着任先の新提督が色々とマトモじゃない。   作:夏夜月怪像

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あれれ〜?おかしいな〜?

この小説は、作者の単なる自己満足で終わらせるだけの物のハズなのに………


UAが5000超え、しかもお気に入り登録者数が40人到達だとッ!?
私……どうしたら良いの…ッ!!


14話 : 出撃

「第4号は撃つな…ですって……?」

 

 

一条の言葉に、駆逐艦「叢雲」は顔をしかめる。

 

 

「それって、どういう意味よ?」

「言葉通りの意味だ。今、我々が討つべきは陸上奇襲鬼のみだ」

 

 

叢雲の問いに、一条は淡々と答える。

 

 

 

「提督さん……何か知ってるんですか?」

 

 

次に尋ねたのは由良だ。

 

一条は向き直り、少し俯くが、すぐに顔を上げて返答した。

 

 

「詳しいことは、まだ話せない。だが!“彼”も私も、今後君たちに対して、決して悪いようにはしないと約束する!」

 

 

吹雪と長門も頷くが……

 

 

 

「……はっ。やっぱりそうなのね」

 

 

足柄の乾いた笑い声が漏れる。

 

 

「あんたは権力に媚びて、それを餌に私たちを捨て駒にしろと言われた!そうでしょ!!」

「あ、足柄さん!?」

 

 

「だってそうでしょ!?私たちは艦娘……戦うためだけの道具!本来の戦場である筈の海ではなく内陸に呼び出されて、深海棲艦ではない怪物を狩れと言われたのに!掌を返して今度は撃つなって?これを権力に屈したと言わずに、何だと言うのよ!!」

 

 

足柄の半狂乱な叫びに、長門は青筋を立てた。

 

 

「足柄!提督補佐艦として、今のは聞き捨てならんぞッ!!」

 

「だったら何?気に食わないなら、さっさと『解体』するなり殺すなり好きにしなさいよ!ああ、でもそこの提督もどきの夜の相手をするのだけはまっぴらゴメンだけどねえ?」

 

 

自暴自棄とも言える足柄の言に、長門は足柄の襟を掴み上げる。

 

 

「いいだろう…そこに直れ!!提督を侮蔑するような愚艦は、この長門が直々に始末してくれるッ!!!」

 

 

 

「止めて下さいッ!!!」

 

 

 

声を張り上げたのは、秘書艦である吹雪だった。

 

 

「吹雪……」

 

叢雲と夕立が吹雪を見守る中、吹雪は足柄に面と向かう。

 

 

 

「司令官は……一条 薫司令官は、貴女が思うような人じゃありません!!着任して、まだ日も経っていないのに……司令官と、ちゃんと話をした訳でもない艦娘(ひと)に、勝手な暴言をぶつける資格はありませんッ!!!」

 

 

 

それは、初期艦であり、石ノ森鎮守府一番の新入りと思えぬほどに真っ直ぐな意見であり、吹雪の眼は足柄の眼を逸らさずにいた。

 

 

「吹雪さん……」

 

 

(あんなに足が震えて………。本当なら、怖くて仕方ないでしょうに……)

 

 

そんな吹雪の姿を、電や神通、由良は眩しげに見つめていた。

 

 

 

「………ふんっ。その希望が絶望に変わったとき後悔するわよ?自分の考えが、いかに甘ちゃんだったかをね!」

 

「構いません!!立ち止まって諦めることを後悔するくらいなら、走ってでも歩いてでも、転びまくりながらでも前に進む後悔を選びますッ!!!」

 

 

 

 

その言葉に、他でもない一条が一番感銘を受けていた。

 

 

 

似ている────。

 

自分に……そして五代(かれ)に。

 

 

 

「吹雪……あんた……」

 

「叢雲ちゃんも!神通さんや由良さん、電ちゃんに夕立ちゃんも!!今、私たちがしなきゃいけないことが何か、忘れちゃったの!?」

 

 

吹雪の言葉に、夕立たちは黙り込む。

 

