着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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サブタイトルが変わってますが、現在はライダーと艦娘の本格クロス「艦呼列編」であり、場所やメインの視点を変える際、少しでも分かりやすくなるようにという事でご了承下さいm(_ _)m


132話 : 対決!龍騎&青葉VS戦艦レ級

揚陸侵艦出現のニュースを聞き、真司は青葉と共に船橋市内を移動していた。

 

その道中、不審な集団の姿を目撃。揚陸侵艦関連かと聞き耳を立てていたのだが、運悪く感付かれてしまい、集団の一員らしき黒パーカーの少女に襲われてしまう。

 

その少女は、深海棲艦の中でも強力かつ危険な個体《戦艦レ級》だった………。

 

 

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「ちょ……どうすんだよ!?艦娘の間でもヤバいって評判の相手に、生身でやり合おうとか自殺行為じゃんかっ!!」

 

青葉からの解説に青ざめ、冷や汗の止まらない真司。

 

「青葉だって丸腰+単騎(ひとり)で応戦とかやりたくありませんよっ!!大体、先輩だって身を守る手段はあるでしょ!?」

 

「んな事言ったって!こいつはミラーワールドでしか使った事ねぇし!!仮に変身出来ても、力を使えるかは分かんねえだろ!?」

 

 

二人であれこれ口論していると、レ級は尻尾を振り上げた。

 

或いは、尻尾の先に頭部らしき物があるので、鎌首をもたげた、とも言えるかもしれない。

 

「イチャツイテル暇ガ、アルノカ…ヨッ!!」

 

「っ!!しまっ……!?」

「くっ!!」

 

レ級の尻尾が襲いかかるも、青葉は真司を突き飛ばしつつ、跳び退いてこれを回避。

 

「ぐえっ!」

 

突き飛ばされ、さらに尻餅を突いたことで軽く咳き込む真司。

 

「二手ニ分カレタッテ無駄ダゼ?」

「本気で暴れたきゃ、相手の準備ぐらい待ちなさいよ!」

 

レ級の脅しに屈さず、青葉は強気な言葉を返し。

近くに駐車している自動車のボンネットにカードデッキをかざした。

 

「艤装、展開ッ!!」

 

レ級に指差し、デッキをVバックルへセット。

艤装を纏い、戦闘態勢に入った。

 

「青葉ちゃん!!」

「先輩は警察に連絡を!!此処は私が足止めします!!」

 

真司に襲いかかろうとする尻尾を牽制、レ級本体にも砲撃を行いつつ、青葉はレ級を引き離そうと試みる。

勿論、前回の事もあるので、撤退のチャンスを作るまでの時間稼ぎだけに留めるつもりだった。

 

 

……しかし、彼女は忘れていた。

 

自身の慕う先輩にして、何があっても守ると決めた大切な人である城戸真司という男が

 

 

「またそうやって、何でもかんでも一人で背負い込むなっつうの!!」

 

底無しの「馬鹿」である、と言う事を。

 

「変身!!」

 

カードデッキをVバックルにセット、真司は仮面ライダー龍騎に変身。

 

「うおおおおッ!!」

 

気合い一発、声を張り上げると同時に飛び出し。

 

「フン」

 

レ級が繰り出す尻尾に頭から丸呑みにされてしまった。

 

「先輩っ!!」

「キャハハ!!オマエノオトコ、馬鹿ダナ?セッカク逃ゲラレタノニ、自分カラ喰ワレヤガッタ!♪」

 

ゲラゲラと大笑いするレ級だが、青葉の表情は絶望していなかった。むしろ、苦笑いをしていた。

 

「……ドウシタ?呆気ナ過ギテ、泣クコトモ出来ナイカ?」

「そうですね……確かにその人は馬鹿ですよ」

 

 

そう呟いた、次の瞬間。

レ級の尻尾に、異変が生じる。

 

「ッ……?ナッ!?」

 

 

「その人は、どんな事にも真正面から突っ込む事しか出来ない正真正銘の大馬鹿野郎で……卑怯になれない馬鹿正直なヒーローですから」

 

 

「ぬうぅぅおおおおお……!!!」

 

レ級の尻尾の口を、力任せに開けようと踏ん張る龍騎の姿が現れたのだ。

 

「だああああァっ!!」

 

 

バキッ!!という、鈍い音と共に尻尾の大顎が裂ける。

すると、黒い血飛沫を上げ、吠えながらもがき苦しむ尻尾から飛び出した龍騎は青葉とレ級を交互に見る。

 

青葉は安堵と呆れの入り混じった苦笑い。

レ級は信じられないといった様子の驚愕と怒りのこもった眼差しで睨みつけていた。

 

 

「っしゃあッッ!!」

 

よく分からないが、とりあえず危機は脱した様なので、龍騎はガッツポーズを取りながら叫ぶのだった。




やってみたかったシーンのハズなのに、何か我ながらコレジャナイ感のある描写になってしまった……

ほんと、クロスオーバーは大変です(ヽ´ω`)

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