着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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長い、かつてない程に長いスランプに苦しみ続けました……

さらなるペースダウンを気にしつつ、最新話です。


130話 : 混乱

飛行場姫に艤装を向けられ、艦載機が放たれようとした……その時。

 

 

「天龍様の攻撃、食らいやがれぇぇぇッ!!!」

 

「ッ!!」

 

 

 

トライチェイサー2013Aを駆り、艤装の刀を手にした天龍が乱入。

 

さらに、ファイズの危機を感知したオートバジンが人型のバトルモードへと自動変形、バスターホイールによる射撃で飛行場姫を迎え撃った。

 

 

「天龍ちゃん!?」

「天龍さんっ!」

 

思わぬ助っ人の参上に、クウガも雪風もびっくり。

 

そんな二人に対し、天龍は得意気な笑みを浮かべながら言い放った。

 

 

「フフン、怖いか?」

 

「大丈夫!雪風は怖くありませんっ!!」

「……うん!怖いくらいナイスタイミング!!」

 

「何言ってんだ?お前」

 

とても素直な雪風の返事とクウガのサムズアップに加え、容赦ないファイズの一言を受けて、天龍は何か恥ずかしい事をした気分になり赤面するも、首を振って気持ちを切り替える。

 

 

「相手は姫級か……。上等だッ!!」

 

軽巡洋艦天龍、駆逐艦雪風。

そして戦士クウガにファイズ、オートバジンという異色の混成部隊による迎撃戦が開始された。

 

「行くぜ!!」

 

「マトメテ……シズンデシマエ……!」

 

 

======================

 

 

船橋市の某所……

 

揚陸侵艦出現の騒ぎを知り、真司と青葉は習志野を目指していた。

 

 

「艤装を使って、先に行っても良かったのに。なんでバイク(そっち)にしたの?」

 

真司の使っているスクーター、ズーマーに対し、青葉はHONDA・ジョルノで追従していた。

 

「先輩だって知ってるでしょ?深海棲艦は海だけじゃなくて、最近は(おか)にまで上がって被害を拡大してるんですよ?もし戦艦クラスとかに出くわしたりなんかしたら、先輩独りじゃあ撃沈はほぼ確定ですよ!」

 

「ほぼ確定って……俺、そんなに頼りないっ!?」

 

「頼りないのではなく、心配なんです!先輩てば油断し易いし、おバカだし……」

 

「そ、そりゃあ……相手がヒトっぽい見た目だったら、ちょっと油断するかもしんないけど………って!今、またバカって言った!?」

 

 

人通りの少ない状況とは言え、走行中に雑談するほど二人は打ち解け、同時に安心していた。

 

 

否……油断していた、と言うべきかもしれない。

 

 

「……?」

 

人目の付きにくい、路地裏へと入っていく不審な男女を見つけ、その正体に気付くまでは………

 

 

 

真司と青葉が見つけた不審な男女……熊男ともう一人、ボブカットに鮮やかなカチューシャを着け、明るい緑のワンピースに黒を基調としたカーディガンという出で立ちで、緑の日傘を差した、何処か冷たさを感じる眼の女が並んで歩いた。

 

そこへ、黒いフードパーカーを着た少女がひょっこり現れ、ニヤニヤ笑いながら馴れ馴れしい態度で近寄ってきた。

 

 

「カバノヤツガ、カッテニウゴイタアゲク、飛行場姫ニヤラレタトサ?」

 

それを聞いた熊男達は目を見開く。

 

「ガバリ・グ?」

 

日傘の女が尋ねるも、熊男は鼻で笑った。

 

「フン……ダバ・バンゾドド・ドキャギギ・ザソグ」

 

 

そんな会話の様子を、真司と青葉は気付かれないよう用心しつつ、観察していた。

 

 

(先輩……まさかと思いますけど、あの集団はもしかして?)

(うん……。前回、品川区で行われた対策班の突撃作戦から逃れた、揚陸侵艦の一味だ!)

 

 

青葉がカメラを構えようとした、その時。

 

桜のタトゥの女が、白尽くめの少女と初老の男を連れて、熊男たちの前に現れた。

 

日傘を差した女は傘を畳み、フードパーカーの少女は先程までのニヤケ顔を止めた。

 

すると熊男は桜のタトゥの女の前に出て、ニヤリと笑った。

 

 

「ツギハ・オ・レの、バン……ダろ?」

 

しかし、桜のタトゥの女は眉一つ動かさずに返した。

 

「ま・だ、だ」

「!?ナゼ……!」

 

 

(「まだ」……って、何がだ?それに「オレの番」って………)

 

もう少し詳しく聞き取れないか、真司が耳を(そばだ)てようとした……その時。

 

 

クシャッ…

 

「!!」

「っ!!?」

 

 

ポイ捨てされた物であろう、スナック菓子の袋を踏んでしまい。その音が元で気付かれてしまった。

 

「やっべ……!!!」

 

 

 

さらに同時刻。

 

仮設基地までの道を再確認しようと、北上たちは近くのバス停で一息ついていた。

 

 

「………ん?」

 

その最中、北上は少し離れた先にあるコンビニから出てきた、初老の男性と並んで歩く、黒い装飾品を身に着けた白い髪と肌をした少女の姿を目の当たりにし、驚愕の表情を浮かべる。

 

 

「嘘……、《()(ちく)(せい)()》が、なんで町中に………!?」




応援して下さっているみなさん、大変お待たせしました。

またしても、かなりグダついておりますが、極力、矛盾点の無いようにシナリオを組み立てつつ、カタツムリ更新ではありますが、頑張って進めて参ります!!

失踪だけはしないよう気をつけますので!
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