揚陸侵艦の仲間と思われる深海棲艦《戦艦レ級》を相手に、仮面ライダー龍騎と青葉が苦戦していた。
「キャッハハハハ!!ホラ、ホラァ!サッキマデノ勢イハドウシタ?」
中・近距離の攻撃に対応した尻尾を破壊されたにも関わらず、レ級の攻撃の勢いは収まるどころか、より一層激しさを増していた。
「ぐっ!どわぁっ!?くっそ~‥‥アイツ、調子に乗ってきてないか?」
「先輩がガッツポーズとかして、油断するからですよ」
「ちょっ、また俺のせい!?」
ガードベント《ドラグシールド》で防御しつつ、反論しようとする龍騎だったが、青葉の言うことは全く
「‥‥そりゃ、否定はしないけど‥‥」
「まあ、謝罪は後で構いませんから。今はとにかく、眼の前のレ級撃退に専念しましょ?」
「だな!」
とは言え‥‥尻尾による噛み付きが出来なくなっても、戦艦レ級の艤装には砲台が備わっている。戦艦特有の火力や耐久力、そしてレ級本体の運動能力までもが失われた訳ではないので、砲撃や立ち回りには十分注意しなければ。
「う〜‥‥。やっぱり、戦艦相手に艦娘
「ッ‥‥」
ドラグシールドを1つ借り、防御しながら弱気な発言をする青葉に対し、龍騎は仮面の下で表情が険しくなる。
もし、ここで一発逆転を狙うために“あの力”を使えたとしたら?
ライダーとしての力や、ミラーワールドに関する記憶を取り戻した今なら、当然、あの力も手元にあると考えるべきだろう。
しかし‥‥《最強の仮面ライダー》の力を持つオーディンから与えられた力を、ミラーワールドの外である現実世界で使うなど危険過ぎる。しかも、戦艦ル級という深海棲艦の中でも強大な力を持つ相手に陸上で行使した場合、側に居る青葉は勿論、周囲一帯にどんな影響を及ぼすか計り知れない。
(でも‥‥やるしか無いか‥‥ッ!?)
‥‥と、その時。
「‥‥ん?」
キーン‥‥ キーン‥‥
仮面ライダーやミラーワールドに関わる者たちだけに聴こえる『戦いの音』が鳴り響く。
この非常時に、またミラーモンスターかと辺りを見回す龍騎。
レ級にも聴こえたのか、何事かと辺りを見回す。
やがて、レ級の右後方に設置されたカーブミラーの“向こう側”に、ヴァイスの契約モンスター・バイトダイラーの姿を見つけた。
「な‥‥なんだ?」
思わぬ来訪者の姿に驚く龍騎。
しかも、その傍らには
「熊野さんっ!?」
青葉と同型の、特殊なVバックルを身に着けた熊野の姿もあったのである。
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警視庁鎮守府 工廠 01:21 p.m.
艤装やG5ユニット等の装備開発・整備と動作テストを行う開発エリアにて、明石はとある人物と連絡を取っていた。
「‥‥はい。ご推察の通り、揚陸侵艦の艤装は、厳密には
「‥はい!また沢神さんや結城
連絡先の人物‥‥小沢澄子との通話を終えた、その直後。
「!」
キーン‥‥ キーン‥‥
明石の耳に『しばらく振りの音』が鳴り響く。
「はぁ‥‥ったく、もう!ちょっと気を抜いた途端にコレだなんて‥‥」
とは言え‥‥選ばれ、選んだ以上、逃げも拒絶も許されない。
(おまけに、契約対象が見かけと違って人懐っこいとか、どこのマスコットなモンスターよ‥‥)
人目を避け、大型の資材を積んでいる倉庫へと向かった明石がフォークリフトのサイドミラーに向かってかざしたのは、『象のエンブレムが刻まれた灰色のカードデッキ』だった。
「変身!」
大変、長らくお待たせ致しました。
話の結びつきがぶっ飛びまくりで、辻褄合わせにもなってないと思いますが、どうかご容赦下さいm(_ _;)m
次回もかなりの間が空くかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。