したクウガは、過去の反省も踏まえてタイタンフォームへと超変身。押し合いに持ち込み、雪風が砲撃を行うための隙を作ろうとした。
「ししょー!?」
……しかし、ガバリはその図体に違わぬ剛力を備えており。
膂力と防御に特化した紫のクウガを徐々に圧し始めた。
(コイツ……22号よりも強い!?)
紫のクウガだからこそなんとか耐えているが、もし赤のクウガのままで迎え撃とうものなら、間違いなく彼方へと吹っ飛ばされていただろう。
「雪風とししょーは、カンタンには沈みません!!」
ショルダーバッグの様に提げた連装砲を構え、ガバリの背面へと砲撃した。
「ッ!!グゥオオ!」
「グッ…!!」
轟音に気付き、避けようとしたガバリをクウガがしっかりと抑え込んだことで砲弾は命中。衝撃こそ小さくはないが、直撃は免れた為、クウガがダメージを負うことは無かった。
「ビガラバ・カイリィ……!!」
「ガビガビうるせえな!」
闇雲に突っ込んで砲撃の巻き添えを食うことだけは避けたかったので、しばらく様子を見ていたファイズであったが、クウガの素性を聞くのは後にして、手を貸した方が早く終わりそうだと考え、加勢しようとした。
………ところが
「!!」
何かを感じたのか、雪風はファイズに向かって叫んだ。
「いけない!!来ちゃダメっ!!!」
次の瞬間、上空から大量の爆弾が降り注ぎ。
ガバリをも巻き込んで、クウガたちに襲いかかった。
「キャアアァァっ!!?」
「うああああぁぁっ!!」
「ぐ……ッ!」
クウガは雪風を庇い、ファイズは内蔵されたセンサーを介して爆弾の投下地点を予測、回避することで辛くも凌いだ。
「……あれは…?」
ファイズが向けた視線を、クウガと雪風も見る。
「クス…クスクス……フフフフ……」
それは、黒い装甲や艤装を除けば、髪や肌、服といった全てが「白一色」という、二本の角を生やした深海棲艦――
「飛行場姫」と呼称される、上位種の個体だった。
差別化を、物語に変化を!!
そう思ったら、突発的に沸いた発想。
「そうだ、深海出そう」……(ヽ´ω`)
どぉなる?次回!