着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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本家艦これの作業も勿論ながら、リアルでの諸事情があったりで執筆が進まず、応援してくれている読者の皆さんには詫びても詫びきれない日々です‥‥(T_T)

そんな中での更新です。


134話 : 撤退

習志野に出現した揚陸侵艦、そして飛行場姫の乱入に対する迎撃を支援するべく、長門と陸奥、吹雪は現場へと急行。

 

到着し、パトカーから降りた、その直後。

 

「ッ!?」

 

彼女らが目にしたのは、飛行場姫が艦載機と共に砲弾の雨を放つ光景と、クウガや天龍、雪風と共闘していたのであろう仮面の戦士が、刀剣らしき装備を手に構え、走り出した瞬間。

 

【START UP】

 

 

「えっ‥‥‥」

 

「ナッ!?‥‥‥ッグア!!ガ‥‥グッハ‥‥ッ!!?」

 

一同の視界から戦士の姿が消えたのだ。しかもその直後、艦載機や砲弾が次々と破壊・撃墜され、さらに飛行場姫が突然、腹を蹴られたような体勢で後方へと吹っ飛んだのだが、地面に叩きつけられる前に背後から攻撃を受けたように跳ね飛ばされ、同時に艤装を使用不可な状態にまで破壊されたのである。

 

【TIME OUT】

 

仮面の戦士――ファイズが宣告した、10秒を報せる音声が鳴り。姿を現したファイズは、ベルトのフォンからアクセルメモリーを抜き取る。【Re.FORMATION】の電子音声を合図に、展開されたフルメタルラングが閉じ、通常形態へと戻った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

これは、《飛行場姫の身に起きた10秒間の出来事》をファイズの視点から見た内容である‥‥‥

 

 

ファイズアクセルの赤いスタータースイッチを押すことで【START UP】の電子音声が鳴ると同時に、超高速行動を可能とした《アクセルモード》が発動。

 

ファイズエッジを手に突撃、迫り来る砲弾や艦載機を切り裂き、時には艦載機を砲弾にぶつけて撃破しつつ、ファイズは飛行場姫の懐へ向かう。

 

「フンッ!!」

 

走り込んだ勢いそのままに、鳩尾へ左脚の蹴りを叩き込むと、そのまま飛ばされていく飛行場姫を追撃。

 

【EXCEED CHARGE】

 

「ぜぇええあッ!!」

 

背後に回り込むと、ファイズエッジによる必殺の斬撃《強化スパークルカット》で艤装“だけ”を破壊。

飛行場姫は艤装を破壊された衝撃と爆発で、前のめりに吹き飛んだ。

 

【3‥2‥1‥‥TIME OUT】

 

アクセルモードの発動時間‥‥すなわち10秒が経過。

 

ファイズがアクセルメモリーを抜き取ると同時に【Re.FORMATION】の電子音声が鳴り、ファイズは通常形態へと戻ったのである。

 

 

「‥‥‥‥!!」

 

一連の出来事を目の当たりにした、クウガや雪風、長門たちは言葉を失っていた。

 

確かに、これまでにも、彼らは常軌を逸脱した事象を数多く目にしてきた。だが‥‥たった今、目の前で起こった10秒間は、その全てを圧倒していた。

特に、姫級や鬼級の深海棲艦との交戦を幾度か経験している長門と陸奥は驚きを隠せなかった。

 

「長門‥‥今、何が起こったの‥‥?」

「解らん‥‥解らないが‥‥‥あの仮面の戦士が、たった一人で飛行場姫を《損壊(大破)》させた事が嘘などではない事は確かだ‥‥!!」

 

「ハア‥‥ハァ‥‥ッ‥‥。ナニヨ‥‥イ‥イタイ、ジャナイ‥‥!?」

 

傷だらけとなり、艤装を破壊されながらも、目付きや口調は戦意を失っていなかったが、それでも飛行場姫の胸中にはハッキリと恐怖心が芽生えていた。

 

コイツは危険だ。艤装も艦載機も壊された今、早くこの場を離れねば自分に命は無い、と。

 

 

その時‥‥

 

「ッ!?ぐ‥‥う、ぁ‥っ!」

 

突然ファイズが痙攣を起こし始め、踏ん張ろうとするがフラつき、膝を着いてしまう。

 

「っ!!」

「お、おい!大丈夫か!?」

 

天龍と雪風がファイズの下へ駆け寄る隙を見て、飛行場姫は戦線離脱。

 

「あっ!?飛行場姫が!!」

 

吹雪が慌てて追いかけようとするが、陸奥に腕を掴まれて止められた。

 

「止めなさい!!駆逐艦一人で追いかけようなんて、わざわざ自沈しに行くようなものよっ!?」

「で、でも!!」

 

「陸奥さん!俺が行きます!!」

 

吹雪の抗議よりも早く、クウガは走りだした。

 

「五代!!」

 

長門が呼び止めようとするも、彼が止まる訳も無く。

 

「!」

 

そこへ、新たな来訪者が姿を現した。

 

「‥‥で、でっかいクワガタ‥‥??」

 

遠くから聞こえてきた、謎の飛行音に何事かと見上げると。

 

大型バイクほどの大きさをしたクワガタムシのような物体が、奇妙な言語を発しながら現れたのだ。

 

「ゴウラム!!」

 

《ゴウラム》と呼ばれたソレは、クウガの元へ向かうと彼の腕を掴み。空高く飛翔した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時は少し遡り‥‥

 

神奈川県内にて、北上と大井、島風の3人は、目的地へ着く前に雄介の恩師・神崎と、彼が連れていた駆逐棲姫と出会った。

相手が姫級という事から、初めは警戒したのだが、「モモカ」と呼ばれている彼女のおとなしげな性格と、神崎に純粋に懐いている様子から敵意や害は無いと判断。

雄介や彼と関わった人々に影響されてか「まずは信じてみよう。後の事はそれからだ」と、前向きに捉える事にしたのだった。

 

「そっかぁ。雄ちゃんが言ってた先生の新しい家族って、モモカちゃんの事だったんだ?」

「ウ、ウン‥‥」

「そういう事になりますね。すると、五代が言っていたお弟子さんというのは?」

「あっ‥‥私は違うんだけど、友達の雪風っていう娘が、ゆーすけの一番弟子をやってます」

 

目的地に着くまでの間、バスに揺られながら、北上たちは神崎と親睦を深めていった。

 

「ところで神崎先生。駆逐棲姫‥‥えっと、人間や艦娘と敵対している深海棲艦の一種であるモモカちゃんとは、どういったご縁で?」

 

神崎やモモカを傷つけぬよう、大井は慎重に言葉を選びながら経緯を尋ねる。

 

それに対し、神崎は苦笑いを浮かべた。

 

「どこにでもある、ありふれた話ですよ」




ドラマが‥‥

物語が定まらないぃ‥‥(ヽ´ω`)ノ
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