そんな吹雪たちを見守っていた一条だったが

 

「……すまない、少し席を外す」

 

 

そう伝え、一条は桜子に電話をかける。

 

 

 

 

 

「もしもし?沢渡です……あ、一条さん?」

 

『実は、捜査の主体がこちらに移ったものですから……まず、それを伝えようと思いまして。五代くんは居ますか?』

 

「はい、今変わります……五代くん、一条さんから」

 

 

「ん?俺です」

 

 

『突然ですまないが、今から会えるか?』

 

「はい。場所は……」

 

 

待ち合わせ場所を確認し、通話を終える。

 

 

「っし!じゃ、行ってきまーす!」

 

「気をつけてね?」

「うん!じゃ、解読よろしくね?」

 

 

 

サムズアップ。

 

 

笑顔の雄介を、やんわりと微笑みながら桜子は見送り、石板の古代文字解読に取り掛かるのだった。

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

昼間の市街地。

 

 

警邏(けいら)中の警官が、用水路付近を通りかかった時のこと。

 

 

「……ん?」

 

トンネルの入り口に、不審な染みを見つけた。

 

 

「!?な……なんだ、あれは……」

 

自転車を停め、慌てて近寄り、恐る恐る指先に取って舐める。

 

 

(……血だ…!)

 

さらに、血痕の中には銃弾が落ちており、警官はハンカチに取った。

 

 

 

と、その時。

 

何かが用水路の中を走り抜けた。

 

 

「…誰かいるのかっ!?」

 

 

懐中電灯を取り出し、慎重にトンネル内へと踏み入る。

 

 

 

漂う不気味な気配に臆しながらも、事件の可能性を考慮し、警官は灯りを照らし続けた。

 

 

 

しかし……

 

 

「……。ヒッ!!?」

 

 

ふと気配を感じ、灯りを向けると。

 

 

 

右眼に傷を持ったままのヂーダが立っていた。

 

「み…未確に」

 

「フゥッ!」

 

 

警官の首を掴み上げると、右手を軽く振るい。

 

 

 

鋭い爪の生えた指で、警官の右眼を刺し貫いた。

 

 

「ぎぇああぁぁあっ!!!!」

 

 

指を引き抜き、事切れた警官の遺体をその場に放棄して、用水路を後にした。

 

 

 

 

「…!」

 

地下通路に入り、程なくして。

 

 

ヂーダの前に、仲間と思しき集団と桜のタトゥの女たちが現れた。

 

 

「ヂーダ………」

 

 

カバのタトゥを持つ男が、静かに首を横に振る。

 

それは、まるでヂーダの行為を咎める…或いは諌めているような雰囲気だった。

 

 

「ヤバインジャナイカ?オマエノ“ヒョーカ”ニ、キズガツクゼ?」

 

そう呟いたのは、フードを被った色白の少女だ。

 

 

しかし、ヂーダは怒気を孕んだ声音で言い放った。

 

 

「ボンレンセ・ギゾグ・スザベザ!」

 

傷の癒えぬ右眼を指差し、再び走り出す。

 

 

 

「ヂーダ!ジャレソ!」

 

薄茶の肩掛けを羽織った男が腕を掴んで引き止めようとするが、ヂーダは振り払って行ってしまう。

 

 

「ヂーダ!!」

 

「ラデ!ログ・ギギ……」

 

 

追いかけようとした肩掛けの男に対し、桜のタトゥの女と同行していた初老の男が止めた。

 

 

そして、桜のタトゥの女は右手中指に填めた、錨を模した禍々しい形状の飾りのある指輪を見せながら宣言した。

 

 

 

「リジドンゾ・ザジレスゾ」




ハイ、またビミョーなラインで区切ってしまいました(泣)

長くしすぎては読者さんが疲れるかも?と思いながら、短すぎてもイライラしちゃうよね…と考えて進めているのに!!


ミナサン、どうか捨てないで!!


???「ルールはルールだ」

……ルールって、ナニ?(汗)

本作の人気投票その1

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